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November 30, 2007

SCSを使った授業

 Cimg9331_230日18:00から,富山大学情報基盤センターで,高橋先生がSCSを使って講義をされた.SCSとは,スペース・コラボレーション・システム(Space Collaboration System)の略称で、大学・研究機関の間で通信衛星を利用して映像・音声による双方向通信を可能にする大学間ネットワークシステムのことである.今回は,上越教育大学を起点に,鳴門教育大,筑波大,長崎大,京都教育大,鳥取大,秋田大,室蘭工業大,名古屋大,そして授業校の富山大の計10校が多地点でつながり双方向・ライブでのやりとりを行った.

 Cimg9328高橋先生の講義のタイトルは,「初等中等教育におけるICTを活用した学習指導の効果」 である.まず,ICTやその活用について授業場面を映した写真を提示し説明された.次に,ICT活用の施策についてこれまでの経緯と現状を本講義の背景として話された.本論では,「教室での教科指導における知識理解の領域へのICT活用の効果」と「小学校の教科指導における効果的なICT活用場面の分類」の2つの研究成果を話された.いずれも,研究方法を丁寧に説明された.その中で「過去の研究を参考に○○を決めました」と,過去の研究を踏まえることを示すことに大切さを教わった.
 
 休憩後,今度は講義に対するディスカッションが行われた.高橋先生の先進的な研究内容と「実証方法について意見をもらいたい」という学びの姿勢から多くの質問や意見が寄せらた.質問も多くはやはり「ICT活用の効果」についてのものが多かった.高橋先生は,相手の意を汲みとても丁寧に返答された.これも本当に勉強になった.
 Cimg9362一方,「効率」と「効果」について説明を求められた長崎の小学校の先生がいらっしゃった.ぼくはその質問を聞いて,言葉を吟味してとらえているところが素晴らしいと感じた.

 時間が迫ってきても質問や意見が続いた.高橋先生は,自分の講義に対する質問を予想され,その答えとなるスライドもちゃんと用意されていた.入念な準備で仕事に臨まれるその姿勢は本当にすごいと思う.

 SCSは,遠距離の人々とのコミュニケーションを図ることができる素晴らしいICTである.しかし,それも道具である.今日の講義が盛り上がったのは,SCSではなく高橋先生の講義内容や伝え方のよさである.そのようなICT活用の肝や研究の進め方・発表の仕方を学ぶことができて本当によかった.

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November 28, 2007

心の休ませ方

 41bmakymstl__bo2204203200_pisitbdp5加藤締三氏著の『心の休ませ方』を読んだ.それは,佐藤先生の生徒指導特論演習で学んでいるストレスマネジメントの関連していると思ったからである.この本にも,マインドフルネス認知療法が用いられていることが分かった.また,「努力と意志だけでは物事は解決することができないこともあるので,上手に生きる知恵をもつ」いう加藤氏の考え方もよく理解できた.

■心が疲れた人とは,
 真面目で努力する人である.今,自分の人生がこのような形で行き詰まるとは予想していなかったことに気づいた人である.
 但し,生きることに疲れることで考えらえるようになったので,その時期を乗り越えれば,思いやりのある人になれる.

■なぜ,心が疲れてしまったのか,
・ずるい人にいいように扱われてしまった(搾取された)
・愛情飢餓感が強く相手に迎合してしまう
・おもしろさを感じる心の能力が欠如している
・過去にこだわる
・幼児期にかんばっても「よくやったね」って誉められてもらえなかった

■心の疲れたらどうすればいいのか
・明日,朝が来たら考える
・ずるい人と別れ,癒される相手を探す
・自分の心に響く音楽や本をみつける
・「明日死ぬとしたらいま自分が何をするのか」を考えてみる(人生は一度しかない)
・「いったい誰のために」努力してきたのかをもう一度考えてみる
・「状況を受け入れる」ことが,状況に対処する第一歩となる
・心を「いま」におく(「今ココ注意」)
・手に入らないものを追いかけない

 加藤氏は,「人の心理的成長を止めるのは憎しみである.憎しみと決別し,幸せになろうという決断をする」ことで好転すると述べている.これを表しているのが「笑顔が幸せを運ぶ」という言葉ではないかとぼくは考えた.また,「萎える」「体も疲れる」「燃え尽きる」人にとって,「休むことも生きること」という言葉はとても救いになると思った.

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November 27, 2007

なぜ,美しいのか

  23日午後から,家族みんなで「京都の紅葉」を見て回った.行き先は,南禅寺永観堂である.数年前,ぼくはその紅葉の美しさに感動した.そんなこともあったので秋の京都に家族を連れてきたいとずっと思っていた.今回初めて「京都の紅葉」を見た家族も,その美しさに満足気な表情を見せてくれ,ぼくはうれしかった.
 
 Cimg8801なぜ,京都の紅葉」は美しいのか」について考えてみた.もちろん,内陸にある盆地で寒暖の差が大きく秋から冬にかけては特に乾く(11月の降水量は約75mm 富山の1/3)という地形や気候には大いに関係があるだろう.しかし,それらの地理的な要因もうまく生かした人の英知と努力の結果があの美しい紅葉をつくっているのだとぼくは考えている.
 
 平安京以来,明治政府が開かれるまで都だったのがこの京都である.また,鎌倉・江戸時代,そして,明治以降も伝統文化の中心であり,京都御所,金閣寺,二条城など多くの歴史的建築物がある.それらは,時の権力者達の栄華の象徴として,当時の技術の粋を集められて造られた.そして,建物だけではなく,その周りを囲む庭も芸術そのものである.実際にまだ完成まで数十年かかる庭もあるそうだ.一本の木をどこに植えるか,一つの灯籠をどこに置くか,池の形や広さはどうするか,細やかな人の神経がその庭に息づいている.もちろん,その素晴らしい庭を守るために一年を通して手入れをしている多くの人の永い時間の手間によって今も支えられている.
 つまり,紅葉の後ろにある落ち着いた山門やお堂,また,手前にあるすっきり白い塀,青く輝く池の水などがあることによって,「京都の紅葉」の美しさが引き立つのだろう.自然の中の美しい紅葉を楽しむことができる景勝地はたくさんある.しかし,あれだけ多くの人が京都を訪れるのは,映える紅葉とともに秋の寺院の建物やその庭に,古よりの日本人としての感覚を味わうためではないか.

 子どもたちにも,紅葉の見方を通じて,そんな日本の文化のよさにも少しは気づかせてやれるいい機会になった.

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November 26, 2007

今の中国がかわる本

 413umrols9l__aa240_沈才彬(チンサイヒン)氏著の「今の中国がわかる本」を読んだ.以前に読んだ同リーズの「今のインドがわかる本」と同じで,発展を続ける中国の現状と今後の予測がまとめられている.
 この本から知らなかった中国のことが分かり,特に2つについて学ぶことができた.
 それは,
◆成功に導くためにのキーワードは,柔軟性バランス感覚である
◆さらに大きな光と影をもつ中国と,これらどうつきあっていくのか日本は難しい対応が迫られている
ということである.

 黄河文明に始まり,世界でも有数の大国として君臨してきた(1820年には世界最大規模の経済).しかし,1840年のアヘン戦争以来,欧米列強や日本などに脅かされたり国内も混乱しその権威は失墜の一途たどった.そのような混乱は,毛沢東が率いた戦後も長い間続いてた.それが,1978年ごろから約30年で目覚ましい発展を遂げ,再び国際社会に名実と共に影響力を及ぼす大国としての地位を回復した.その立役者が,鄧小平(1904~1997)である.彼は,社会主義国家でありながら,資本主義の考えを取り入れた政策を行った.この相反する2つの理念を「社会主義市場計経済」という新しいシステムに統合し中国経済を蘇らせた.その他にも,返還された香港はそれまで体制を維持することを認めた「一国二制度」も行っている.さらに,「敵をつくらない」という基本的な外交スタンスも功を奏し海外からの信用も得ることができた.
 二度の失脚を乗り越えこのような成功の基礎を築いた鄧小平から,「柔軟性」と「バランス感覚」は,政治家でない一般も人も学ぶべきなのかもしれない.

 柔軟性とバランス感覚に優れ,益々近代化を進める中国に対してどう対応していくのかを考えるときに,
・2章で書かれている中国人と日本人の感覚(ものの考え方)には大きな違いがある
・1章で書かれているアメリカと中国は今後益々関係を強化していく
の2点は押さえておくべきなのだと分かった.また,5章の「見逃してはならない,中国の『咆哮』」と述べられている,
・中国経済の過熱とバブル崩壊の可能性
・爆食型成長とエネルギー消費
・腐敗政治の横行
・中央と地方の格差と民主化
・三農問題と食糧不足
・環境問題
・忠誠心低下と愛国主義教育
などの問題も日本は注意深く見ていかなければいけない.
 2016年には日本を抜き経済第2位の大国になると予想されている中国との関係は,国際社会の複数の要素とも絡み合って難しい対応が迫られる.今こその日本政府(日本人)の柔軟性とバランス感覚が試されることになる.
  

 

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November 25, 2007

マークⅡ

 25日朝,マークⅡが我が家から姿を消した.この車は,昨年亡くなった親父の車である.親父にとってこのマークⅡは,唯一の道楽だった.普段は,仕事用の軽トラックに乗り,一年に数えるほどしか乗らないこの車は,購入してから10年も経つのにおよそ20000kmしか走っていない.ぼくが内留中に乗らせてもらったりしたのがほとんどなので,親父が乗ったのは5000kmにも満たない.お飾りのような「愛車」マークⅡを,休日にいつもきれいに手入れし満足気だった親父の姿が今も忘れられない.だから,父が使っていた物を大切にしたいという母親の気持ちも思い,この一年間乗ってきた.
 それが,先日母親から「マークⅡを手放そうか」という話を聞いた.ぼくは,もちろんOK.すると,幸運なことにずっと親しくおつきあいをさせていただいている松本さんが引き取り手として名乗りを上げてくださった.松本さんは,我が家を建ててくださった大工さんである.商売柄多くの大工さんと取引があり,どの方にお願いをしようと迷ったあげくに両親は松本さんに頼んだ.松本さんの仕事は丁寧できめ細やかで,しかもセンスがいい.やがて築15年になるけどそのよさは変わらない.2回に分けて建てていただいたので,約2年間ほど,毎日松本さんは我が家で仕事をされた.夕方仕事が終わると,必ず松本さんと親父の宴会が始まった.楽しそうに酒を酌み交わす二人の様子はぼくにとってもいい思い出になっている.
 ちょっと寂しい思いもあるけど,親父が大好きだった松本さんに乗ってもらえるのはいい供養になると思う.それに,母親の心の整理もついてきていることにも少し安心した.松本さんを乗せて,いつまでもあのマークⅡが走り続けてくれることを願う. 

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November 24, 2007

秋の関西の旅

 23日,24日は,ずっと以前から計画していた「秋の関西の旅」に家族全員で出かけた.
 Cimg8603初日は京都.とにかく人が多く,「正月ではありませんが,この三が日はすごい人です」というタクシーの運転手さんのお言葉が印象的だった.京都から大阪へ向かう京阪電車の特急は超満員で気分を悪くする人もいたほど.ある意味,秋の京都のすごさを実感することができた.

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November 23, 2007

IQってホントは何なんだ?

  41gvbzsnwil__bo2204203200_pisitbdp5学校教育研究Ⅱの前半を担当された村上宣寛氏著の『IQってホントは何なんだ?』を読んだ.「IQ=知能指数」という言葉は知らない人はいないだろう.それは「頭のよさ」を測る1つの指標として,「あの人,IQが高いよね」というように普段の会話にも登場することもある.そのIQを測るためるの検査が学校で行われることも多い.しかし,その結果は本人に知らせることがないのが一般的である.それだけに「自分のIQはいくつだろう」と気にしている人もいると思う.
 
 この本を読んでぼくが学んだことは大きくいうと2つのことである.1つは,適切に知能を測るもの差しが必要であるということ.もう1つは,過去の業績を丁寧に見ていくことが研究としての価値を高めるこということである.

 「今,IQを適切に測る検査はない」というのが村上氏の結論である.日本では,ビネ・シモン尺度を基にした「鈴木ビネー」(1925)や,スタンフォード・ビネ第2版を基にした「田中ビネー」(1943),ウェクスラ式知能検査である日本版WISC(1958)などが,改良されて使われている.しかし,WISC-Ⅲ(2006)は妥当性研究や基本的な統計量の公開などに問題があり,田中ビネーに比べると知能指数が算定されてしまう.その原因を村上氏は,日本では,集団用知能検査を研究する人がいなくなったためと指摘している.
 また,この本の中で「頭の大きい人は知能が高い」「年をとると知能は衰える」「遺伝で知能は決まる」「人種や男女に知能の差がある」などの考えには科学的にな矛盾があることも村上氏は述べている.
 この他にも,村上氏の「知能テストを採用試験に取り入れているために企業は損害を被っている」や,「福祉施策の対象としての知的障害の定義は法令によってまちまちである」,WISC-Ⅲ知能検査法についての教員研修が行われているこことなど,IQが企業や社会,学校教育に与える影響が大きいと言える.

 この本には,46人もの心理学者が登場し,19世紀から2006年までの知能に関する研究が書かれている.先人の研究を1つ1つを科学的根拠に基づいて評価したり,それぞれの関連を明らかにして「IQはどこが問題なのか」を読者の分かりやすく説明したりする点が,ぼくはすごいと思った.

 予備知識が少なくぼくには難しい内容だったけど,2回読むことで少しは理解が深まった.これを期に,IQのことや研究の仕方についてさらに考えて深めていきたい.

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November 22, 2007

マインドフルネス認知療法

 22日の生徒指導特論演習の授業で,マインドフルネス認知療法について習った.マインドフルネス認知療法とは,鬱病に対する治療の1つであり,
・思考と現実を区別する
・価値判断せずに思考,感情,体験を受容する
・十分に現在を味わう

ということがその内容となる.
 具体的に言うと,「自分の思いが単なる思いに過ぎず,現実ではない」ということが分かることで解放された感じをつかむ”脱中心化”,「悪いことは考えないようにしよう」と思いこみすぎてかえって思いこんでしまうことがないように,価値判断をしないで受け入れる“アクセプタンス”,「過ぎ去った過去」を思い悩んだり「起こってもいない未来」を心配したりするのではなく,現在の体験に注意を向けネガティブな思考を阻止する“今ここ注意”などである.

 授業の最後に,佐藤先生が,“今ここ注意”の体験させてくださった.それは,今聞こえる音に注意を集中するというものだ.教室の窓を開けると,鳥の鳴き声,雨の音,車の音,工事の音が聞こえてきた.そして,まず教室も明かりを消し,目を閉じる.次に,佐藤先生が「鳥の鳴き声だけに注意を向けてください.もし,違う音に注意が向いたらまた鳥の鳴き声に注意を引き戻してください」と指示されそれに従う.それを各音5分ずつぐらい行う.
 実際に1つの音に注意を集中させることは難しかった.しかし,それをやることでなんだか心がゆったりしてきた.佐藤先生は,「小さな違いに気づくようになるなることで心が豊かになる」と解説された.

 普段,物事をじっくり考えることも少ないし,自然にあるもの(聞こえるもの,見えるもの)などに注意を払う余裕がない.そのことこそ,心を狭くして自分を追い込むことになる.ぼくは,“ゆとり”=時間ではなく,あることを客観的にじっくりとらえる人の質的な営みこそが“真のゆとり”ではないかと思った.ぼくは,「時間がなくても,自分の心を豊かにすることができる.そのためには,自分が知らないようなよさに出会う状況をつくることも有効である」ということをこの授業で学ぶことができたので,少しでも実行していきたいと思う.

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November 21, 2007

発想するコピーライティング

 418gcdc4vbl__aa240_石原雅晴氏著の『発想するコピーライティング』を読んだ.この本は,宣伝会議という総合出版会社から出ている.この会社は社名と同じ『宣伝会議』という,広告代理店、クリエーター、企業の宣伝部門の関係者を対象にした雑誌を発刊したり,「コピーライター養成講座」などを開催したりしている.

 石原氏は次のような思いをもって,この本を執筆した.
・「目立てばいい」「ウケればいい」と自分に通じる案を押しつける“ジコ虫”が多い
・イメージ操作だけで売ってやろうと考えている
 
そして,「宣伝・広告の実務本」「発想を中心とした頭の本」「最低限度の基礎知識を収めた本」などのコンセプを基に,43課題や実例を通じて,コーピーライティングの作り方について説明している.(例えば,サッポロビールの『北海道 生ビール』を名前を売り込むという課題に対して講座受講生の考えたコピーと石原氏の解説したり,「Hungry? 日清食品」と書かれてポスターを載せたりしている)

 コピーライティングは,教員の仕事とかけ離れているように一見思える.しかし,今日において,「何かを一言で説明する」ということは,職業を問わず求めらることが多い.実際に,教員も研究発表や校務に関することでプレゼンを作る機会も増えてきている.そのときにこそ,以下のようなコピーライティングの基礎知識も重要な役割を果たすことになるだろう.
◆コピーの役割とは,注意を引く「キャッチフレーズ」,見出しとなる「ヘッドライン」,内容や主張を要約した「スローガン」などがある.
◆「何を言うのか」という「訴求点(アピールポイント)」を探ることが最も大切である.
◆伝えるべき相手「訴求対象(ターゲット)」に応じることも必要である・
◆広告の目的から広告の種類が決まる.
◆対象に対する情報武装と自分の価値づくりをする.

 以上のような学びを活かし,地学特論演習Ⅰの椚座先生から出されている「『緊急地震速報』のキャッチコピーを考える」という課題に挑戦してみた.
 まず,対象について整理・把握するための“コピーライターの5H1H”に当てはめて考える.
Why(なぜあるの?) ・・・・地震の減災のため
When(いつ出るの?)・・・・ 地震が起きたとき
What(訴求点は?)・・・・揺れる前に地震が来ることが分かる
Who(ターゲットは?) ・・・・地震が起きる場所にいる人
Where(どんな媒体の?)・・・・音声・信号
How(どんな言葉づかいで?)・・・・安心感を与えるように
 そして,考えてみたのが次のコピー!
 大人用は,
 「時間差活かし,揺れる前の安全確保,命を救う音と声
 子ども用は,
 「ゆれるより,早く伝わる地しんのお知らせ,あわてずさわがず身を守る


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November 20, 2007

大学の授業でのICT活用

 20日,学校教育研究Ⅱの授業の担当が尾崎先生に代わられた.前半の村上先生は,認知心理学や統計分析がご専門で,心理尺度の作り方について講義をされた.尾崎先生の専門は臨床心理学.同じ心理学でも全く別物だということが,講義の内容や登場する外国の心理学者の名前から分かった.簡単に言えば,村上先生は知能指数に関すること,尾崎先生はカウンセリングである.どちらも学校で子どもを指導する者にとって大切な勉強である.

 Cimg8520さて,尾崎先生の授業は,話の中身もさることながら,ICTを活用して授業をされているのでとても分かりやすかった.それは,スライドにはキーとなる言葉と,関係図が効果的に示され,概要を大まかにつかみながら話を聞くことができるからである.また,尾崎先生は,印刷したスライド画面を資料として配布してくださるので,学ぶ者にとって授業内容を振り返るもの容易である.さらに「全てのスライドは印刷してありません.みなさんがノートなどに記録をするのも大切なので.」とおっしゃるあたりは,ねらいをもってICTを授業に取り入れようとされている意図が伝わり参考になった.

 大学には天吊り式のプロジェクタが設置されている教室が多い.普段の授業でどの程度活用されているのだろうか?教育学(人間発達科学)部の先生方が日常的にICTを活用した授業されるようになれば,「指導にICTを活用するのは当たり前」だと,受け手側の教員志望の学生たちや内地留学・現大学院の教員らは感じるようになる.そして,「ICTを使って指導すると分かりやすいなあ」「自分も授業で使ってみよう」という意識を自然にもつようになるのではないかと思った.
 尾崎先生のように,「ICTが指導に役立つ道具」として,教師を目指す学生や大学で学ぶ教員に対する授業の中に,さらに取り入れらえていくことを期待したい.

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November 19, 2007

初雪に思う

 Cimg850218日の夜から降り積もった.朝起きてみると,一面真っ白になっていた.5cm程度の雪だから「積もった」という感じではない.しかし,11月半ばにこれほど「積もる」のは,最近ではかなり珍しい.ニュースを聞いていると,今年の初雪は,平年より10日早く,昨年と比べると1ヵ月も早いということだ.今年の夏は,ラニーニャ現象の影響で予想通り暑かったが,今年の冬はどうなるのだろうか.そこで気象庁のページを見てみた.「北陸の季節予報(11/17~12/16)」のページには「平年と同様に曇りや雨または雪の日が多く、期間の前半は寒暖の変動が大きいでしょう」と書かれていた.「平年」とは,30年間の平均値だそうだが,それだとそれほど雪は降らないような気もする.北陸など雪国の人々にとっては,「雪の情報」は生活に必要だし,会話も自然に「雪談義」になる.

 Cimg8500そんな19日の朝,ぼくは,「寒いーっ」と思った.それは,散歩したりランニングしたりするために外へ出たときのことを想像しているからである.しかし,息子は,「うれしいな,でも,まだ雪だるまを作れない」と言って,早速ベランダの雪で雪玉を握り見せてくれた.「あーっ,冷たい!」と言いながらそれでも笑顔で持っている.ぼくもそうだったけど,これが北陸の子どもの姿だと思う.妻はすでにタイヤ交換を済ませていた.ぼくは,県外へ行っていたこともあるけど,今は電車で通っているのでそこまで備えようとはしていなかった.
 朝から所用で福野まで車で行った.その途中で,田んぼに一台落ちていた.幸い人的な被害はなったようだが,これもある意味北陸では雪が降った翌朝によく起こることである.人ごとと思わず慎重に運転しなければいけないと肝に命じた.

 いよいよ冬を迎える.雪の季節が終わる頃,ぼくは今の生活に別れを告げることになる.今年を特別な1年にしたいと取り組んできた.来年の春になってやり残した感がないようにこの冬は自宅や研究室にこもって成果を確実に蓄えていきたい.

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November 18, 2007

斉藤さん

 2,3日前に斉藤寛明さんから手紙が届いた.内容は講演会の案内(最後に示す)である.斉藤さん,小矢部市内の豆腐店のご主人である.「お豆腐の玉手箱」は斉藤さんオリジナル商品としてぼくもその味を楽しませていただいた.また,斉藤さんの講演をまとめた『いのちの温もりにふれてみて』(ぼんちわーく)という冊子は,読み手の心を動かす親子の絆を感じる一冊である.実直な性格の斉藤さんは,自分の子どもだけではなく,職場を広く開放し,日夜,美味しい豆腐づくりと地域のボランティア活動に力を注いでいらっしゃる.

 そんな斉藤さんとは,藤本さん@平成教育一揆連絡会のお誘いでぼくが「勇気の会」に参加したことがきっかけでおつきあいをさせていただいている.
 Cimg8496今回,講演会の案内とともに『勇気の会だより』が同封されていた.その中には,
・斉藤さんと息子さんと従業員さんとで芋掘りをされてことを始め,地域活動に参加されたこと
・従業員さん2名が,雇用開発協会より永年の勤勉な勤務態度を表彰されたこと
・豆腐店の改築や新入社員さんの話題
などが書かれていた.
 また,次のような文が引用されてた.
人間は誰でも一隅を照らすだけの量は与えられて,この世に送られてきている.だから,この仕事で人生を築こうと決めたならば,脇目も振らず一生懸命取り組めば10年,15年経つうちには,誰でもひとかどの人物になれるようになっている.だからせめて一隅を照らそうという思いで取り組めば必ず道が開けるのだ.
「脇目も振らず」「一隅を照らそうという思いで」という言葉は,今の自分を叱咤激励してくれているように響いた.

 こうやって地域の方から手紙を送っていただき,お誘いを受けたり近況を伝えていただいたりすることはとても幸せなことである.斉藤商店の皆さんに負けないようにコツコツ努力を続けようと思った.

Cimg8499----------松崎運之助講演会---------------
演題:『生きること 学ぶこと』
講師:松崎運之助(まつざきみちのすけ)氏
日時:平成19年11月24日(土) 7:00開始
場所:クロスランドおやべ セレナホール
参加費:1000円
主催:勇気の会
共催:平成教育一揆連絡会/おやべ市民ネットワーク委員会


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November 17, 2007

全日本教育工学研究協議会全国大会

 17日は,千葉県旭市で開催された全日本教育工学研究協議会に参加し,研究発表とシンポジウムで貴重なお話をたくさん伺うことができた.

 午前の研究発表では,自分の研究との内容的な関連からとらえたり,研究の進め方に注目したりしながら聞いていた.そこで学んだことは次の通りである.
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・「研究」の発表と「実践」の発表とは全く異なる.「実践」だけを語っても研究的な価値は伝わらない.

・「研究」には,1つ1つに明確な意図が必要とされる.

・論文やその発表を通じて,「なぜ,Aと言えるのか」「なぜ,BよりAなのか」など,研究の価値を相手に伝えることが大切である.

.特に,「今回,Bを開発しました」という研究の成果を伝える場合,その開発手順を詳細に説明することが求められる.

・開発研究においては,「問題所在を絞るための調査」「設計方針を決めるための調査」「運用による効果を測るための調査」という少なくとも3つの調査が適切に行われなければならない.

・特に「設計方針」は,先行研究や参考文献,実態調査などを基に,「Cを基にAを規定した」のような客観的な裏付けを明確にしなければ,開発したもの妥当性が伝わらない.

・開発した1つ1つパーツ(部分)が「どのように関わっているか」「全体の中でどこに位置付いていのか」を表や図などで具体的に示すことで,「使い方」や「効果」を使い手側に理解してもらえる.
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  「自分ががんばらないとやってくれない」「知らないうちに○○になった.」という某発表者の言葉も,ある意味印象的だった.


 Cimg8475午後のシンポジウムでは,「学校での教育の情報化をどう進めるか」をテーマに赤堀先生が進行された.その中で,パネリストの堀田先生は「教室の現実を考えた整備から始めよう」というタイトルで,「今,学校は何をすべきか」を以下のポイントで鋭く指摘された.
・予算がない,教員の経験が不足しているなどの“目の前の教室の現実”から見ると,“今のICT活用ブーム”は,「流行の罠」と言える.
・Technology Push(新しい技術を使って教育をどう変えるか)より Demand Pullを(学校の問題要求に技術をどう活用するか)が大切.
Cimg8479・「ポピュラーなICT活用」「活用場面を見せる」「教員の実感から評価する」に,今,取り組んでいる.
・教員の“手になじむ”ようなICT活用としては,実物投影機とプロジェクタで,教科書と写真を映すことであると調査から言える.
・教育工学の最初の段階の研究に学ぶとともに教員の力を信じる

 この他にも,ぼくの研究に直接関わるいくつかの資料を手に入れることができたことや参考となる研究内容の論文に出会えたことも大きな収穫だった.

 今回も,高橋先生と情報研の先生方と行動を共にさせていただいた.羽田空港でレンタカーを借り,行きは首都高速湾岸線,帰りは渋滞を避け東京湾アクアラインを運転させていただいた.また.ホテルや空港での食事の際や車中でいろいろお話をさせていただき大いに勉強になった.初めて訪れた千葉県の太平洋側の旅もとても有意義なものであった.お世話になったみなさんに感謝したい.

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November 16, 2007

小学校教科担任制

 41nwabxexhl__aa240_奈須正裕氏と桂聖氏編著の『こうすればうまくいく小学校教科担任制』を読んだ.「小学校教科担任制」はこれまでも議論を重ねられてきた課題である.2007年8月にこの本が出版されていることから,今も教育改革の一つとして注目を集めている課題であると思った.

 この本には,編著者のお二人の他,16人もの執筆者がいらっしゃる.その中には,木原先生@大教大や清水先生@堀川小もいらっしゃっる.
 
 この本は,まず第1章で,教科担任制を「小中の連携」や「教育評価」など複数の視点から解説している.次に第2章では,実際に教科担任制を導入した2つの小学校の事例が紹介している.そして最後に第3章で,国語や社会,体育などの教科の視点から教科担任制について述べている.

 木原先生は,「教科担任制とは何か」で,これまでの学級担任制の意義と「学級王国」など問題点を述べていっしゃる.次に,「完全教科担任制」など教科担任制を5つに分類して解説されている.最後に,教師のアイデンティティ学校運営システムに配慮し,中学校教師の内省を促すことがポイントだと強調されている.

 宮城県登米市の佐沼小と埼玉県さいたま市の大戸小の実践例からは,特に学力向上と保護者の認知度が高まったことをデータで示していることに注目した.人(教員)や時間など割り振りなど難しい問題もあることも事実だが,「教科を限定して行う」「学期の始めや,毎日の1限目は担任との時間にする」などの工夫によって,教科担任制の長所である,系統的工夫した学習指導を教師から引き出し,数的な成果も残している事実にもっと注目すべきである.「大変だからやらない」というのは簡単.しかし,「効果があるから子どものためにみんなで知恵を出し合っていこう」という姿勢そのものが教育改革や学校経営改善につながると思う.
 
 奈須先生は,「教科担任制は学力向上の救世主にはなり得ない」「やはり教育は人なのである」と本の中で述べれてれいた.

 昨年度の教育問題懇談会で,「小学校高学年における教科担任制のよさ」を訴える際,もっと勉強し,教科担任制の長所や短所を整理してうまく伝えれば賛同を得たのではないかと反省した.奈須先生のおっしゃる通り「救世主」にはならないかもしれないけど,小学校の今日的な教育課題を改善するための1つの手段として,この小学校における教科担任制のことを今後も考えていきたい.

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November 15, 2007

図を描いただけでは

 15日の1限は,椚座先生の「地学特論演習Ⅰ」である.休講明けの今回は,「『緊急地震速報』を説明する」という授業だった.ぼくは,「緊急地震速報」についてネットで調べすでに1枚の図に表していた.さらに,「学校で子どもや他の教員に説明し,実際の教育活動にどう活かすか」についても考え,図1枚にまとめていた.その2枚の図と,参考にした資料を持って授業に臨んだ.
 33_2しかし,ぼくが2つの資料(図)を配って説明しようとしたら,椚座先生が次のようにおっしゃった.
教員は,いつも黒板が有り,資料が配れると思っている.路上で説明するときはそれはできない.何もなしで説明してみて.
その言葉を聞いた瞬間,頭が真っ白になった.それは,
・資料を見ないと説明できない程度の理解だったこと
・物を使わないで説明するという状況に置かれたことがあまりないこと
がその理由である.しかし,よく考えてみれば,椚座先生のおっしゃる通りである.ぼくのように「教科書・教材を使って話すことが当たり前」になっている教師もいるのかもしれない.

 この経験から考えたことは次の2つである.
①一人に説明するためには,調べたことを分かりやすく(図などに)まとめるだけでは不十分であり,自分の言葉で話せるように,もっと調べて深く理解しする姿勢が求められる.
②人に伝えるときは,その事物の最も大切な部分(ポイント,コツなど)などを端的に,しかも相手を応じて語る能力が必要である.
 椚座先生は,②について,「一般の人に分かるように漠然と伝える」「クールな大人として伝える」という言い方をされた.また,「科学者は,すぐに専門用語を使うので,“伝えるリテラシー”が低い」ともおっしゃった.そして,次回までに「緊急地震速報」が誰にでも分かるような“キャッチコピー”(大人版と子供版)を考えてくることを課題とされた.

 相変わらず目的と手段の見極めが甘く,図にまとめることで分かった気になっていた自分が情けない.でも,そんな自分に気づかせてもらえる,大学院の授業の意義の深さも改めて実感できたことは大きな収穫だと思う.

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November 14, 2007

校務の情報化をはじめるには

 Cimg8236学習ソフトウエア情報研究センターの『学習情報研究誌』を読んだ.今月号の特集は,「ここから始める校務の情報化」で,堀田先生をはじめいつもお世話になっている先生方の原稿が多数載せられている.その原稿を読ませていただき以下のようなことを学んだ.

・校務の情報化を進める際,まず最初に取り組むべきは「再利用しやすい情報管理」である.ほぼ毎年同じように繰り返させるルーチン的な業務による多忙化を解消する.【堀田先生】
・1人1台の教員用のPCを配備することで,校務処理が効率化し,授業の質の向上や児童・生徒と向き合う時間の増加が期待できる.【石塚先生】
・校務の情報化を進めるためには優れた先行事例から学ぶことが重要であるが,そのまま真似をすることはできない.旧来の校務処理方法に少しだけ上乗せしたような程度の情報化を行うプロセスと踏むことが大切である.【高橋先生】
・サーバーの中に共有フォルダをうまく活用する仕組みをつくることで,引き継ぎなど校務がスムーズに行われる.具体的には,共有フォルダの中に学年や個人のデータや自作の時数計算ソフトを置く.【向井先生】
・ブラウザ起動時の「校内スタートページ」を工夫することで,校務や学習でのICT活用が進む.ポイントとしては,機能性重視のページレイアウトにしたりや,気象情報へのリンクなど幅広い情報源が得られるようにしたりする.【中川先生】
・全職員がグループウエアを活用するめたに,「意義」の理解とともに「効果」の実感が欠かせない.そのために毎朝の打ち合わせなど教員の身近で切実感のあることでグループウエアを活用し時間短縮などの成果を具体的に示す.【齋藤先生】
・校務の情報化に関する校内研修を成功させるために,事前から事後まで管理職に参画してもらうことや,研修後もオンザジョブトレーニングを重ねていくことが重要である.【堀先生】
・情報化促進のためには,授業やその他教育活動で利用しやすい状況をつくることと,教員が使わざるを得ない状況をつくることがポイントになる.【小川先生】
日常的な更新が可能な学校Webサイトをつくるためには,Webサイトの構造の単純化が効果的である.具体的には,年度のごとのフォルダ設置や,サイトコンテンツ1つにつき1フォルダの開設,内容ごとの担当者明示,学校Webサイトのトップページからフォルダ内のトップページへのリンクなどがあげられる.【笹原先生】
・教員の負担を軽くするCMSを使ってWebサイトの活性化は,目的の明確化や,全員がかかわる仕組み,負担を軽減,地域からの評価,即時性などがポイントになる.【皆川先生】
校務の情報化による学校経営力の強化のために,朝の打ち合わせの短縮やデジタル版の生徒指導日誌・保健室日誌の作成,職員間のメーリングリスト,学校Webサイトの毎日更新などを実践している.【玉置先生】
・学校間グループウエアを導入し,市全体で校務の情報化を進めている.それによって,文書の収受の効率化や文書管理の一元管理,事務処理時間の短縮,学校校務でのコンピュータ活用の推進が図られた.【金先生】
・学校の情報資産を守るための情報セキュリティーポリシーを運用するためには,自己分析を行い現状を理解し,PDACサイクルにより業務改善を図る.また,校内研修やQ&A事例集など周知を図る.【白石先生】
・安全・安心な校務の情報化に向けた教育センターの取り組みとして,システム面ではログインの際のラストユーザネームが残らないようにする,ユーザー名が表示される,登録以外のPCの接続を拒否するなどの工夫を行っている.【梶本先生】

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November 13, 2007

図に表す

 Iwata1岡崎先生の「社会科教育特論演習Ⅱ」の授業で,岩田一彦先生が書かれた文章を読むという課題を与えてもらった.「理論に基づいた社会科の授業づくりを学びたい」というニーズへの配慮だと感謝している.

 Iwata2_2早速,「授業設計の理論」と「授業設計の実際」に関わる文章を読んだ.そして,自分が学んだことを,1枚ずつの図に表してみた.
 この作業を通じて思ったことは,「論理的に書かれた文章は,読み手にとって理解しやすく,図にまとめやすい」ということである.また,「自分の考えを,分かりやすい図に表すことができれば,その考えも人に理解されやすいある程度論理的なものである」のではないかとも考えた.

 今,「研究で何がしたいのか」を図に表す作業をしている.学んだことを図としてとらえることを重ねることで,自分の考えも人に伝わるような図で表せるようになることにつながるのではないかと思っている.

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November 12, 2007

日本文化論

 21kazhjytsl__aa140_梅原猛氏著の『日本文化論』を読んだ.日本文化1つ1つについて述べられているのではなく,日本文化全体を歴史的経緯も踏まえ世界文化のとの比較でとらえている.そして,それは,今後の日本の進むべき道の1つの可能性を示している.また,意外に教育に対する提言も多く,世界史の動向も学べたのでよかった.

 以下の2つの梅原氏の主張が重要だと思った.
(A)日本が果たすべき2つの役割として「平和の原理,慈悲の原理に立つ文明の建設」「西洋の科学技術のの文明と東洋(日本)の平和・慈悲の文明の総合」があげられる.
(B)日本は新しい精神文明をみずからの手で創り出していく必要がある.

(A)について
 日本だけが,明治以降「機を見るに敏なる」という民族のよさを活かし,16世紀以後の世界の主流となった西洋の科学技術を中心とする文明を見事に採用することができた.それができたのは,明治より過去においてよその文明を学んだ多く経験があることと,対外戦争を3回しか行っていないという歴史的な特徴がある.また,日本には,仏教の教えや古典文学・古典芸術の中に優れた精神文明が存在することもポイントになる.つまり,日本には,科学的・精神的な文明が共存するという特徴が存在する.

(B)について
 今は世界標準なっている西洋文明を活かしてきた日本は,それまでもっていた美点を捨ててきたという事実もある.また,物質的な発展には限界があること,日本が取り入れてた科学技術は西洋文明の一部であること,ものまねができない時代にきていることなどを日本が考えていかなければならない.

 このような現状をふまえ梅原氏は,新たな日本文明を創り出すためにの「教育」の必要性を訴えている.その1つは,倫理・社会,国語の授業で『歎異抄』などから優れた日本の精神を学ぶことや,若者の情緒・情操を育てるための母親が子どもに対する家庭教育が重要であると述べている.

 その他にも,6つの文化圏の特徴,トインビー,ヘーゲル,ヤスパー,ラッセル,ハイディカーなどの考え方,ロシアと中国が社会主義を選択した理由について知ることができてよかった.

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November 11, 2007

知的生産の技術

 41q9kkmzyal__aa240_梅棹忠夫氏著の『知的生産の技術』を読んだ.この本は,最近の講演会で堀田先生が紹介された本である.その話を聞いて早速購入した.
 ぼくが2才の時に出版されたこの本の「はじめに」と「おわりに」に書かれている以下の文章を読み,大きな衝撃と,「学校で情報教育を行う大切さ」を改めて感じることができた.

・「今日,学校においては,先生がおしえすぎるのである.(中略)知識はおしえるけど,知識の獲得のしかたは,あまりおしえてくれないのである
・「なにがいたっい,現代の知識人としての必要最小限の技能であるか
・「わたしはやがては『情報科』というような科目をつくって,総合的・集中的な教育をほどこすようになるのではなかとかんがえている

 この本では,知的生産の活動にかかわる「手帳」や「カード」,「文章」など11項目について,そのやり方を説明している.筆者は,「学校では教えられていないそれらのことをが未来の社会を生きる人々にとって重要である」と訴えていたように思う.そのような考え方は,158pに「情報」を「成長するもの」「新陳代謝するもの」と表現していることからも伺うことができた.

 では,一体どのように「情報」にかかわり知的生産活動をすればよいのか,また,その技術を身に付けていけばいいのだろうか.ぼくは,筆者が教えを「収集」「整理」「表現」の視点が考えてみた.

 「収集」することで最も重要なのは,「発見したことを即刻文章(見出し)にする」ことと,「整理しやすいように書き留める」ことである.
・メモ帳の表紙はあついボール紙がいい
・1ページに1項目の原則
・「忘却装置」であるカードは連番を打って片面に書く
・分類はゆるやかな方がいい

 「整理」することで最も重要なのは,「必要ものが必要なときにすぐにとりだせるようになっているか」である.
・①「あり場所」を決める②「おき場所」を決める③「おきかた」を考える④もとにもどす
・ファイリング・システムを作る(垂直式ファイリング・システム)
・事務文書管理(キャビネット・ファイル)と資料保存(オープンファイル)に分ける

 「表現」することで最も大切なのは,「社会的蓄積や資料となるように,こまめに記録する努力をする」「ちゃんとすじのとおった,読んで分かる文章を書く」ことある.
・コミュニケーションの手段が時代とともにかわるのは当然である
・「日記」は私的・主観的なもの,「記録」は公的・客観的なものである
・日本人は,自分のしとげた仕事の記録をのこすという習慣が,あまり身に付いていない
・「情報伝達行動である」文章を書くということには,「考えをまとめる段階」と「実際に文章に書き表す段階」がある
・今日,すべてのひとにとって必要な「文章」とは,芸術的ではなく,機能的な文章である

 また,「読書」の仕方についてこう書かれていた.
・はじめから終わりまで読む(著者のかんがえを正確に理解するため)
・「ひろい読み」「ななめ読み」はきわめて危険で非能率的な読み方である
・読み終えたら,読後感や内容ではなく,「著者名」「書名」などを記入した読書カードを作る
・「だいじなところ」「おもいしろいところ」など心おぼえの傍線を引く
・年100冊本を読むのが限度である.

 この本に書かれていることで,自分が今実践していることは,“手帳をもち歩くこと”,仕事(研究)報告としての“日記(ブログ)を毎日書いていること”である.いずれも,ぼくの情報の「収集」「整理」「表現」には欠かせないものになっている.今後は,まだまだうまくできない「整理」に心がけていきたい.
 
 この本を読んで,筆者が述べていることは,堀田先生がいつも「情報教育」として指導してくださることであることに気づいた.つまり,「情報教育」が大切であることが今に始まったことではないし,今後,例えば「国語科」など教科を中心に実施していかなければいけないという教えである.そのようなことから,知的生産された情報が後世に活かされる形で保存し,それを後世の人間が活かしさらに発展させるという営みこそ人間社会の中で大切なのだと分かった.そして,その知的生産の技術の基礎をしっかり教える,訓練する場が学校,とりわけ小学校であるということも分かり,身の引き締まる思いがした.

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November 10, 2007

助かる

 10日は一日中ばたばたしていた.午前中は,息子とを医者に連れていったり,翌日に迫った息子の野球の試合の親サポートに対する依頼メール・電話に追われていたりした.午後からは,スポ少の様子をしばらく見てから,公民館祭りの準備を手伝っていた.

 Cimg8201Cimg8202この日は妻が体調を崩していることもあって中1の娘が昼食の買い物,調理,片付けをやってくれた.また,町内の家への配り物も進んでやってくれた.さらに,夕ご飯の買い物もやってくれて大いに助かった.ほんの少し前まで,自分が世話をする立場だったけど,今ではこちらがされる立場になってきた.実にありがたいことである.

 そんな娘に感謝の思いも込め夕食後勉強を見た.甘いところが多く,苦言中心の指導になってしまったけど,「自分の夢を実現させることはそんなに簡単なことではない」ことが少しでも伝わればと思って言葉をかけた.当然,娘に言った分,ぼくもがんばるしかない.そう自分を奮い立たせ,ぼく自身も,目の前の課題の続きに早速取りかかった.

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November 09, 2007

砺波北部小公開研究会

  9日,砺波北部小の研究会に参加させていただいた.研究主題は「自分の学びを楽しむ子供の育成」である.その研究主題を解明する手立ての1つのとしてICTの活用を推進されている.3つの授業教室には大型ディスプレイがあり,資料提示がいつもでもできる環境が整っていた.

 公開されていた2,4,6年の授業では,必要に応じてICTが活用されていた.
 Cimg79902年生活科では,「あきとあそぼう」をテーマにドングリやマツボックリなどと段ボールなど材料を使って,思い思いのおもちゃを作っていた.大型ディスプレイにはWeb上で見られる「ドングリごまの作り方」など情報が映されていていつでも見られるようになっていた. 
Cimg80694年生特別活動では,校区内にある施設の方々に喜んでもらえるような「ハッピーふれあいスペシャルプランを決めよう」というテーマで学級会が行われていた.前年度まで2年間小学校教育課程研究会の特別活動の指定校だったこともあり,子どもたち自身で会を進めたり積極的に意見を述べたりしていた.残念ながらICTを活用した授業シーンを観ることはできなかったが,意欲や見通しをもつために過去の活動のVTRや写真を大型ディスプレイで再現しているとのことだった.
Cimg8102_2Cimg8032_26年生社会科では,戦後の「青空教室」の写真や「引き上げ・買い出し」の動画クリップや「東京オリンピック開会式」の動画クリップを提示しながら,戦後復興への人々の願いや実際の変化に対する疑問に気づくという導入場面の授業だった.Cimg8120_2Cimg8094_2いずれの資料に対する子どもたちの反応はよく,効果的に活用されていたと思う.写真は教科書のものを実物投影機で提示し,動画クリップはディスプレイの画面表示からリモコンで再生できるものであった.パソコンを使わないで動画クリップが提示できるのは使い勝手としてはとてもいいと感じた.

 協議会では,授業者の北田先生から示された資料提示や発問などについて意見交換が行われた.ぼくは,「3つ目に提示された東京オリンピックの映像から何を子どもたちに読み取らせたいと考えられて提示されたのか」という質問をし,動画クリップの意図と提示する授業場面について伺った.
 Cimg8141また,白江先生@西部教育事務所の指導助言では,まず,指導書に準拠した内容であること,ICT活用によって学力向上することが示されていること,「ICTを使った自立の時代」という黒上先生のお話,「情報を読み取る力を育成する」という堀田先生の情報教育のお話などについて話された.次に本時の授業ついての10この視点からお話をされた.ぼくはその中で特に,子どもの意見の取り上げ方や板書の仕方などのお話が参考になった.

 Cimg8165講演会では,中村武弘先生から「映してわかる 楽しい授業のコツ」というテーマで,効果的なICT活用についてお話を伺った.中村先生は,いつものように豊富な実践例を笑顔で話してくださったり,包丁を扱い方を実物投影機で大映しする指導事例などもを実演してくださったりして聴いていらっしゃった先生方にも分かりやすかったと思う.手軽で効果的なICT活用が,砺波地区の先生方にも十分理解してもらえるいい機会になりよかった.

 この研究会に参加して,砺波北部小のICT活用の実践にが,砺波地区への普及・促進の大きな牽引力になる感じた.今後も砺波北部小の研究に注目していきたい.
 また,この学校の杉森校長先生,教務主任の寺嶋先生,井上先生,水越先生,そして,庄東小の荒木先生など,お世話になった先生方にもお会いできたいい1日でもあった.

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新しい学習指導要領

 文部科学省から「新しい学習指導要領」というタイトルで,中教育審議会初等中等分科会教育課程部会の「審議のまとめ」(11月7日)がWeb上で公開された.「審議のまとめ」は174pからなる膨大なもので,現状や課題,改訂の基本的な考え,教科の内容,標準授業時間などが示されている.実施に当たる教員として,まずは,これを直接読み,その内容を理解することが大事だと思った.

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November 08, 2007

高橋先生から教わる

 毎週木曜日2限は,技術科専攻の院生のための高橋先生の授業が研究室で行われている.後期は履修の関係で3,4年のみなさんと一緒にゼミに参加できないので,ぼくは,この授業の参加させていただき高橋先生から指導をいただくことになっている.
 10月からスタートしたこの授業では,ぼくを含め4人の院生が,修論の進捗状況を伝えアドバイスを受けている.8日は金森さんとぼくが高橋先生から教わった.
 
 Cimg7975金森さんはキャリア教育に関する研究を進められている.先週までにある程度論文の章立てを仕上げ,今回は第2章に当たるキャリア教育の授業実践の調査に関する相談だった.その中身は,実践を通して子どもたちや指導される先生方の意識を変容をとらえるためのアンケート調査の在り方である.キャリア教育で身に付けるべき4つの技能を示している文科省の資料を調べられてきたり,自分で考えたアンケート項目の作り方について進んでアドバイスをもらおうとされている金森さんの姿勢が素晴らしかった.データを採り統計的な処理で分析するにはアンケート調査はとても有効だけど,質問項目をやその数,実施の仕方などかなり配慮が必要なので難しい.その点で,高橋先生のアドバイスは,金森さんにとってかなり参考になるものだったようだ.

 Cimg7977ぼくは,来月1日に行われる第29回北陸三県教育工学研究大会福井大会に応募する論文のプロットを見ていただいた.いつもの形式に沿って目的と結論,結果,方法などについて書いたものを説明した.それに対して高橋先生から表のかき方が問題であるという指摘をいただいた.確かに「自分は分かる」という視点でしか考えれていないことが分かり反省した.高橋先生から教わったことを基に早速表を修正し,今度は論文の形式に沿って仕上げたい.

 高橋先生も学内外のお仕事が忙しいので,直接指導を受けられることがとても貴重である.今後も週2回は直接またはオンラインで進捗を見ていただき,論文発表や修論を少しずつ確実に進めていく.

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November 07, 2007

ワークショップ研修のすすめ

 51901d8cjwl__aa240_村川雅弘先生@鳴教大編著の『ワークショップ型研修のすすめ』を読んだ.この本を読む目的は,研修会で用いるワークショップの効果的な実施方法を知ることである.特に,第1部の理論編の中の,3,4,6の内容が勉強になった.

3 企業における研修のPDS
・企業で多く用いられている人材育成の三大方法(OJT,off-JT,SD)があり,特にoff-JT(※1)によって,職業人としての意識付け・動機付けが図られる.
・研修を企画する際は,社員の現状を知り,社員の内発的動機付けをためる工夫をすることが目標達成のポイントになる.特に,「Why(状況分析による研修ニーズ)」では,問題意識をバランス欲よく整理して,真の研修ニーズを把握する.その後,What(テーマ) Whom(対象) Who(講師) How(研修技法・プログラム) When(スケジュール) Where(会場・備品)を決め,研修プランが策定される.
・研修技法として,「理解促進討議法」「ハーバード方式」「イン・バスケット法」などがある.
・ワークショップを実施する際の講師は,インストラクターからファシリテーターとして役割を変化させる.
・研修は知識やスキルの習得の場であり,定着の場ではない.受講者が「目標値」を目指すだけの環境や条件を与えたに過ぎないことを理解しておく.

4 ワークショップ型研修の技法と研修の効果
・ワークショップは手段であるので,研修の目的とは明確に区別する.
・ワークショップは,J.Lモレノが臨床心理の一手法として考案したことに始まる.
・ワークショップの核心は「協働のしくみづくり」であり,受講者間に「相互補完」「協力」「信頼」「尊重」が必要である.
・ワークショップ型研修には,会場,グループづくり,小道具,ムードとしかけなどに配慮がいる.
・ワークショップの進め方の例は
1)グループ一人一人に役割を与え,「最低10枚,付箋紙に書く」や「8分間で」と言った具体的な指示を出したり「批判厳禁」のルールがあることを伝えたりする.
2)まずは,「ポジティブシート」に成果をまとめる.次に,「ネガティブシート」に課題をまとめる.課題は,理想的な状態(目標)と現状の差としてとしてとらえてもらう.
3)セブンクロス法を用いて解決策を感あげてもらう.
・PDCAの考え方は,QC(品質管理l)の分野で使われ,教育界でも耳にするようになった.
・研修の目的を,教師の力量をあげ自校の教育を品質管理するためとしてはどうか.
・問題点を洗い出すときにパレート図に表したり,課題解決を図る際に特性要因図(フィッシュボーン)に表してみる.
・ワークショップ型研修を通じて,「禁止と命令」から「選択と決定」による学校マネジメントに移行させる.

6 e-研修の可能性と課題
CSCLは,これからの教員研修の手法として注目されている.
・e-learningの代表的な形態として,Web(メール,掲示板),Web以外(テレビ会議),ブレンディング(従来型教室授業にe-learningを組み合わせたもの)がある.
・e-研修のポインは,受講生の主体性,総合スキルの習得,ノウハウの共有,自己学習の促進などである.

※1職場外の特別な場所や環境で育成する方法.選抜した社員に,日常業務では習得できない知識や情報を与えることで,多階層・他職種のネットワークが形成させ,視野を広めさせることができる.

 以上の内容から,
・「校内研修づくり」についてまだまだ知らないことが多い
・ワークショップ形式で研修さえすればうまくいくとは言えない
ことが分かった.
 また,受講生の研修意欲・満足感を高めるワークショップ型研修を行うために,
・ワークショップを通じてどんな力を受講者に身に付けさせるか目標の細分化・明確化が必要であること
・ワークショップ型研修は,主体的な受講生同士の協働によって高まるようなしかけを工夫すること
などに留意することが大切であると分かった.
 この本に書かれていたワークショップ型研修の理論をの研究に活かしていきたい.

-----追記
 後半の事例編の中で特に参考になったのは以下の内容である.

レポート・ワークショップ:教師が書きためた自己評価レポートを基に相互啓発を生み出す.(上越市高志小)
ポスターセッション形式のワークショップ:ワークショップの発表をポスターセッションで行う.(阿波市吉野中)
グループ構成の工夫:学習支援ソフトを研修する際,ステップ1では,1グループにつき1機能を習得する.ステップ2では,自分が習得した機能を再構成されたグループで順番に教え合う.また,ステップ1では,「活用アイディア」を付箋紙に書いておくとさらに効果的.(美馬市江原中)
ワークショップの進め方および使用するワークシートの工夫:一人一人がアイディアを,横に「個人,学校,地域」を縦に「即実行,今年度,次年度」など3×3のマトリクスに当てはめて整理する.(市場町立市場小)
異能者集団で行うワークショップ:地域の特産物をテーマに,農業関係者や栄養士,教師,学者などでワークショップを行う.(とくしま総合的な学習研究会)
・ワークショップを盛り上げる導入の工夫:大勢がいる際は,指定されているテーマのうちどれを選ぶかを第1の課題とすることで話し合いがいきなり盛り上がる.(徳島県小学校教育研究会総合部会の夏季研修)

 以上の事例から,ワークショップ型の研修と一口に言っても多様な物が存在しているのだと言うことが分かった.そのポイントとして,メンバー構成の仕方,研修意識のもたせ方,研修で活用する実践の記録の仕方,一人一人のアイディアを効果的な整理の仕方などがあげられると思った.
 ワークショップ型研修は,受講者以上に,主催者の積極性や創意工夫が発揮できる可能性が高いものであることが分かった.

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November 06, 2007

社会科教育における教育の情報化の実践例(評価)

 Photo6日の授業で,「社会科教育における教育の情報化の実践例」について,早速発表させていただいた.15分ぐらいの発表の後,約40分ぐらいディスカッションをしていただいた.最後に,聞いていただいた方々から感想をいただいた.

Iさん:
 「ICT活用のやり方がとても理解しやすかった.ついつい『ICTを使用する授業は・・・・・』と考えてしまっていたが,簡単に,そして,易しく活用する柔軟な教師の思考が大切だと思った.」

Aさん:
 「情報教育とは,特別なものではなく,日々の教科の実践の中にあるものだということを強く意識することができた.」

岡崎先生:
 「社会科は元々実物投影機など,情報機器を使うことが多い.また,社会科では,子どもたちはもっている学習情報の格差が問題になる.だから,まずは,教科書や資料集,辞典などの資料を揃えるようにする.また,一人の子どもが示す資料の情報をみんなで共有したりどの資料どこを見ればいいのかをパッと示したりすることが大切である.その際,大きく映すことが役立つ.」

 3人の方のご意見から,ICT活用や情報教育について理解を深めていただいたと感じた.また,特に社会科では,その2つのことが,普段の授業の中で実施できるというイメージももっていただけたと思う.
 しかし,見方を換えると,ICT活用や情報教育への十分な理解がまだまだ進んでいないという面が現実にあるとも言える.今回のような機会を利用し,周りの人に少しずつ丁寧に説明していきたい.

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November 05, 2007

社会科教育における教育の情報化の実践例

 岡崎先生の「社会科教育特論演習Ⅱ」の授業では,「研究会で参観した授業の紹介」が課題になっている.そこで,ぼくは,9月の北方小@登米市と10月の原町小@目黒区で参観した授業のことを伝えようと思っている.「○○の授業では,△△でした.□□が参考になりました」という発表ではなく,自分なりの視点でとらえなおした形で発表しようと思っている.
 そこで,ぼくは,自分の研究との関連も考えて,「社会科教育における教育の情報化の実践例」というタイトルでまとめてみた.
 5内容は,
1)教育の情報化とは
2)北方小の「ICT活用」の実践
3)原町小の「情報教育」の実践
4)社会科授業におけると教育の情報化
である.
 2北方小の社会科の実践は,教科書や資料集の絵を拡大投影するという基本的なICT活用である.しかし,何でも映すというのではなく,提示するねらい場面などが明確に決まっている.また,授業スタイルや扱う資料,板書の使い方など典型的な社会科の授業と言えるので,多くの先生の参考にもなると思われる.
 3原町小の社会科の実践は,身の回りにある「情報」を学んだ後,「学校のよさを紹介する新聞づくり」の活動を取り入れ,伝えたい内容をグループで決めていくという場面がある.このような社会科授業を通じて,「情報」の大切さやそれに携わる人の工夫や苦労を学びだけではなく,自分の見つけたこと(収集)を付箋紙に書き,話し合いながらまとめて小見出しをつけ(整理),新聞に表していく(発信)という情報活用のスキルも併せて学ぶことができる.

 教育の情報化の更なる普及を目指すためには,教科など既にある学習内容に埋め形が重要だと教わっている.この発表で「どのくらい教育の情報化に対するイメージをもつことができたか」を聞き手の皆さんに評価していだだこうと思う.

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November 04, 2007

トヨタの上司は現場で何を伝えているか

 51qdjsxmf2l__bo2204203200_pisitbdp5若松義人氏著の『トヨタの上司は現場で何を伝えているか』を読んだ.若松氏は,トヨタ自動車で「トヨタ生産方式」の実践,改善,普及に努めた人物で,現在は,カルマン株式会社の代表取締役である.その若松氏が,トヨタ時代にトヨタ生産方式の生みの親といわれた大野耐一氏(トヨタ自動車副社長)を始め,始祖の豊田佐吉氏,創業者豊田喜一郎氏他,豊田章一郎,豊田英二紙,石田退三氏,奥田碩氏,張富士夫氏らの企業づくりの言葉や行動を紹介している.

 ぼくは,その方々の言葉やトヨタの企業経営から,トヨタが自動車業界で世界一の大企業になったの理由には3つあるように思った.
 まずは,小さなことをコツコツと確実に成し遂げ,それを積み上げていくという姿勢であろう.これは,鍵山秀三郎氏の『凡事徹底』ということ同じことを意味していると思う.
 2つめは,現状に満足しない,妥協しないといった批判的精神である.それがあるからこそ,多くの知恵が生まれ数々の成果につながる改善を成し遂げることができたのだろう.
 そして最後は,従業員一人一人を肯定的視点から鍛え,「標準化」したり最大限の能力を引き出したりすることで,「全体最適」な企業づくりを成し遂げたことであろう.

 また,ぼくに一番かけているもの,うまく仕事や研究ができない原因にも気づけた.それは,「時間はかかっても,根気よく粘り強く理解と納得を得ること」である.張富士夫氏の「熟した柿が落ちるのを待つ」という言葉はかなりインパクトあった.

 その他に,印象的だったことは,
・「きちんとできる人」「全体を見るセンスがある人」が伸びる
・仕事に線を引かず,みずから率先して
・経営者になれ,そうすれば今の仕事のやり方が変わる
・余力をつくるような改善をすることだ
・「これだけは変えられない」という思いこみは怖い
・仕事は「目的はなにか」を常に考え,ブレないことが必要になる
・「わしの言うとおりにやるやつはバカ,もっと上手にやるやつが利口」
・書類はA4,A3一枚に
・「すぐにやる」「まずやってみる」から大きな価値を引き出す
・現場を見れば判断できる
・最後までがんばるか,途中で音を上げるかで人間の値打ちが決まってくる
・言葉には「標準」と「具体策」が必要
・仕事は段取り八分である
・問題の先送りを許さない
・一度に全部は無理
・どうすればラクになるか考えろ
・トヨタ式は,何かを変えるときには,メリットとデメリットを研究し自社に合うように改善を重ね,なおかつ十分な理解活動をする.その上で導入するため,拙速で大失敗することはない
などである.これらの中には,堀田先生,高橋先生からいつも教わることも多く実感としての学びがあった.そして,これからの教育を考えるヒントも多いと思うので,常に心がけていきたい.

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November 03, 2007

他人の10倍仕事をこなす私の習慣

 51rp1gpnpnl__bo2204203200_pisitbdp5和田秀樹氏著の『人の10倍仕事をこなす私の習慣』を読んだ.この本は6章構成で書かれている.まず,「まえがき」を読んだ.そこには,「仕事の生産性にはかなり自信がある」と書かれ,2001年に発刊した書籍名が月別に綴られていた.その数なんと30.その他にも新聞など連載原稿を書いているとのこと.「才能ではなく,やり方の問題だ」「才能だと諦めた人の負け,やり方を変えればいいこことに気づいた人は勝ち残っている」と言い切るところに,アウトプットを示して続けている和田氏の強さがある.
 そして,次に,目次を見て興味をもった5,4,1章を順に読んだ.その中で,自分が特に印象的だったのは,
 
第5章 何を仕事に選び,何をあきらめるか
自分の心の健康をコントロールすることにお金をかけないと生産的でクオリティの高い仕事を続けることができない(知的作業にもコストはかかる)
勉強にかけるお金というのはずいぶん安い(ギャンブルにお金をかけることに比べれば)
東海道新幹線はグリーン車の乗降口がエスカレーターに一番近いところにある(一番最初に降りられ,一秒でも早くタクシーの順番待ちに並べるように)
かなり細分化されたセグメントまで考える(次の時代に向けた研究を始めるとき)
依頼された仕事は断らない,そうすれば最終的に自分のやりたいことができる

第4章 誰から学び,誰と働くか
必死になってメモをとる(忙しくても学びたい思ってセミナーに参加しているとき)
自分への投資は惜しむべきではない(本気で学びたいと思うならば)
地位を利用して学ぶ(人間は偉くなるほど,偉い人と出会いやすい)

第1章 勉強でも仕事でも「やる奴が勝つ」
時間ではなく,量で目標を立てる(勉強でも仕事でも生産性を高めるために量をこなす)
いずれ日本人は不幸に直面する(死にものぐるいに頑張らなくてもそこそこ暮らしていけるという豊かさの代償として)

などであった.
 この本から学んだことは,高橋先生からも教えていただいている「量をこなすことで質が高まり,さらに多くの量をこなせるようになる」ということである.今後も,「量をこなす」というスタイルで研究や勉強に向かっていきたいと思う.

(おまけ)
 2章の最後(65~68p)に,「“心のご褒美”を自分にあげる」という見出しで書かれている文章がある.和田氏は,心のへの投資として,“心のご褒美”は大人でも必要であると書いている.以前読んだ本にもそのようなことが書かれていたのを思い出した.行動主義的な「にんじん作戦」も,動機づけとして時には必要なのだ.実は,この本が,ぼくにとっての“にんじん”だった.
 今日はずっとある勉強をずっと続けていたので次第にモチベーションが下がってきた.そこで,「○○まで終わったら本やへ行って本を買う」と決めて勉強を続けていた.すると,やはりがんばる力が湧いてきた.そして,買ったこの本に,自分のとった行動と同じことが書かれていてちょっぴりおかしかった.それに「本が“心のご褒美”」だと思えるようになってきた自分にも少し驚いている.

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November 02, 2007

第6回07デジタルコンテンツ活用プロジェクト

 2日,第6回07デジタルコンテンツ活用プロジェクトを高岡市内で行った.小学校教育課程研究集会(小教研)の公開授業を直前に控えた谷崎先生と,まだケガが完全には癒えていない中山先生が参加してくださった.この研究会を大切にしてくださるお二人に感謝している.90分間という短い時間だったけど,建設的なディスカッションからたくさんの学びがあり,いい研究会になったと思う.

 Cimg7965谷崎先生からは7日の小教研の授業案を見せていただいた.指導案作りに随分苦労されたが,子ども意欲を引き出し丁寧な指導に優れている谷崎先生の頭には,授業の具体的なイメージがはっきりと描かれているようだった.ぼくが注目したのは話し合いのさせ方である.前半はグループ学習で,後半は全体での話し合いという構成にし,その間には自分の考えをまとめる場面も設けられている.また,ICTを活用し,子どもの記録をやこれまでの学習シーンが振り返ることができるような配慮もされている.中山先生からはグループ学習と全体の話し合いとのつなぎ方についての質問があり,谷崎先生には見直しのいい視点になったようだ.

 Cimg7966中山先生は,先月20日に同志社女子大で行われた日本教育工学会の研究会での論文発表について伝えていただいた.いつものように中山先生は謙虚な話し方をされていたが,内留後というプレッシャーと,想定外のけが,そして学習発表会前日という様々な困難を乗り越えたすごさがはっきりと伝わってきた.豊富なデータを示して書かれている論文には,家庭でのインターネット利用の現状と今後の指導の方向性が述べられている.ぼくも,中山先生のようなすっきりとした論文を書いてみたいと思う.

 最後にぼくから,今,みなさんにも協力していただいている研修に関する研究について説明させていただいた.来年に向け,このメンバーで一緒に考えたり作業をしたりしていいアウトプットを示していきたい.

 次回は師走になるが,コンパクトで学びの多い研究会を目指し,また準備を進めようと思う.

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November 01, 2007

「教え上手」になるためのスキル

 51e8pc8hxxl__aa240_市毛恵子氏著の『「教え上手」になるためのスキル 相手を成功に導く上手な教え方の技術』を読んだ.「教え上手」というタイトルから,インストラクショナル・デザイン的な内容だと思って購入したが,実際は,自分の伝えたいことを相手に理解してもらう場合の気配りの仕方が綴られていた.著者の市毛さんはコミュニケーション心理学研究所の代表で,メンタルヘルスを目的とする「研修」や「カウンセリング」,「コンサルテーション」を行っている.最後についている「上手に教えるためのチェックリスト」をやってみるとほとんどできていない自分に気づいた.

 特に参考になったことを以下にまとめた.
第1章 教え上手になるための基本ポイント
・相手が自分の話していることをしっかり受け取っているか確認する
・相手に意味感をもたせる(意味の説明,質問して思考を促す,)
第2章 教える「前」がキーポイント
・事前に課題を投げて教わる準備をさせる
・威圧感を与えるような「ふんぞり返る」「足を組む」「腕を組む」という態度は避ける
・「傾聴」(まずは相手の話を聞く)
第3章 成功へ導く教え方
・相手が答えを見つけるようにする
・成功体験で相手に自身をつけさせるために,課題を細分化し,「必ずできる」宿題を出す
・マイナス思考の人への叱咤激励は避ける
第4章 意欲を引き出す「魔法の言葉」
・やり方は他にもあることを教える
・「どうすればうまくいったのかなあ」など肯定形の質問をする
・「この部屋を出たらまず何をする」というように相手がアクションを起こせるように聞く
・「信頼している人」から,「未来の自分」から,「遠くの場所」から自分を客観視してもらう
第5章 相手の「教わるスキル」を高める
・「視覚優位」「聴覚優位」「身体感覚優位」「言語有意」など,相手の得意な感覚から学べるようにする
・一度に1つずつ教える
・相手が実感を伴って覚えていくために「失敗させる」ことも必要
・「相手に学ぼう」という姿勢を見せる
・相手のストレスによる拒否反応を見抜く

 例えば,高橋先生@富山大は,ぼくら大学院生に修論の指導をする際に,「相手が答えを見つけるようにする」「成功体験で相手に自身をつけさせるために,課題を細分化し,“必ずできる”宿題を出す」などことをされることが多い.相手に納得感をもたせ力をつけさせる指導ができる人は,市毛氏の提唱するスキルが身に付けられていることが分かった.
 ぼくは,授業で子どもたちに教えるだけではなく,保護者の方に説明したり,後輩などに教えたりする立場にある.また,研修会などで初めての人にも話を聞いてもらう機会も増えるが予想されることから,上記のスキルを身に付けないといけないと思った.一度に全部はできないので,いくつかに絞ってそれができるまで繰り返す.そして,相手に「よかった」と思ってもらえるような「教え上手」を目指していきたい.

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