JSET(日本教育工学会)から、日本教育工学会論文誌(第35巻創刊号2011)が届いた。今回の論文誌には、堀田先生と高橋先生が執筆されて論文が掲載されていたので、読ませていただいた。
■堀田先生の論文
『学習指導要領の移行措置期間中における「キーボー島アドベンチャー」の利用状況の分析』
「キーボー島アドベンチャー」は、2003年の利用開始から今年度で9年目を迎え、2010年度末には、累計登録校は全国の21.5%になる(5校に1校が利用していることになる)。
学習指導要領の改訂によって、ローマ字指導が4年生から3年生に移行した。その時期(2008~2010年度)にあわせるように「キーボー島アドベンチャー」を利用する3年生の登録者数の割合が高くなった。また、各級の通過率が2008年度に比べて2010年度に下がった。このことから、3年生の利用者の増加にともなったシステムの対応策が求められる。
■高橋先生の論文
『英国の小学校の授業過程におけるICT活用の目的・頻度・タイミングに関する事例調査』
今後の日本における効果的なICT活用や環境整備の参考とするために、教室にICT機器が常設し活用されているロンドン市内の小学校5校の22名の教員を対象に国語と算数の授業について調査した。調査項目は、ICT活用のタイミングと時間幅、活用した目的、活用した機器の3つである。
一授業あたり、平均で3.5回、活用平均時間は31.2分、授業開始15分間や終了5分間(主に一斉指導している時間帯)で70%活用されていた。また、授業の前半では「動機づけ」「教員の説明資料提示」、後半では「振り返り」のために活用されていた。さらに、授業の前半では電子黒板とPC、後半では電子黒板と実物投影機が使われていた。
今後は、どのようなコンテンツなどが映されていたのかを調査したり、日本でのICT活用と比較したりすることが課題となる。
お二人の論文を読ませていただき、最も印象的だったことは主張が明確であることと、研究の継続性である。研究を続け新しい知見を増やしていくことでより大きな研究成果が得られる。ぼくの場合は、「校内研修」がメインの研究テーマである。今月北陸三県で発表させていただいたミニ校内研修の研究を2012度は一歩進めたいと思う。
2012年度の会員の手続きを済ませた。ここ数年毎年参加しているJAETだけではなく、2012年度はできればJESTにも参加して学会論文やその発表から、教育工学について、また論文や発表のし方などを学びたいと思う。
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