« October 2011 | Main | December 2011 »

November 30, 2011

庄南小学校研究会

  Syou_230日、庄南小学校の研究会に参加させていただいた。授業者は9月の小教研でも授業をされたY先生。1学期の内留の指導をされた岡﨑先生@附属小校長が指導助言者である。単元名は、「工業生産を支える人々」で、前回の水産業の授業同様に、地域の教材開発が基になっている貴重な授業だった。

  庄南小の研究主題は、「自分の思いや考えを進んで表現し、共に学び合う子どもの育成 -かかわりを生む言語活動を取り入れて- 」である。全ての子の発言の機会をつくるなど、研究主題解明につながる授業であり、事後研究会も付箋紙活用を取り入れた進め方で、先生方の活発な討議がとても参考になった。
  それに対してぼくは、小教研社会科部会の立場でプレゼンを使って話をさせていただいた。
■Y先生の授業のよさに学ぶ
 ・思考活動を生む話し合いの仕組み方
   本時の授業では、比較して考えるための意図的指名や
   多面的にとらえる資料提示があった。
   前回は、構造的な板書を使って、
   関連づけを図られた。
 ・子どもの合った資料
   この単元では、教科書や資料集を中心に、
   冊子など共通資料、そしてインターネットを活用し、
   子どもにもわかる資料を提供していた。
   また、子どもたちは、調べたことをワークシートや
   ノートで整理することによって、
   2次情報化し、
   自分の考えの根拠とするまでに高めていた。
   さらに、構造図に位置づいている知識が確実に
   得られるような資料だけを与えているので、
   子どもが調べたことが話し合いに生きている。   
■深く授業を考える
  ・板書を対比的な構造にするには?
  ・「誰の立場」で考えるのか?
  ・本時の目標はどこにつながるのか?

  Y先生の授業を参観し考えさせてもらったおかげで、小教研社会科部会の来年の研究に関することをいくつも考えることができた。
  また、N校長先生の「自分で教材をつくることです。よい教材とは、人、人の心なんです。」というお言葉や岡﨑先生の「もっともっと発問を工夫する(考えるために条件を限定するような)」というお考えがとても参考になった。
  単純なことだけど、今回の研究会を通じても人の授業を一つでも多く拝見することがまずは大事ではないかと思った。

| | Comments (0)

November 29, 2011

毎月授業(2011年 12月)導入

  Dscf688329日、12月の毎月授業となる国語科の『天気を予想する』の第1時間目の授業を行った。単元全体の導入であり、この教材文を読むための前提条件を押さえることが大切である。そこで、以下のような問いを基に授業を進めた。

■説明文とは何か
  ・何かを説明する文章である。
  ・「解説する」ことである。
  ・表やグラフを示している。
■この教材文で何を学習のか
 ・説明文は、よく知っている人(学者)が
  書くことができる。
 ・うまく文章表現ができる人が
  書くことができる。
 ・国語科では、うまく文章を表現する方法を学ぶ。
■筆者の主張はどこにあるのか
 ・天気予報の的中率が高くなってきた。
  その理由が2つある。
 ・段落の最後や最初に書かれている
  場合が多い。
■筆者の主張をどの言葉で説明しているのか
 ・「新聞やテレビなどで知る天気予報は、
   以前に比べ、ずいぶんと的中するようになった。」
 ・「だんだん高くなった。」
 ・「一九七〇年代には、八十パーセントに満たなかった。」
 ・「二〇〇〇年を過ぎると八十五パーセント以上になった。」
 ・「上の表は、」
 ・「気象庁が行った」
■なぜ、表を用いているのか
 ・文章で表すよりわかりやすいから。
 ・資料に対応した言葉が文章中にあり、
  それ以外のデータを示すことができるから。
■なぜ、5年ごとの平均で表しているのか
 ・毎年だと、たくさんの数字を読むことになり、
  読みづらくなるから。
 ・的中率が下がった年があるかもしれないから。
 ・「だんだん高くなった」ということを示したいから。

  第1時の授業だったので、全ての答えを子どもたち求めるのではなく、必要に応じてぼくが解説した。子どもたちは「なるほど」という顔をして話を聞き、6つの問いの答えについて理解を示した。2時間目以降、この時間に学んだこと(既習事項)が、文章や資料を読むときのための足場(ヒント)になる。また、予め見つけさせておくのではなく、その時間の中で、子どもたちが見つける方が、知的好奇心が触れて楽しい授業になると思っている。
  第2時では、2、3段落の文章だけを扱おうと思っている。第1時で扱わなかった文末表現などにも着目させ、言葉の使い方や文章構成など工夫をとらえることができるようにしたい。

| | Comments (0)

November 28, 2011

日本の食を考えよう18(収穫感謝集会までの学習の価値)

  今回の収穫感謝集会の価値はどこにあるのだろうか。その問いの答えは、子どもたちの日記の中にしっかりと書かれていた。

 この収穫感謝集会やそれまでの学習について考え(思いをとめる以下のようになる。
■本物を味わう学習の素晴らしさ
  ・お米を育てたりおにぎりを手作りしたりするよさ
  ・食べ物やお世話してくださった方への感謝の気持ち
  ・日本の食料生産や農業・水産業の現況
   (自給率の低下、生産者の工夫や努力)
  などを知ること
  ・自分たちが毎日おいしくご飯が食べられることは
   当たり前ではなく幸せなことであることへの実感
■親子で活動することの楽しさ
  ・これまでとは違う親子活動であったこと
  ・収穫感謝集会に
  協力してもらった親へ感謝の気持ち
  ・来年もまたこのような活動をやりたいこと
■個人やグループの成長を感じる学び合いの成果
  ・グループで調査・活動・話し合いを行うことで、
  多くの情報が集まり考えを深めることができること
  ・励まし合い練習を重ねることで、
  一人一人が自信をもって大きな声で
  発表することができること
  (「本番では緊張しなかった」という子ども)
  ・グループをまとめるリーダーや副リーダー
  への感謝の気持ち
  ・発表を友だちに託す当日参加できない
   子どもの思いや発表できない友だちの分まで
  がんばろうとする子どもの思い
■次の学習への期待と自信
  ・今度も、今回のような学年みんなで取り組む
  総合的な学習の時間を続けていきたいという願い

  Onigiri4子どもたちの日記には、「楽しかった」という言葉が何度も登場してきた。また、「最高の」という言葉も多かった。そして、おにぎり作りへのこだわりや発表成功に向けての熱い思いと達成感が綴られていた。
  このような反応を読み、改めて今年の総合的な学習のよさや、学習発表会に続き、子どもたちに試行錯誤を通じて学んでいく学習の機会をつくったこともよかったと感じた。このような思いを、3学期の学習にもつなげ、最高学年を迎えられるように指導していきたい。

| | Comments (0)

November 27, 2011

日本の食を考えよう17(収穫感謝集会)

  27日、親子約140名が参加し、収穫感謝集会が盛大に行われた。

  Sdscf6609開会のあいさつが終わったあと早速、おにぎり作りを行った。当初は、保護者の方にはお味噌汁を作ってもらい、おにぎりは子どもだけで作る予定だったが、学年委員さんたちの準備が早く、親子でおにぎり作りに取り組んでもらうことになった。Sdscf6629中に入れる具材や周りのデコレーションは本当に本当に工夫されていた。驚いたのは、カレーの粉末を混ぜたものや、海苔を星形に切り抜いたものである。Sdscf6675また、同じもの形のおにぎりをいくつか作るのではなく、形を変えて、例えば、「猿カニ合戦」というようなストーリーを再現したものまであった。
  出来上がったところで、まずはおにぎりコンテストを行った。全員が各テーブルを回り互いに見合う。その間に各班のリーダーとコンテスト担当の班の子どもたちがお気に入りの一品を選ぶのである。
  Sonigiri1コンテストが終わると待ちに待った試食である。親子で作ったおにぎりと温かいお味噌汁は、何とも言えない美味しさだった。「教科書通りに作りました」というお味噌汁は、煮干し出汁で、とても美味しく何人もお代わりをされていた。
  試食の時間を利用して、玄米クイズを行った。子どもたちの力だけでビオトープ田で収穫し、脱穀をした玄米がどれだけの重さかを当てるクイズである。解答用紙に予想を書き投票する。「正解者には玄米と玄米茶のレシピをプレゼントします。」という担当の子どもの言葉で触発されたのかはわからないが、親子入り混じって玄米の入った袋をさわり思い思いに予想をされていた。
  Sonigiri2簡単な片付けを行った後は、いよいよ研究発表である。スポーツ少年団の活動などで参加できない子どもも多く代役を立てるのがとても大変だったろうけど、これまでの練習やリハーサルとは比べものにならないほど上手な発表だった。どの子も大きな声ではっきり話していたのが特に印象的だった。「成長したなあ。」と思ったのはぼくだけではないはず。また、時間が無かったけど、見やすい資料に作り直したこともよかった。そして改めて子どもたち発表をじっくり聞くと、よく調べ、よく考えた発表内容であることが伝わってきた。クイズや寸劇、メッセージ発表などの表現の工夫も、保護者の皆さんにウケていた。
  Onigiri38つの発表が終わったと、全員で『それは、地球』のリコーダーの演奏と『この星に生まれて』合唱を披露した。どちらも美しい二部のハーモニーがランチルーム全体に響き渡った。2曲とも、子どもたちの発表に合った内容の歌詞であったのもよかった。そして、最後は全員の呼びかけによるメッセージだった。練習では合わなかったこともあったが、本番は見事に成功させた。
  閉会のあいさつでは、これまでご指導をいただいたYさんから、子どもたちの発表内容や態度を誉めていただいたり、おにぎりが美味しかったという感想を述べていただいたりした。また、併せて、生産者としての農業へ熱い思いをじっくりと語っていただいた。

  ぼくは、「米作りと研究発表、そして親子でのおにぎり作りを一つのこととして行うことで深く学ぶことができる。」と改めて感じた。このように深く学ぶことができたのも、米作りをご指導・ご協力いただいた地域の方々や、親子活動のお世話をいたただいた学年委員と保護者の皆さんのおかげである。
  今はそれほど実感はわかないかもしれないが、この一年やってきたこの総合の学習が、これからの日本をつくる子どもたちの将来にとって意義深く価値あるものになってほしいと思っている。

| | Comments (0)

November 26, 2011

2011年情報研(11月)

26日、11月の情報研が富山大で行われ参加した。今回も、たくさん勉強できてよい時間を過ごすことができた。

自分なりに勉強になったことは次のこと。
・フラッシュ型教材を効果的に活用するためには、
 出題方法や指名方法にポイントなる。
 また、習得ではなく、慣れるということが目的の
 場合もある。
・スモールステップの指導によって、
 子どもたちの自己肯定感を高めることができる。
・「できる」や「気づく」という言葉で学習目標を書く
 場合があるが、「できる」「気づく」も細かく言えば、
 段階がある。そこまで意識すべきである。
・研究授業後の協議会もある意味では、
 授業と同じである。よって、進行役は、
 協議のゴールを明確にすることが重要である。
  また、今回は、今年度取り組んできた校内研修について話をさせていただいた。本校の校内研修は「学校研究に関する研修」と「資質向上研修」がある。資質向上研修では、生徒指導や特別支援、図書館教育、道徳教育、外国語活動、教育の情報化などの多様なジャンルがある。今年度は、研修の機会を増やすために、20分以内で行うミニ研修を増やした。その効果や改善点を整理し、校内研修が充実するための留意点を明らかにしてみたいと考えている。そのことに関して高橋先生よりご指導をいただいた。
  Scimg4836最後に、河合先生から英国留学の話を伺い、とても勉強になった。英国では、1年間で教職を取得するシステムがある。短くてとてもよいのだが、その内容はとてもハードだ。それに耐えてがんばられたことに感激した。

  定期的にインプットとアウトプットができるこの研究会はとても貴重だ。また、高橋研の皆さんやその卒業生の皆さんのがんばりを見ると、自分ももっとがんばらないと思える。そんなエネルギー充電の機会をこれからも大切にしていきたい。

| | Comments (0)

November 25, 2011

初任者研修

 初任者研修会(初任研)は、「教育公務員特例法」に定められている悉皆研修である。ぼくが採用され前年から実施されている。年を重ねるごとに内容が充実してきている。新規採用の先生方は、校内や校外での研修に日々がんばっている。

  25日は同じ学年のB先生が授業を公開された。この授業は、初任研であるとともに学校研究の関する研修の一つ、さらに、若手研の研修の一環でもある。学校研究として、夏休みから学年で『天気を予想する』の教材文の教材研究や指導案の検討を行ってきた。そして、2週間前から模擬授業を行い、本番に備えてきた。
  Sdscf6422本番では、子どもたちは積極的に発言し、滞りなく授業を終えることができた。これも、当日の朝まで、初任研担当の先生と板書計画などの打ち合わせをされた成果だと思う。
 
  ぼくは、今回の研修について、本番の授業がどうの功のではなく、教材研究→指導案作成→指導案検討(修正)→授業準備→模擬授業→授業公開という一連の流れを経験することが初任研として重要ではないかと思う。B先生は、これから何度も授業公開を行う。その際に今回の流れの通り進めたり、その中で、できることを増やすことで徐々に力をつけていけると思う。
  初任者としての一年の2/3を終わろうとしている。これまでの経験を生かし、今後も日々の教育活動に邁進してもらいたい。

| | Comments (0)

November 24, 2011

どのように広めるか

  ボランティア委員会で、この度、ベルマーク集めを呼びかける活動を行うことになった。その活動をどのように広めるのか子どもたちと一緒に模索している。

  ほとんどの委員会の活動では、最初から全校一斉に呼びかける。例年行っている活動であればわかるが、全く新しい企画の場合、その活動が適当であり効果があるのかある程度裏付けが必要ではないと思う。なぜなら、「子どもが考えたことだから」「子どもの思いを大切に」ということで全ての活動を展開すると、各学級がそれらの活動に翻弄されてしまう。またそれ以上に、「思いついたら何でもやればよい」という考えではく、その活動の意義をしっかりと見極めるさせ、自主性や責任感をもって臨ませることができるのではないだろうか。 そのことは「集団の一員としてよりよい学校生活づくりに参画し,協力して諸問題を解決しようとする」という児童会活動の趣旨に合うのではないか。
 そのような考えから、「まずは、5、6年生に呼びかけてみれば」と子どもたちに提案した。「試しにやってみて、その結果を見てから、全校への呼びかけ方を検討する」という方が、よりよい活動になるからである。この考えに委員会の子どもたちが納得し、6年生のリーダーを中心に、1週間という期間を区切ってベルマーク収集を呼びかけてみた。
 Sdscf6406すると、たった1週間で、5、6年生を合わせると2000枚以上が集まった。集計をしている子どもたちはとてもうれしそうだったし、リーダーの子どもたちもこの活動に手応えを感じたようだ。来月の児童集会で、今回の成果をは伝えるとともに全校に呼びかける予定。具体的な成果を示すことで、中学年や低学年の子どもたちもきっと興味をもってくれると思う。

  何かを広めるためには、説得力が必要である。ただ「いいですよ。」と宣伝するより、具体的な成果を述べる方がはるかに説得力がある。「どのように広めるのか」を考える前に、そのことに関して裏付けをとることが、話してに最大の勇気を与えるに違いないと思う。このベルマーク集めの活動の進め方の手法が他の活動のモデルのなってほしいと思う。

| | Comments (0)

November 23, 2011

スリランカの記事

  23日付のN新聞の「日本を創る」という連載記事にスリランカのことが取り上げられていた。9月に訪れた国だけに興味深く読ませてもらった。

 Tsunami2ぼくが訪ねたアンバランゴダ村の記事である。津波で大きな被害を受けたこの地に、JICAの「草の根支援事業」を受けたNPO「地球の夢」が、富山の定置網漁法を指導する支援を行ってきた。
  記事の内容は、やはり津波の被害の復興に関するものである。アンバランゴダ村は漁業と共に仮面製作が元々有名で、スリランカ南部を訪れる観光客でにぎわっていた。しかし、津波以来、観光客が激減し、仮面の売れ行き落ち込んだ。そして、40人もいた職人が今では5人しかいないそうだ。
  スリランカ政府は、津波の復興策として観光に力を入れている。記事のあったが、JICAの支援も受け空港は綺麗になっていたし、コロンボから南部へ向かう高速道路も整備が進んでいる。しかし、ビーチがないアンバランゴダ村はそれらの振興計画からもれることになったそうだ。
  それでも、何とかこの仮面製作を復活しようと、職人を育成するなど地元の職人が奮闘している。そんな中、今回の定置網漁法による支援が、アンバランゴダ村の人たちに村の復興への期待をなっていると記事は結んでいた。

  ぼくは、この記事を読んで、津波が、漁業だけではなくアンバランゴダ村の主要産業だった伝統産業にも大きな影響を与えていることを初めて知った。今後漁業が盛んになることでアンバランゴダ村に人が訪れるようになり、それが伝統産業の復活にもよい影響があるのではないかと期待している。
  3学期に行う授業の中では、この記事の内容にもふれ、子どもたちがスリランカの伝統について知るとともに災害復興の大変さを学ぶ機会にしたいと思う。

| | Comments (0)

November 22, 2011

学力向上シンポジウム

  22日、チューリップ四季彩館で「砺波市学力向上シンポジウム」が行われた。「確かな学力を身につける子どもを目指して教師の指導力の向上と授業の改善」がテーマで、秋田県のA中、砺波市のB中、砺波市のC小の研究主任の先生方と県教委のD先生の4人のパネリストの方が基調講演やディスカッションをされるのを伺っていた。

  A中の研究主任の先生は、前任校である花輪第二中で行われていた「逆算の授業」について説明された。また、B中とC小の研究主任の先生は、「学力向上市町村教育委員会プラン研究授業として、「とやま型授業の日常化」や「かかわりを通して学び合う子どもの育成」というテーマで実践を紹介された。
  ぼくは、その3校の実践のポイントを整理し比較してみた。その結果、
①3校に共通する実践のポイント
 ・指導法の共有
 ・繰り返しによる定着

②中学校2校に共通する実践のポイント
 ・終末での評価問題(逆算の授業)
 ・教材研究の時間の確保

③砺波市2校に共通する実践のポイント

 ・視覚化(構造的な板書、掲示、ICTなど)
がわかってきた。A中の研究主任の先生は「よい方法を模倣する」よさを強調されていた。B中やC小では、どの学年・学級でも同じような授業展開や学習活動が実施し、それらを日常化して繰り返し指導している。また、「逆算の授業」の説明を伺い、インストラクショナルデザインの考え方が生かされた授業づくりではないと思った。さらに、子どもたちにわかりやすい授業するためには、視覚でとらえさせることも重要であることもわかった。
  大館市の教育長さんが5段階の授業評価を示されていると伺った。レベル5を究極の授業とし、レベル4は「生きる力」を育む授業、レベル3は「ゴールからスタートまでが構造化された“わかる、できる授業”」、レベル2は「知識・理解を注入する授業”」だそうだ。そのことに対して、A中の研究主任の先生は、「レベル4を目指しているが、レベル3がベースにないとその上は目指せない。」とおっしゃった。ぼくはその考えにとても共感した。やはりまず目指すべきは「わかる、できる授業」ができることである。さらに言えば、レベル2の授業を確実にできる授業技術を身につけることもそんなにたやすいことだとは思えない。

  今回の研修に参加して、学力向上への取り組みの成果が強く求められてきていることがわかった。また、1つの学校の実践や研究の成果を伺うより、複数の学校の成果を同時に伺う方がよりよく考えられるのではないと思った。今日の学びを本校の実践や研究にも生かせるように検討していきたい。

| | Comments (2)

November 21, 2011

郷土先賢室2011

  富山県教育記念館3階には、郷土先賢室という展示室があり、「とやまの誇る人たち」をテーマに6人の偉人を紹介している。毎年3人ずつ入れ替えて展示している。昨年はぼくが担当した吉田鉄郎氏の展示が120人目として加わった。そして、今年新たに加わったのは、西川義正氏と椎名道三、それに竹平政太郎氏の3名である。

  Cimg4504西川氏は、畜産業の革命をもたらす家畜人工繁殖研究の先駆者として日本はもちろん、世界的にも注目された人物である。日本で誕生している乳牛・肉牛220万頭は全て西川氏の人工授精術を使っている。展示物として西川氏の著書の他、人工授精の仕組みが書かれた資料もある。
  Cimg4502椎名道三は、富山県では知らない人がいない人物である。それは、社会科4年の「郷土を開いた人」を学習する際の地域教材として扱われているからである。県下すべてに配布される『きょう土のすがた』だけではなく、県東部では椎名道三に関する多数の教材ある。Cimg4498今回の展示では、椎名道三が加賀藩の命を受けて手掛けた開拓事業の紹介やその際に使用された石菅などの写真の他、十二貫野用水の模型や配布されている教材資料なども展示し、一般の方だけではなく、子どもたちも興味深く見ることができるように工夫されている。
  Cimg4509竹平氏は、県西部のアルミ産業の盛んにし、地域経済発展に尽くした人物である。展示物としては、よく知られているアルミ鍋の写真のほか、天皇陛下が工場見学された際の写真、竹平氏に送られた勲章の写真などがあり、その功績がわかるようになっている。

  3氏の展示はいずれも立派で多くの方に見ていただきたいと思う。また、自分もそれらを参考にして吉田鉄郎のときよりさらによい展示ができるように情報を収集していきたい。 

| | Comments (0)

November 20, 2011

第11回富山県小学生たすきリレー大会

 Cimg462520日、富山県陸上競技場で行われた「第11回富山県小学生たすきリレー大会」に参加した子どもたちの応援に出かけた。
 
  11月独特の冷たい雨が降る中のレースだったが、子どもたち一人一人は自分の力を出し切って走っていた。6年生に負けないような素晴らしい走りを見せる子どもやラストスパートで順位を上げた子どもなどが多く、見ていて思わず力が入った。
  今回参加した子どもの中には必ずしも持久走が得意ではない子どももいる。しかし、一念発起でチャレンジし、この大会に向けて登校後や放課後の練習を真面目に続けてきた。大きな陸上競技やきれいなコースで走ることができたこと、先生や友だち、家族から大きな声援をもらったことは、これまでの練習を続けてきた成果や大会で走り切ったことへの満足感をさらに高めたに違いない。

  今回のことから、改めて子どもたちの可能性を引き出し、その結果から自信を深めさせるような教員の働きが大切だと思った。A先生のように熱心に子どもたちを指導してくださる先生が、今後も増えてほしいと思う。

| | Comments (0)

November 19, 2011

生み出す力

  413bickxwl__sl500_aa300_西澤潤一氏著の『生み出す力』を読んだ。この本を読もうと思ったきっかけは、先日読んだ記事の中で西澤氏の考えがとても興味深かったからである。

 世界的な発明をした西澤氏のいろいろな経験や考えが綴られているこの文章の中で、独創とは何か、国語科の重要性、日本人の強みなどについて、以下のようなことが参考になった。
■「オリジナリティ=独創」ではない
 ・最初はモノマネから出発し、
  工夫を加えてオリジナリティの
  高いものに仕上げていく。
 ・ある知識とある知識を組み合わせも
  「独創」の一種だと考える。
■国語力の低下が創造力を奪う
 ・読み書きに必要な論理思考能力は、
  ものごとを考えるベースになる。
 ・言語の形成は、思考能力の
  大事な要素になっている。
■日本人には日本人の天分がある
 ・「ものをじっくり見るのは得意である。
  新しい方法を生み出してじっくり測定し、
  いろいろ考えて真髄をつかみ、
  次に発展させていく」というプロセスで、
  日本はある程度成果を収めてきた。

  また、「負けられないという気概」や「反骨精神」などの言葉が使われ、物事を成し遂げたり生み出したりしていくためには、他のジャンルと同様に研究の世界においてもやはり精神的な強さが必要であると感じた。今の自分はまだまだ模倣をする段階だと思う。人のよい点を真似、授業力や指導力を向上させることで、いつかは、自分なりのものをつくり上げられるとよいと思う。

| | Comments (0)

November 18, 2011

携帯ゲームの広がり

  日本経済新聞の「NIKKEIプラス1」の記事に携帯でゲームをすることが広がっていることを伝えている記事があった。テレビCMを多く、ゲームを提供するDeNAの球団買収にも注目が集められている。

  記事の内容を、会員側に関することと会社側にかんすることとに整理してみた。
■会員側
 ・自分の友達だけではなく知らない人
  とも対戦ができることや、初心者でも
  できるように操作は比較的単純にしている
  ことで人気が出てきた。
 ・友達を誘うと有利なる仕組みがある。
 ・基本手的には無料である。
 ・武器や衣装などは有料であり、
  有料で行っている人は約1割程度。
 ・ゲーム専用機とそのソフトを購入するのに、
  これまでは一度に数万円かけていたが、
  携帯ゲームであれば、
  有料で行う人も年間2万円以上になるものの、
  1カ月にすると2,000円程度ですむ。
 ・子どもの頃にゲームで遊んでいた
  30代~40代参加している。
 ・5分程度の空き時間で楽しめ、
  時間をきっちり守る日本人の生活では、
  5分間程度の細切れの時間が生まれる。

■会社側
 ・DeNAとグリーを合わせると、
  今年6月で5600万人の会員がおり、
  1年間で4割増加した。
 ・会社の収入は、有料で利用する収入と、
  全体の1割~2割を占める広告収入を
  合わせると、昨年度は1200億円で、
  3年後にはその2倍になる見通し。
 ・DeNAの最終的な利益は昨年度300億円。
 ・無料のソーシャルゲームの仕組みは簡単で、
  数億、数十億かかったゲーム専用機のソフト
  に比べると、500万~2000万とかなり安く
  作ることができる。
 ・完成後もソフトは販売せずゲーム会社の
  コンピュータに保管し、デザインや内容を
  簡単に変えて提供できるので、
  最初は人気がなくても、挽回することも
  可能になる。
 
  このように見てくると、会員側にも会社側にもたくさんのメリットあることがわかる。つまり、物事が広まるためには、ウインウインの関係が成立する仕組みが必要になるということだ。5600万人のほとんどが無料で楽しんでも、その1割の500万人が年間に20000円出費してくれるとかなりの額になる。
  この記事には載っていなかったが、会員と会社をつなぐ役割をしている携帯電話会社にも当然メリットがある。「携帯端末があるからゲームができる」が「ゲームをやりたいから携帯端末が必要だ」に変っていくことが十分考えられる。
  お金儲けの仕組みは驚かされる。しかし、物事広めるという点は、勉強なる点も多い。物事が広がらないとすれば、何か受け入れがたい原因や理由があるのだろう。そこを問題として、その解決策を考えることで、受け入れてもらえるような仕組みをつくることができるのではないだろうか。そんな考え方で自分の周りにあることも考えてみようと思った。

| | Comments (0)

November 17, 2011

佐藤やい氏の調査①

  県内の小中学校や図書館に配布されている『ふるさととやまの人物ものがたり―郷土の先人54人の夢・志・挑戦―』の中に、佐藤やい氏が紹介されている。タイトルは「女性医師への道を開く」である。その佐藤氏について調査を初めた。

佐藤氏は、明治31年(1898年)に新湊町放生津(現射水市)で川舟業を営む家に生まれる。尋常高等小学校を卒業後、医院の看護婦として勤務し、それがきっかけで女医を目指した。
  そして東京女子医学専門学校(現東京女子医科大)の創始者吉岡弥生氏に師事し、やがて医師となった。ドイツ留学経るなど病理学研究の道に進み、富山県人としては女性初(女医としても14人目)となる医学博士の学位を受ける。さらに、病理学としては日本初の女性教授に就任した。
  その後、戦争で焼失した学校と病院を再建し、国際女医会理事、日本女医会会長などを歴任し、昭和39年(1964年)に亡くなった。

佐藤氏については、県や旧新湊市などから発刊されている書籍や資料がある。また、佐藤氏を紹介したWebページもあった。今後は、それらを調べてさらに業績の概要をまとめたい。また、東京女子医科大にも聞いたりして、佐藤氏の業績について詳しく調査したいと考えている。
  富山の先人については、これまで稲塚権次郎氏吉田鉄郎氏などについて調査の機会をいただき大変勉強になった。今回の佐藤氏に関してもよいまとめができればよいと考えている。

| | Comments (0)

November 16, 2011

日本の食を考えよう15(シナリオ完成へ)

  Dscf5995227日の収穫感謝集会での研究発表に向けての準備が随分進んできた。16日の総合では、各グループの進捗状況を示したカード(進み方報告③)を掲示し、それを使っていくつかアドバイスをした。

  Dscf60132進み方報告には、発表内容とは発表で使う資料、シナリオ完成度、今後の予定の4つを書かせた。「魚が住める環境」について提案する4班と、「自ら生産する」ついて提案する5班、「日本と外国のことを考えて輸入する」について提案する7班の3つはとても順調に進んでいる。そこで、その3つには、明後日のリハーサルに向けて明日の総合の時間に手本としてシナリオ発表をすることを伝えるとともに、集会全体の司会やアトラクション、招待状の3つの仕事も行うように指示した。
  Dscf6014一方他の5つの班は、進んでいる3つの班のことを知り、いつも以上に活発に活動を進めた。熱心に、内容検討をしたりシナリオを書いたり資料を作成したり姿が見られた。
  Dscf59992授業の後半、各班の様子を見ていると、全員がしっかりとセリフを言っている4班の姿が目に留まった。そこで、明日の手本発表をさらに前倒しして発表できないかと頼んでみた。さすがにできないという感じだったが、Aさんが、「どうせだからやってみよう。」と言ったこときっかけで、授業の終末で全員の前で発表した。
  Dscf60192聞いていた他の班の子どもたちは、5班の堂々たる発表態度に圧倒され、「自分たちもがんばらないと。」という気持ちをさらに強めたようだった。

  内容も態度も素晴らしいものを目指したいが、限られた時間を考えると、一通り発表できるようになること、そして、4班のように「聞いてください」という気持ちが聞き手に伝わるように堂々と発表する態度が大切ではないと思う。4班には、そのがんばりを誉めつつも、今度は内容を見直すように指導した。
  互いの班や一人一人の子どもたちが刺激し合って研究発表がよりよいものになることを期待してあと10日間指導したいと思う。   

| | Comments (0)

November 15, 2011

毎月授業(2011年 11月)結果

  13日の学習参観で「ふりこのきまり」の授業を行った。多くの保護者の方が参観に来てくださり、それに応えるかのように子どもたちも集中して授業に臨んでいた。

  前時の留意点の成果によって、「おもりの重さ」と「ふれはば」の2つの条件を変える実験(のべ18回)を予定した時間で順調にこなした。また、2つの条件を変えても「1往復する時間」には変化が見られないという正しい結果が導かれた。実験前に「変わらない」という予想をしていた子どもたちだったが、何度やっても「1往復する時間」がほとんど変わらないことに驚きをもったようだ。
  条件を変えて何度やっても同じ時間になるので、「もっと重くしたら、もっとふれはばを大きくしたら変化があるのか」ということを考える子どももはいなかった。しかし、ここは押さえどころだと判断し、さらにおもりを重くしたり、ふれはばの角度を大きくしたりする教師実験を行った。その際、ストップウオッチを拡大提示した上で、ふりこの振れる数を子どもたちに声に出して数えさせた。やはりこの実験でも、さらにおもりを重くしても、ふれはばを大きくしても、「1往復の時間」は変わらなかった。
  さらに、「では、時間を短くするためにはどうすればよいか」と発問した。すると、「ひもの長さを短くすればよい」と答えた。それに対して「どのくらいの短くなるのか」と発問すると、実験の結果を示したグラフの傾きに合わせて時間を予想した。そこで再び教師実験を行い確かめると、見事に予想通りの時間になった。これにも驚いていた。ここまで行うことで、Dscf58772何度やっても、誰がやっても同じ値が繰り返されることで、「ふりこが1往復する時間は、ひもの長さによって変わるが、おもりの重さやふれはばの大きさによっては変わらない」ということを全ての子どもが実感をもって理解できたようだ。
  一方、言語活動の充実として行った「予想の根拠」について話し合う場面では、ぼくが期待した通りの考えを導き出す子どもはいなかった。子どもの実態に合わない活動だった反省した。
  参観してくださった家族からもこの授業について肯定的な感想を多くいただいた。中には、子どもが理科の実験に興味をもって追究することへの期待や積極的にグループで話し合い自分の考えを伝え合う子どもたちのよさについてのコメントもあった。

  まだまだ改善の余地は多分にあるが、自分自身も楽しい気持ちになれる理科の授業ができてよかった。来月は、学校研究にかかわる国語科の授業を行う。今度はは研究主題解明という大きな課題に向け成果があがる授業づくりを試みたい。

| | Comments (0)

November 14, 2011

弱い日本強い円

  41xueeoevl__bo2204203200_pisitbstic佐々木融著の『弱い日本強い円』を読んだ。これは、アマゾンのランキングを見ておもしろうそうだと思って購入した本だった。経済に関する知識が少ないぼくにとっては難しい本だったが、少しずつ読み進めていくうちに、今の円高についていくつかのことがわかった。

  佐々木氏がまず主張していることは、「為替相場とは通貨と通貨との交換レートである」ということである。しかもその相場は、「国力の違い」や「経済力の違い」、「人口の増減」などによって動くものではないということである。今年に入って円高がさらに進みメディアで大きく取り上げられている。しかし、円は、ドルに対して高くなっているということで、世界の主要な通貨すべてに対して高くなっているわけではない。つまり、現在円が高くなったのではなく、ドルが相対的に下がったと見る見方もあることを示している。
  佐々木氏は、円高の原因は中長期的に見ると、各国のインフレ率の差であると述べている。1990年以降の21年間では、主要国の中でインフレ率が最も低かった日本の通貨円が、最強の通貨となっている。インフレ率が低いというのは、デフレ傾向にあるということである。このデフレに対しても円高と同様に悲観的な見方が示されている。しかし、佐々木氏は、デフレは物の価値が下がる分、通貨の価値が上がるということで、日本人の預貯金などの資産を守っていることになると述べている。
  さらに佐々木氏は、デフレが続く状態を、貿易黒字によって入ってくるお金(輸出企業が稼いだお金)を国内でうまく使っていないこととしている。将来に不安を感じ、個人は消費を、企業は投資を控えているというのである。その対策として、金融政策ではなく、国の構造や制度、税制の在り方などにあるとしている。

  ぼくが興味をもったのは、「日本人は、為替の問題を感情や思い込みでとらえる」という佐々木氏の考えである。実際、テレビなどではそのようなコメントが流され、視聴者であるぼくはそれを真に受けている。これは、為替の問題だけではなく、多くのことに共通する習慣的なことのように思う。「何が正しいのか」を突き止めることはぼくには無理だけど、1つのメディアだけからの情報で判断するのではなく、複数のメディアから情報を収集し判断することが大切だということもこの本を読んでも感じた。また、この本を読んで、為替市場やそこで働くトレーダーやセールス、佐々木氏のような為替ストラテジストなどの役割、そして、銀行の為替のディーリング・ルームの様子などを初めて知った。さらに、今年の9月にスリランカへ行った際、2007年にアメリカへ行った時のドルとの為替レートの違いに驚いたことを思い出した。佐々木氏が述べているように一般人にとって為替レートが直接かかわるのは海外へ出かけたときぐらいかもしれないが、為替レートが日本の現在や将来の国民生活や国の政策に大きく関連していることががわかった。
  これらの意味で、たまには教育以外の分野の本を読むことも続けてみたいと思う。

| | Comments (0)

November 13, 2011

第5回全体研修会(模擬授業による検討)

  13日は午前中が学習参観とPTA教育講演会が行われ、午後の授業終了後に第5回の全体研修会を行った。今回の研修会は、12月の第6回全体研修会で行う研究授業の検討である。最初の1時間20分は低・中・高学年に別れて部会協議を行い、後半20分で全体会を行った。低・中・高学年部会では、1年、4年、5年の授業者が模擬授業を行って研究授業について検討し、全体会では各部会から検討したことを報告してもらった。

  ぼくは、今回の全体研修会は本当によかったと思っている。その理由は何と言っても、12月の研究授業に向けて、具体的・建設的な検討が行われていたからである。全体会では、
板書を考えることで、発問や子どもの意見の
 取り上げ方を見直す必要があることがわかった。
・子どもの話す言葉をもっと短くし、端的に伝える
 ことが必要だとわかった。
・どこに重点を置いて話し合わせるのかがわかった。
書く活動の目的をさらに明確にすること大切だと思った。
・本時に向けて、前時に指導すること
 わかった。
などが紹介され、実際の検討されている場面では、授業者が
「そうか、そうなるか。」
と声を漏らしたり、参加者が
「では、ここはどうすればいいんだろう。」

と腕を組んで悩んだるするシーンがあった。Mogijyugyouこのように、改善策がその場で見つからなくても、まずは「どこが問題か」という問題意識が共有化されることが模擬授業を入れた研修の最大の成果だと思っている。
  また、問題意識の質を高めるためには、研究に関するプラットフォームをそろえることがポイントなる。そこで本年度は、研修主題や研究内容について時間をかけて何度も議論したり、扱う教科・教材の種類を共通化したり、学年ごとに同じ単元で全員が研究授業を行うようにしたりするという進め方を行ってきた。
  研修会を終えた後に授業者の先生方からは、
「模擬授業に向けて何度も考えてシミュレーションしたけど、それとは違う反応が返ってきて、とても参考になった。」
「模擬授業を通した検討会だったら、指摘だけされるだけではなくどのようにすればよいか具体的に教えてもらる。自分一人で授業をするという気持ちではではなく、先生方と一緒に授業をするのだという気持ちになったのでよい研修だった。」

などの感想をいただいた。

  授業をイメージするだけで、理解することや理解してもらうことはかなり難しい。話す言葉や書く文字、動きや立ち位置が見える状態をつくること、つまり視考できる機会をもつことによって、本番の授業がとらえやすくなるのではないかと思う。

| | Comments (0)

November 12, 2011

日本の食を考えよう14(6年生からのメッセージ)

  11日、収穫感謝集会の向けて「日本の食を守る」というテーマで総合の学習を進めている5年生に対して、6年生のAさんから話をしてもらった。これを企画した理由は、5年生の研究発表に対する意欲をさらに高めるためである。
  
  今年度の6年生は、総合の学習で学校の歴史を調べ、それを基にして劇を創り、学習発表会で披露した。それは、創立50周年を祝う気持ちからである。学習発表会の劇はもちろんよかったが、ぼくが気に入ったのは、渡り廊下に掲示された年表である。10mぐらいの帯状の年表の上段には、50年間の出来事が書かれている。そしてその下に、6年生一人一人の思いが綴れらたカードが貼られている。ぼくは、それを読み、6年生が学校の歴史をよく調べていることと、そのような学習を通して母校の歴史や伝統の大切さを感じていることがわかった。そのような経験(苦労はするが、よく調べることで問題解決のよさがわかり、大切な考え方を学ぶことができる)を5年生にも味わわせたいと思い、6年の先生に相談した。
  6nenmessejiAさんは、調べることや調べたことをまとめ劇にすることはとても大変だったが、先輩たちも「日本一の学校」を目指してがんばっていたことを知り自分たちも立派な学校をつくりたいと願うようになったという体験談を堂々と話してくれた。

  Aさんの話から、5年生の子どもたちは、6年生の学習にかなり刺激を受け、自分たちの学習のことを見直したようだ。ぼくは、しっかり調べることで「日本の食を守ろう」とがんばっている人の考えを知ることができ、さらに思いを込めてこの研究発表に取り組むことができるようになると伝えた。 
  本番まで、あと2週間。時間は限られているが、子どもたち一人一人が問題解決に思いを高めていけるような学習になるように指導していきたい。

| | Comments (0)

November 11, 2011

毎月授業(2011年 11月)展開①

  毎月授業として行う13日の授業の展開の1時間目を、11日に行った。ひもの長さを変え、ふりこが1往復する時間の違いを確かめる実験を行う時間である。

 この授業で大切にしたことは、7日のBlogで述べた「①実験に対する技能や知識を習得させる。」であり、
・できる限り同じように扱えるように実験器具を整える
・できる限り同じような結果から考察できるように、
 全グループで30cm、50cm、70cmで実験する
・記録の仕方がわかるように
 ワークシートに記録させる。
・条件設定について理解できるように、
 「条件を整えることで、調べたいことが明らかになる」
 ということを全員で確認する。
・どの子にも実験を技能が身に付くように、
 「おもりを放す」「往復数を数える」
 「時間を計る」「記録する」という4つの仕事を
 ローテンションで行うようする。

の4つに留意した。
  Dscf57872子どもたちは初めての経験だったけど、割にスムーズに実験を進めた。中には、効率の悪いやり方で最後までできなかったグループもあったが、それは次回の実験に向けたよい反省材料として扱った。一方結果は、「ひもの長さが長くなると1往復の時間が長くなる」という(比例の)関係がどのグループのグラフからも読み取ることができた。Dscf57932さらに、「3回の測定の平均」や「1往復あたりの平均」などを求めるために、一生懸命に「合計÷個数」で計算し、算数科の「単位量あたり」の学習を生かしていた

  「ひもの長さ」「おもりの重さ」「ふれはば」の3つの条件があったが、一度の行わず、二度に分けたことによって、実験に関する技能や知識が身に付きやすく、「変わる条件と変わらない条件」があることが理解しやすいと思う。その上で、13日は、「根拠をもとに予想する」という思考活動に重点を置いた授業を行い、理科における言語活動の充実の事例となるようにもしたい。

| | Comments (0)

November 10, 2011

毎月授業(2011年 11月)導入

  10日、毎月授業として行う理科「ふりこのきまり」の導入を行った。この日の授業の目標は、ふりこのきまりの興味をもたせ、実験を通して検証したいという意欲を高めるとともに、ふりこの長さやおもりの重さ、ふれはばの違いとふりこの一往復の時間との関係について、一人一人がある程度の見通しをもつことである。

  そのような目標を達成するために、単元の導入を工夫した。
  教科書では、音楽で使うメトロノームを提示し、曲の速さとメトロノームのふれの速さに着目させ、そこから「ふりこの1往復する時間は何によって変わるのだろうか」という学習課題を提示している。しかし、メトロノームについて子どもは知っているが、その仕組みについてあまり理解していないという実態を考え、Dscf5752Dscf5738まずはメトロノーム作りをさせた。9日が研修のための休業日だったので家で作らせた。子どもたちがもってきたメトロノームを見て本当に素晴らしいと思うものが多く驚いた。
  次に、メトロノームの動きと仕組みからふりこのきまりに気づかせるために、自分の作ってきたメトロノームを友達に紹介する活動を行った。その活動で気付いたことは以下の3点である。
:ひもが短くなると往復する早さが早くなる
:おもりの重さが違っても左右に揺れる
  タイミングは変わらない
:おもりが下へ行くと、揺れるのが遅くなる
Dscf5718その次に、早い曲と遅い曲に合わせて自分が作ったメトロノームを動かすという活動を行った。その活動で気づいたことは以下の2点である。
A:おもりの位置(ひもの長さ)や
  おもりの大きさ(重さ)を変えると、
  1往復の早さが変る
B:遅い曲に合わせるのは難しい
これらの意見を板書すると、「イとAの一部がちがっている」という意見が出された(矛盾する考え)。また、Bの意見を受け、「どのようにすれば、遅い曲に合わせられるようにするの?」と発問すると、
ひもの長さを長くする
おもりの重さを・・・。
ふりはばを・・・。
という反応が返ってきた。①についてはかなり確信的話しているが、②③については予想が別れた。
  そこで、次の時間に実験をして確かめることを確認し、本時の授業で気づいたことを書いた上で、「今日の学び」として授業の感想を書かせた。
  子どもたちのノートを見ると、
・気づいたことや感想が
 いつもよりたくさん書かれていた
・「矛盾していることを確かめたい」
 など、事実を明らかにしたいという
 意欲
が書かれていた
・①②③について、自分の予想が
 根拠と共に書かれていた

 中には図を描いて説明している
 子どももいた

  Dscf5751この日の授業を通して考えたことは、導入の役割である。単元全体であれ、一つの授業であれ、導入・展開・終末の3つで概ね構成されていると考えるのがわかりやすい。そして、導入・展開・終末は、それぞれに役割をもっているし、単元(または授業)で身に付けさせるべき力とも密接に関係している。その際、説明的文章を理解するときのように「はじめ・中・終わり」で考えているとわかりやすい。つまり、導入とは、「はじめ」に当たり、これからどのような勉強をするのかガイダンスする役割がある。また、次の展開につながるように意欲を高めるとともに、知的好奇心を刺激し思考活動を通して予想することで、内容の見通しももたせる役割も担う。このように考えると、「子どもの思いや願いを高める授業」を創造する際には、子どもの関心・意欲を高め思考活動を促すような導入の工夫が、かなり大きなウエイトを占めるのではないかと考えた。
  子どもたちの「知りたい」という思いや願いを体現できるように、確かな実験の技能やふりこのきまりに関する知識が習得できるような展開の工夫を考えていきたい。

| | Comments (0)

November 09, 2011

ラストマネー

  51rxwr0l5al__sl500_aa300_NHKの「ドラマ10」で9月から10月まで放送されていたドラマと同じタイトルの『ラストマネー 生命保険査定人』を読んだ。ドラマはオリジナルスト―リーで原作はない。そしてこの本は、主人公・向島朔太郎の過去を描いたアナザーストーリーである。

この本もドラマと同じようにストーリーに惹きこまれていった。その理由として、
・1つの1つの話(ケース)がすべて関連しているので、
“つながり”を常に意識させられる。
(ケース1の事件の関係者がケース3では
中心的役割を果たしている。もちろん、
この本がドラマの前段階を描いている。)
・描かれている登場人物の考え方や行動、
生き様に何らかの共感を感じてしまうような
表現がなされている。
・社会人なれば誰もがかかわりをもっている
生命保険の仕組みについて、
無知である自分に気づかされ、
生命保険という視点から
自分の将来について考えさせらえる。

  小説を読むのは久しぶりだったが、楽しく読めた。また、この話は、NHKがドラマのためにつくったオリジナル脚本であるということも驚きであるとともに、番組制作への意気込みを感じた。さらに、人の気持ちを変える言葉の力も感じた。
ぼくにとっては忘れられないドラマの一つになるだろう。続編があることを期待したい。

| | Comments (0)

November 08, 2011

若手研(2学期第1回)

  8日、2学期第1回の若手研を行った。今後の研修予定について、A班、B班で確認のしてもらった。

 11月から12月にかけて若手研のメンバー全員が学校研究の一環の国語科の授業を行う。学年部会で進めるが、せっかくの機会なので若手研メンバーもできる限り参観し学び合おうと思う。
  今学期も、1学期に引き続き、授業技術をテーマに取り組んでいきたい。教材研究をしたり子どもの実態をとらえたりして授業の準備を行うことは基本であり重要である。しかし、それと同時に、一つ一つの授業で授業技術を高めるようにすることも若手の先生方には大切である。先日のM先生の模擬授業のことを例に挙げ、人の授業を観て、「いくつの授業技術を授業者からとらえられるのか」ということをK先生が話をしてくださった。「何を、どうすることが授業技術なのか」ということから学び、自分の授業の際に体現することが求めていきたいと思う。

  今回の若手研では、忙しい中、急に来ていただいたにもかかわらず、皆さん、時間前に集まってくださった。そんな若手の先生方の意気込みに応えられるように、この研修会を運営していきたいと思う。

| | Comments (0)

November 07, 2011

毎月授業(2011年 11月)

  今月の「毎月授業」は理科の「ふりこのきまり」で行う。今回の授業でポイントだと思っていることが3つある。
①実験に対する技能や知識を習得させる。
②「類推」による思考活動を促す。
③場づくりや資料提示による言語活動の充実を図る。

  Sidouan11rika①については、実験のやり方と記録の仕方を指導することを重視する。実験のやり方では、実験器具を整えて同じ方法で2回実験を行うようにする。また、記録の仕方がわかるように1回目はワークシートに記録させ2回目は同じ形式でノートに記録させる。さらに、「条件を整えることで、調べたいことが明らかになる」ということを全員で確認する。
  ②については、「もっとおもりを重くしたり、ふれはばを大きくしたりすると・・・」や「ひもの長さを短くすると1往復する時間は短くなることは、何から予想できるか」という投げかけや発問を行い、前時の実験や経験を手がかりにしたり消去法的な考え方を用いたりして根拠をもって説明できるようにする。
  ③については、自分の考えを書く→グループや全体で話し合うという活動の場を設定することと、子どもの説明の根拠となる資料(グラフやメトロノームなど)を提示することとを行う。

  理科は結論が明確である。ゆえにその結論に達するまでの過程において、思考力・判断力・表現力を養ったり技能や知識を身に付けたりすることが重要になる。そのような授業をつくり、さらに、「思考活動」や「言語活動」などのぼく自身の問題意識について考えられる授業を試みたい。

| | Comments (0)

November 06, 2011

高学年部会(模擬授業)

  4日の放課後、高学年部会を行い、6年のM先生の模擬授業を基に研修を行った。光村図書の『鳥獣戯画を読む』を扱った授業である。

  Dscf5554黒板に本文を掲示し、①作者が鳥獣戯画をどのようにとらえているのかわかる言葉や文②作者が鳥獣戯画を評価している言葉や文を見つけるという学習活動がメインの授業である。
  ぼくは、模擬授業を見て、改めて模擬授業のよさを4つの点で感じた。
 ・授業者が授業で何をやりたいかがわかる
 ・学習者の立場で授業をとらえることができる
 ・指導言(発問・指示・説明)や資料提示、
  授業の構造(展開or流れ)などの問題点(矛盾)に
  授業者も参観者も気づきやすい
 ・具体的な改善策が見つかりやすい

つまり、模擬授業を行うことによって、指導案検討だけでは見えないことが見えてくる、いわゆる視考できるというよさがある。
  また、教員の資質向上の研修としても有効な研修だと思った。Mさんの模擬授業について気づいた点を新採の先生から順に述べていった。すると、その数にかなり偏りがあった。これは、授業を観る視点をいくつもっているかということになり、授業技術にも関係してくる。逆に言うと、授業者として実際にやってみることで授業技術が身に付くだけではなく、人の模擬授業を観ることで「何が授業技術なのか」「どんな授業技術をどの場面で用いるのがよいのか」などがわかってくる。これも指導案検討だけでは身に付かないことかもしれない。

  今度の全体研修会では、前半に低中高学年別に、模擬授業を中心とした指導案検討を行う。そして後半では、その結果を報告する。過去2年間にはなかったこの研修の形がつくられることで、研究的にも研修的にさらにレベルアップしていくのではないかと思う。

| | Comments (0)

November 05, 2011

2011年情報研(10月)

 4日、高橋研究室で情報研が行われ参加させていただいた。高橋先生や他の先生方からのお話はとても勉強になった。また、いつもより人数が少なかったので考える間や話す機会をいただき、かなり頭を使ったよい時間を過ごすことができた。

 話題の中心は、「思考」である。「思考」することは学習指導において重要である。しかし、子どもの「思考」を高める(深める)ということはどのように指導すればよのか、またどのように評価していけばよいのかはとても難しいことである。
  その「思考」ついて高橋先生が詳しくお話をしてくださった。ぼくは、そのお話を伺いながら、本校の学校研究と小教研社会科部会の研究の2つを具体例にして自分なりに考えていた。
  学習指導要領解説総則編には、「知識・技能を習得するのも,これらを活用し課題を解決するために思考し,判断し,表現するのもすべて言語によって行われるものであり,これらの学習活動の基盤となるのは,言語に関する能力である。」と書かれ、言語活動の充実と「思考」や「表現」との関係が述べられている。そのことも併せて考えてみると、「本校の研究主題『言語活動を通して自分の考えを表現する子どもの育成』において、『自分の考えを』が思考活動をしている状態であり、そのための手段として言語活動を用いる。また、子どもの思考活動の成果を、表現したものから評価することになる」という考えに至った。
  一方、「思考力をより深い知識ととらえる」という高橋先生と、「今年度の小教研社会科部会の研究主題にある『社会的なものの見方や考え方を成長させていく子ども』の『成長させていく』とは、『知識を増やしたり知識をつないで概念までに高めたりすることである』」と同じ考え方ではないかと思った。

 今回の研究会からも感じたことだけど、高橋先生の理論的なお話や川口先生や表先生の実践のお話、そして河合先生の貴重な経験(生き方)のお話など、定期的に質の高い内容をインプットをさせていただくことがとてもよい勉強になるとともに、自分の仕事(研究)に大いに参考になる。次回の研究会では、今回の学びを受け、学校研究や小教研社会科部会の研究について相談させていただこうと思う。

| | Comments (0)

November 04, 2011

学校図書館げんきフォーラム@東京の記事

  本校の図書館司書のM先生から、荒川区で行われた『学校図書館げんきフォーラム@東京』の記事を紹介していただいた。荒川区と言えばと図書館教育に力を入れている全国有数の自治体であり、興味深く読ませていただいた。

  記事に読んで驚いたのは、「全教科について図書館を活用する年間指導計画や学習指導案が作成され、ベテランの司書教諭が、図書活用の模擬授業が行われている」ということである。情報教育などもそうだけと、推進するためには年間指導計画に位置付けることが必須である。しかし、位置付けて終わるケースが多い。その点で荒川区のように模擬授業を行い具体的な授業イメージを先生方にもってもらうというやり方は本当に素晴らしい。
 パネル討論の中で、
 ・欧米では授業も課題図書を話し合う
  スタイルが主流である。(阿刀田高氏)
 ・考え・表現する場所の一環として、
  小論文コンテストや絵本作りを
  行っている。(羽中田汐入東小校長)
 ・図書館図書整備のために、
  20年間で2500億円が自治体に
  措置されているが、図書標準を達成
  しているのは半数程度である。
  (肥田美代子氏)
など、世界の情勢や先進的な図書館利用の事例、そして推進の実態などについて話が進められた。
  また、主催者のあいさつでは、
 ・区内の小学校で年間300冊の本を読む
  子どもが増えている。
  本と向き合って思索を深める習慣を
  子どもの頃からつけることが大切である。
  (西川荒川区長)
 ・資源のない日本は、人づくりによって
  成長を遂げてきた。学校図書館を活性化
  させることは、その原点を見直すことに
  なる。(河村元文科大臣)
など、学校図書館教育推進の成果と意義が話された。

  区長がおっしゃった「思索」という言葉は、「論理的に筋道を立てて考えること」ということ。つまり、本を読むことは単に知識を増やすことにとどまらず、思考活動を行うことになる。「本を読む人は文章書くことができる」と言われているのは、物事を論理的に(当然言語で)考えているので、それが文章と表現としてアウトプットされることになるということだと理解した。
  単に「本を読むことはよい」というのではなく、何のために(どんな効果を期待して)読むのかを示していけば、さらに図書館教育の重要性をアピールしていけるのではないと考えた。 

| | Comments (0)

November 03, 2011

「上から目線」の構造

  31w2spg4jul__sl500_aa300_心理学博士の榎本博明氏著の『「上から目線」の構造』を読んだ。「上から目線」という言葉は、ここ数年よく使われ一般的になってきた。この言葉で、主に若い世代の人が多く使い、子ども同士の会話にも登場する。この言葉がよく使われるようになってきたのはテレビ番組などの影響も大きいと思う。その言葉が、人間のどのような心理から生まれてくるのか、そのメカニズムがこの本には書かれている。

  ぼくがこの「上から目線」という言葉は使われるのは、主に友達同志の会話の中、つまり、自分と相手の間に立場の差がない場合だけだと思っていた。しかし、この本には、上司に指導された(叱られた)際に、「わかっています。上から目線で言わないでください。」のように答える若い社員のように、明らかに上下関係が成り立っている場面で使われている現象が紹介されている。そのような場面では心に思っていても言葉として発しないのが普通だろうと思う。なぜなら、その後の人間関係に大きな影響を与えかねないからである。
  そのような現象が起こるのは子どもから大人になるまでの間に対人関係をうまく学べなかったことに原因があると、榎本氏が述べているとぼくは感じた。人間関係をうまく学ぶことができない背景には、
 ・日本が母性原理が強く働く社会となっている
  (父性原理が弱体化している)
  -競争をさせない。(「みんなよい」という考え)
  -親が大学の成績をつけとったり就職のサポート
    まで面等をみたりしている
  -学生をお客様扱いする大学
 ・日本文化には甘えの構造が根付いている
  -日本人は目を合わせる習慣がなく
    人の視線が気になる
  -気を遣ってくれない、ほめてくれない、
    認めてくれないことに不満を口にする
 ・伝統や過去の経験より新しい技術への
  対応に価値が置かれる風潮がある

 ・近所での遊び集団が崩壊している
  -「上からの目線」に従ったり、甘えたり、
    頼ったりする姿勢や目下に対して
    面倒見よく保護的に接したり教え導たり  
    する姿勢が身に付いていない。
  榎本氏は、上記のことを指摘する中に、教育の在り方に対しても、次のように指摘している。「個人を厳しく鍛えて個人の成長を導くよりも、メンバー間にあまり差がつかないように配慮する“落ちこぼれの出ない教育”が重視される日本教育風土も、集団の和を重んじる風潮も、母性原理のなせるわざと見ることができる。」そして、いろいろな目線のかかわりを経験させることが重要であるという考えを示している。 

  この本を読んで、「上から目線」という言葉は単なる「流行語」としてとらえるのではなく、それは、日本社会の現状や家庭や学校、地域での教育と深くかかわっていることとしてとらえるべきだとわかった。引きこもりや不登校といった社会との関係を拒む若者や児童生徒が増えている現状も踏まえ、「生きる力」を育むという理念を掲げている学校教育において、将来にわたる人間関係づくりの基礎を養うことが、今後ますます重視されると思われる。その点を意識し、子どもの指導にあたりたい。

| | Comments (0)

November 02, 2011

独創的な発想を育てる教育

  A先生から『猶興の志が拓く独創の世界』という記事を紹介してただいた。この記事は、半導体研究の第一人者でLEDなどの研究開発に携われた西澤潤一博士と井原甲二氏との対談をまとめたものである。その中では、難局にある現代日本が再生するためには、更なる独創性が求められ、それを育む教育が重要であることが述べられている。本記事では、西澤博士を「猶興の士」(※1)として紹介し、その独創の精神を明らかにしている。そして、西澤博士に続く日本人が育つことが、この難局を乗り越える鍵であることを主張していると読み取った。

  この記事を読み、理解したり考えたりしたことは次の通り。
■独創性とは
  無からは生まれない。
  完全なオリジナリティはあり得ない。
  模倣と工夫の蓄積の中で、
  一段上を目指すときに生まれる。
  考えると力がないと全く生まれない。
■気概とは
  個人の性格よりも環境や教育の
  影響が大きい。
■疑問をもつとは
  疑問を解決するために何をすべきか考える
  ようになる。
  その際、
  疑問→仮説→実験→検証→結論という
  理学的な考察方法を使う。
  疑問が明らかになることが本当の喜び。
  集中して考えることが独創の始まり。
■日本人とは
  日本人は恐るべき・不可思議な潜在能力、
  潜在勢力をもつ。
  しかし、指導者に率いられないと決断・断行できない。
  また、決め込む(発展につながらない固定化させる)
  癖がある。
■リーダーとは
  価値がわかる・価値を認める能力をもつ人。
  怠けたらどうなるのかを知っている人。
■教育に求められるものとは
  点数を取らせるだけの教育は、精神的な貧しさを生む。
  「いかに考えさせるか、それがどれほど楽しいか」
  を見出させていく教育。
  「自らを育てる」「生き方を求める」子どもを育てる。
  「自分の問いの答えを自分で探す」子どもを育てる。
  今、日本の教育では、子どもに「生きる力」を身に付けさせることが最も重要であるとされている。この記事から学んだとことを基に考えると、「生きる力」とは、「自らを育て、生き方を求めるために、自分の問いの答えを自分で探す」ことができる力のことだと思った。つまり、教師が、子どもに「自ら」という主体性を育み、「問いと答え」という問題解決の手法やそれに必要な知識を教えることが求められている。そして、そのような「生きる力」を身に付けさせるための教育を行うことが、「猶興の志」をもった人を世に送り出し、日本の未来を創り続けることができるのではないかという考えに至った。

 この記事を読み、上記の考えをまとめたところで、なぜ、A先生がこの記事をぼくに渡されたのか意味がわかったように気がした。またそれと同時に教育の底知れぬ深さと難しさを改めて感じた。教師でいられる時間はどんどん少なくなっているが、その限られた時間の中でこのことをしっかり考えていかないといけないと思った。  

※1 孟子の名言
文王を待ちて而る後に興る者は、凡民なり。
夫の豪傑の士の若きは、文王無しと雖も猶(な)お興る。

(孟子は云った。文王の如き名君が現れてから
 立ち上がるような者は、大した人物ではない。
 本当の人物であれば、文王が居らずとも自ら
 立ち上がるであろう。)

| | Comments (0)

November 01, 2011

日本の食を考えよう13(収穫感謝集会での発表の構想)

  先日のPTA学年委員会での話し合いを受け、11月27日の収穫感謝集会では、最後の1時間で総合的な学習の時間の成果を発表する。

■タイトル
  チャレンジ5ミニッツ
   -日本の食をこうすれば大丈夫だ!-

■目標
 ・自然の恵みやこれまでお世話になった方への
   感謝の気持ちと、日本の食を自分たちで
  守っていこうとする意識や具体的な行動を
  わかりやすく表現することができる。
  ・プロジェクト型学習で追究することを通して、
   宿泊学習や学習発表会などの経験で
   身に付けた「時間やルールを守り、
  全員の力で最後までやりとげる」という力を
  さらにレベルアップすることができる。

  Chrange5minits内容的な目標としては、米作り体験や社会科の食料生産(農業・水産業)の学習を生かし、「日本の食を守る」ための解決策を考えて実行する。そして、そのことをまとめて表現することである。また、態度的な目標としては、制限のある中で、仲間と協力して成果を出していくことある。いずれも、5年生での学びを生かすことがポイントなる。
  学習方法は、学習発表会のステージ発表づくりと同じ手法で、自分が選んだテーマごとにグループをつくり発表を仕上げていく。その手順は、
 (1)解決策の決定
 (2)調査・活動
 (3)結果の記録
 (4)発表内容の決定
 (5)シナリオ作り
 (6)役割分担
 (7)資料・道具作り
 (8)発表練習
である。本番までのスケジュールは、実質15日間と短く、学習発表会の時よりも内容を考えると厳しいものがある。しかし、これまでの経験を生かせば、そこをうまく乗り越えることができると思う。

  2日からいよいよスタートする。今回の学習ではどのような成長した姿を見せてくれるだろうか、今から楽しみである。

| | Comments (0)

« October 2011 | Main | December 2011 »