原町小の公開研究会
堀田先生が指導されている目黒区立原町小学校の公開研究会に参加させていただいた.原町小は,18,19年度区教委の教育開発指定校として「豊かなかかわりの中で よく考え 表現する子~情報活用能力の育成を通して~」という研究主題で取り組んでこられた.
堀田先生と原町小の先生方との二人三脚と進められた手作りの研究会は本当に素晴らしかった.北方小@登米市と同様に,“全員公開”にこだわられたこの研究会のよさを味わうために,ぼくも全授業参観に挑戦した.
全てを公開し,これまでの研究を評価してもらおうという意図がアンケート用紙から感じ取ることができた.そこで,3研究領域に分け1つ1つの授業への意見を書くというアンケート用紙の様式に従って感想を述べてみたい.
Q 参観いただた授業へのご意見,ご感想,ご提案をお願いします.
○教科ICT活用《教科のねらいに迫る授業》
1-2音楽:子どもたちがスクリーンに映し出された教科書のリズムを見ながら,大きな歌ったり元気に身体表現したりしていて,1年生が音楽を楽しんでいる様子がよく伝わってきた.

2-1図工:子どもの熱心な製作活動の姿から,先生がICTを使ってカッターの使い方を実演されことが伺えた.
3-2算数:終末の場面で子どもに配布したプリントを大写し,それを棒で指し示しながら正しい答えを確認していた.元気に答えを言っている子どもの反応から「分かっている」と感じた.
6-1国語:教卓には,国語の教科書と実物投影機が置かれていた.先生が示した教科書の教材文の読み取りみんな「戦争」について考えを深めた様子が,熱心に書かれているノートの記述から伺えた.
○情報A《情報活用能力を鍛える場面》
1-1国語:写真とコメントが書かれたカードを実物投影機で写しながら自分が知らせたいことを発表した.たどたどしく見える1年生の姿に,学校全体で系統的に「情報を発信する能力」を育成しようとする意気込みが感じられた.
2-2生活:子どもが撮影した標識の写真が入った一人一人異なる学習カードを配り,伝える内容を考えて書くことに集中させ本時のねらいに迫ろうとしてしていた.
3-1総合:一人一人が自分で作ったプレゼンテーションを発表する場面と,カードを使って一人一人が友だちの発表を見る場面をつくることで,プレゼンテーションスキルの定着を確認することができると思った.
4-1国語:教科書をヒントに自分で調べたことを短くまとめて発表する授業だった.高学年を前に,話すスキルを鍛えようという明確な教師の意図が,ビデオブースの設置や,スモールステップ(座って話せたら,次は立って話すなど)による環境や指導に表れていた.

4-2国語:作成したグラフを使って正しく伝え合う意味を確認するために,授業の始めに,これまでの学習を振り返る場面を設けていた.コンピュータと鉛筆・ノートという学習メディアがうまく共存していた.
5-2道徳:資料文を読みロールプレイを通じて主人公の気持ちを考えるとう典型的な道徳授業だけど,ケータイメールの文言を取り上げている点や携帯電話がロールプレイの小道具として使ったりする点など.道徳と情報教育の現実的な融合形を示していた.
○情報B《情報活用能力を発揮する場面》
5-1社会:「全てを伝えるのは無理です」「一番伝えたいことを選びます」「まずはテーマから決めましょう」という教師の指示や「70秒」という板書,付箋紙によるワークショップ型のディスカッションから,「情報をきっちり教えてちゃんと学ばせる」という教師の意識が表れていた.
6-2理解:「なぞの水溶液」を確かめるために,過去に行った実験の結果データを基に予想させ,実験方法を選択させるところに,「情報活用能力を自ら活かす」ことへのこだわりを感じた.またそれが教科授業の中で行われている点が光っていた.
Q その他,全般的なご意見,ご感想,お気付きのことがあればご記入ください.
1)研究に関することで素晴らしいこと
・これまでの50回に及ぶの校内研究授業と,当日全学級公開授業
・7教科・総合・道徳で,3研究領域(教科でICT活用,情報A,情報B)多様なバリエーションの授業公開
・日常の教育活動「児童の活動」の公開
・構造化された校内研究と分かりやすい研究発表
・研究のアウトプット「情報活用ミニ指導事例集」「情報活用能力年間指導計画」
・堀田先生と亘理校長先生をはじめとする先生方との信頼感
2)子どもに関すること
どの子もとても素直だと感じた.気軽に声をかけてくれたし,笑顔でぼくを見てくれた.そのような原町小の子どもたちのコミュニケーション能力の高さは,情報活用研究の産物と言える.
3)先生方や保護者の皆さんに関すること
校長先生や諸先生方,そして保護者の方々の来客を温かく迎えようという気持ちがよく伝わってきた.目には見えない情報も含めて相手にうまく伝えることが,21世紀を生きる人々に求められている能力ではないかと感じた.


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