« 最上級生に向けて①(自ら役割を果たそう) | Main | 「早い一週間だった」という言葉から »

January 19, 2012

模擬授業を考えそれを実践する効果

  Dscf773819日の社会科の時間に、「気象情報を伝える」をテーマにした授業を行った。子どもたちの反応や参観してくださったF先生のお言葉から、この授業に手応えを感じた。

  この授業は、一昨年に堀田先生が主宰される研究会でやらせていただいた模擬授業を実践したものである。本時の目標は、「気象情報は、人々の仕事やくらしに役立つように、いろいろな方法によってくわしく伝えられていることに気づく。」であり、教科書の流れに沿ったものである。
----------------------------------------------
 ①本時のめあてを確認する。
 ②気象情報を仕事やくらしに
   役立てていることをふり返る。

   まず、いろいろな仕事をしている人が、
  「どんな気象情報を、どのような方法で知り、
   どのよう役立てているのか」を知る。
  次に、自分や家族はどうかを考える。
 ③気象情報がどのようにして伝えられているのか
   説明を聞く。

   教科書の『気象情報がとどくまで』をつかって、
   情報を「集める」「つくって発信する」「受信する」
  の3つの流れるを理解する。
 ④気象情報がいろいろな方法によって
   くわしく伝えられていることについて話し合う。

   まず、「テレビとインターネットの気象情報の
  どちらを利用するのか」について
  理由も含めて意見の述べる。
   次に、いろいろな仕事をしている人が、
  その受信方法を利用する理由を予想して話す。
 ⑤本時の学習をまとめる。
   「人々の(      )に役立つように、
   (         )によって
   (      )伝えられている。」の(   )に
   当てはまる言葉を考え、声に出して読む。
-------------------------------------------
この授業は、①と②で導入、③と④で展開、⑤で終末という基本的な授業構成になっている。
  Dscf77192②では気象情報について興味をもたせるために、社会科の学習で扱った農家の方や漁師さん、普段出入りしているコンビニエンスストアの人、そしてあまり接したことがないタクシードライバーという4つの職種の方を取り上げた。模擬授業のときとはちがって、配布した表に空欄を設け、子どもたちに予想する場面を設けた。これも「どうかなあ」という知的好奇心につながったと思われる。
  Kisyou6展開では、③で教えて④は考えさせた。③では、あまり聞いたことがないと思われる電話の気象情報の音声を流したり、あまり見たことがないと思われる自動販売機や電車の掲示板などによる気象情報の写真を提示したりした。Kisoyu7このことが「なるほど」という子どもたちの納得感につながった。④では、あえてテレビとインターネットの2者択一を迫った。一人だけがインターネットで後は全員テレビだったが、その子の“インターネットを利用する理由”を聞き、「なるほど」という雰囲気が教室中に広まった。
  Kisyou13終末では、穴埋めの言葉を考え、一度全員で読んだ。たったそれだけのことだけど、「くらしや仕事」「いろいろな方法」「くわしく」というキーワードが子どもたちの頭に残ったようだ。
  授業後に感想をノートに書かせた。Aさんの記述には、
 ・「受信方法」や「活用法・活用意図」が
  人に違って異なる。
 ・私たちが得る情報は、いろいろ機関や会社が
  かかわって伝えられている。
 ・自分はテレビがよいと思ったけど、
  インターネットを活用して情報を得る
  方法もよい。
などがあった。

  この授業は模擬授業としてつくったが、多くの先生のご指導を受けてブラッシュアップされたので、子どもたちにも満足感を与える授業として提供することができた。つまり、よい模擬授業をつくることは実際の授業実践にかなり役立つということでである。具体的に言えば、授業の目標やそれを達成する道筋が明確である(落ちがある)ということと、学習者の知的好奇心を高めたり理解を促したりするめの手立てを適切に講じるということである。
  今回の授業実践をもとに、今後も模擬授業を通して授業づくりをブラッシュアップさせるということを続け、周りにも広めていきたい。

|

« 最上級生に向けて①(自ら役割を果たそう) | Main | 「早い一週間だった」という言葉から »

Comments

これは我々ウェザーリポーターにおいて,という定義になりますが,5項目のかっこを埋めると,

自分の地域だけでなく,他の地域の
「人々の(生活の充実・安全・減災)に役立つように、(天気の報告やリポートを我々リポーターが行うこと)によって(集約され,予報士の手も加えて常に新しい情報として)伝えられている。」
ということになります。

私も天気に関わるようになって1年になりましたが,一人ひとりが空を見て「降りそうかな?」あるいは「晴れてきそうかな?」と肌で感じることがまず大切なんだと思いました。受けるだけではない,自らも参加する立場として感じることのできることを今やっているような気がします。

Posted by: まいまる@福二情報官 | January 21, 2012 at 06:54 AM

まいまる様へ。
いつもお読みいただきありがとうございます。
『一人ひとりが空を見て「降りそうかな?」あるいは「晴れてきそうかな?」と肌で感じることがまず大切なんだと思いました。』というコメントは、5年の国語科の光村図書の教科書の中にある『天気を予想する』という説明文の筆者の主張と全く同じです。
情報通信技術を使いながらも、天気を感じることに敏感であることが最も大切であるということです。つまり、何もかも自分以外のモノに頼るのではなく、自分の体や五感を働かせる生き方が現代では求められるのですね。

Posted by: みやくん | January 26, 2012 at 10:20 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 最上級生に向けて①(自ら役割を果たそう) | Main | 「早い一週間だった」という言葉から »