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September 30, 2007

北方小公開研究会

 Cimg598028日は宮城県登米市立北方小学校の研究会に参加した.北方小は,文部科学省から「確かな学力のための実践研究事業」の指定を平成17年から3年間受け,学力向上を目指し,「学ぶ意欲とスキル,確かな学力を身に付ける子どもの育成-知的好奇心を喚起する指導方法の工夫・改善を通して-」という研究主題で実践研究に取り組んできた.その研究の全ては,学校のホームページにきれいに整理されている.

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公開授業や研究概要の説明,ポスターセッションを拝見し気付いた北方小の研究のよさを整理すると,
●今日的な課題や児童の実態から,何をするのかが明確に分かる研究主題を設定している
●研究主題解明のために,「授業改善」「基礎学力向上」「学校家庭連携」の3つのプロジェクト(部会)を立ち上げ研究に取り組み,「学力向上」という成果を目に見える形(エビデンス)で示している.
●3つのプロジェクトをICT活用が側面から支援している.
の3つだと思う.

 
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  また,研究のあらゆる場面で「全員で取り組む」という姿勢が貫かれていた.2年半で58回のミニ公開授業,公開研究会当日の全員公開授業やポスターセッションので発表,そして,Cimg6053どの学級でも同じ学習ルールを徹底するなどは,口で言うほど簡単ではない.しかし,それをやってのける北方小に先生方のモチベーションには敬意を表するほかはない.またそのような研究体制に尽力された研究主任の皆川先生と指導を続けられた堀田先生はやっぱりすごい.
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 例えば,
・教員の資質向上につながる効果的な日頃の授業研究会は,(指導案形式,明確な役割,時間の流れ,コーディネート,評価とデータの蓄積)をもっている
・研究推進計画の概要が1つので分かるようになっているとともに細かなスケジュールで研究を進めていることが分かる
・研究に関する情報が詳しくしかもシンプルで整った状態でホームページ,紀要,リーフレットで公開されている

 今回の北方小の研究発表会に参加して,研究について最も重要なのは「整理」であると感じた.「整理」されていない研究(実践)は仮に1つ1つがいいものであっても,全体としてみるとその成果が見えなし,そして,それを続けても発展は望めない.そのことを学校ホームページからと実際の公開研究会の先生方や子どもの姿からまざまざと見せてていただいた.Cimg6186また,一人一人の先生方が輝くような研究や研修ができるように仕組まれて皆川先生,そしてそれを指導された堀田先生の3年間の積み重ねは,ぼくに強烈なインパクトを与えた.折しも,その2日前に木原先生から「学校研究」に関する講義を受けた直後だっただけに教えていただいた理論と自分の目で見た実践とを関連づけて学ぶことができたので理解が促された.
 とてもないものを見てしまった感がある.将来,このような研究会に少しでも近づけるような学校研究につくる者の一員になりたいと思った.


《初めての宮城往復》
 Cimg5968行き27日の18:00から学校運営研修会があり,帰り29日は早朝からスポ少のお世話があったので,行き帰り高速バスを利用した.かなり強行軍だったけど,初めて東北新幹線に乗ったり,宮城のよさにもふれたり,待ち時間を利用して銀座で銭湯に入ったりしたので,Cimg6233普段とは違ういい経験になった3日間だった.

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September 29, 2007

海峰小訪問

 27日,氷見市の海峰小学校を訪ねた.目的は,NHKデジタル教材を使った表先生の授業を参観することである.ぼくは,木原先生@大阪教大と高橋先生,それに,NHKの宇治橋さんと武田さんに同行させていただいた.

 表先生は,ぼくの憧れの先生のお一人である.Tossで鍛えらた授業力は素晴らしく,最近ではフラッシュ型教材を使ったの模擬授業を何度か観せていただいていただけに,実際に授業が観られるのは本当に楽しみであった.

 観せていただいた授業は,6年生理科「大地のつくりと変化」である.この単元は,地層のでき方を見学や実験などを通じて学ぶことと火山や地震など大地の変化について理解することがその目的である.表先生は,地層のでき方を学習した後に,「火山・地震による土地の変化を説明しよう」という学習課題を提示された.子どもたちは,教科書や本などの文章資料の他にNHKのデジタル教材の動画クリップを使って調べた.そして,それをプレゼンテーションソフトを使って,2,3分の発表にまとめた.

 Cimg5912本時の授業の前半は,コンピュータ室で「火山調べチーム」の子どもたちが個々に発表しその他の子どもたちが聞くというプレゼンゼンテーションセッション形式の活動だった.後半は,教室に戻り,
①発表の感想をグループで話し合う
Cimg5941②キーワードを基に,「火山」についてノートにまとめる
③ノートの記述を教師がその場で評価する
Cimg5954④三原山の地層がうねっている理由を考え,ノートに書く.
という学習活動を行った.

 Cimg5920sこの授業を参観して,
・プレゼンテーションソフトを使って伝えたい内容を適切にまとめる
・原稿を見ないで,伝えたい内容を話すことができる
Cimg5934・グループ学習での話し合いが自動化されている
など,子どもたちのコミュニケーションスキルがとても高いことが分かった.Cimg5943また,ノートをその場で評価し,参考になる考えを黒板に書かせ共有化・定着化を図る授業の進め方は大いに参考になった.Cimg5950しかし,事後研でも話題になったが,「火山調べチーム」の発表の感想を,態度面からのみとらえている子どももいたことから,聞き手に持たせた評価カードの内容の再検討が必要であるように感じた.
 Cimg5963さらに,参加された方からは,
・実体験から分かったこととデジタル教材とをどのように組み合わせていくか
・科学的コミュニケーション(理科特有の伝え方,例:数字データを示す)のさせ方
・自分の生活と関連の図り方
などについて意見が述べられた.
 
 今回初めて訪れた海峰小のよさや学ぶべき点も多かった.
・「学校開放の理念」に基づき,コミュニケーションセンターが併設されいて,お年寄りが子どもが日常的にふれあうことができる
Cimg5958Cimg5907Cimg5957・平成8年からの3ヵ年の英語教育の成果が今も活かされている
 (ALTとの英語活動,多目的ホールの掲示物,掃除の英語ミュージック,世界の時間が分かる時計)
Cimg5961s・あいさつ運動の定着による,来客に対する子どもたちのさわやかなあいさつ
Cimg5895Cimg5891・天然の光をふんだんに取り入れた明るい校舎(教室,図書室,ベランダなど)

 また機会をいただければ,訪問し学びたいと思うし,表先生とNHKの番組やデジタル教材の活用についてディスカッションできればいいと思う.

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September 28, 2007

07情報研(9月)

  26日,富山情報教育研究が行われてた.今回はゲストに木原先生@大阪教大をお迎するというとても充実した研究会だった.ぼくは,前回で終了した「宮崎コーナー」の続編としてマーレー州立大視察について報告させていただいた.

■ 内容

①高岡市のICT活用指導力について【向井先生】
②アメリカの公立小中高学校におけるICT活用の現状【宮崎】
③理科「大地のつくりと変化」授業の概要について【表先生】
④ご講演『学校研究の進め方,ミドルリーダーの教師に必要なこと』【木原先生】

■ 宮崎コーナー
 Cimg5834ケンタッキー州マーレー州立大視察の際に訪れた小学校3校,中・高1校ずつの訪問から,アメリカのICT環境整備・児童生徒並びに教員のICT活用・情報教育の現状について静止画と動画を交えて報告した.自分なりにとらえた現状をまとめると,
・ICT機器は便利な道具として使おうとしている
・PCの導入は進んでいる.プロジェクタやインタラクティブボードの導入はこれからである
・児童生徒は,既存のソフトで主に一人学習である.検索に使うこともある
Cimg5838・小学校では,教師の授業でのICT活用はそれほどさかんではない
・校務の情報化が日常的に行われている
・図書館の先生が情報教育を担当している
・教育の情報化のための校内研修は特に行われていない
である.今回のデータを基に,自分なりにアメリカとイギリス,そして日本のICT活用に関する比較検討をしていきたい.

■ 木原先生の講義

 Cimg5872木原先生の特別講演,本当に勉強になった.お話を伺って,校内研究を行う際にミドルリーダーとして一番心がけることは,調整役として細かく配慮しながら事を進めるということだ.

 これまで校内の研究がなかなかうまくいかないという思いがあっただけに,木原先生のお話から,その原因が分かったような気がした.
それは,「研究は,1つのテーマに向かって全員が同じことをする」という大雑把な考えで取り組んでいたり,教員一人一人を活かす(大切にする)研究テーマや研究計画のつくり上げることができなかったからではないかと思う. 今後は,木原先生の,
Cimg5859「ミドルリーダーとしてどう組織を動かすか」
「共通の部分と自由な部分を作る」
「研究主任は同僚の先生のよさを分かりやすい言葉で語る」
という教えを参考にいい学校研究づくり力を注ぎたいと感じた.

 Cimg5866その他にも,
・出だしの「研究テーマの設定」が肝心 過去の経験則を活かす
・授業研究は回数だけではなく,周りが学べるものになるような戦略を立てる
Cimg5863・研究紀要には,研究の再確認,同僚との価値の共有,校外へのアピールの意味がある.
・一通りではない答え方が求められたとき,いくつも答えられるか
・「確かな学力」の育成には,毎時間(限定的),単元ごと(評価),学期ごと(1回は行う)などスパンによって教師が行うことが異なる
・研究計画を立てるには,全体,コアメンバー,プロジェクトチーム,その他の4つに分けて考え,実行する.
・コアなメンバーは,他の人々動向に注意を払うように横断的に研究をみていく
・研究には,8月,12月に形成的評価を行う
など貴重なアドバイスもいただくことができてよかった.

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September 27, 2007

今のインドがわかる本

 41mqewjkxvl__aa240_門倉貴史氏著の『今のインドがわかる本』を読んだ.ここ数年インドは中国と同様に目覚ましい経済発展を成し遂げている.日本はアジア外交の基本は中国であるには違いないが,高度経済成長のための条件が整っているインドとの関係を強めている.そこで,今のインドという国の様子を知りたくて読んでみた.

■インドの基礎知識
  面積:330万㎢(世界7位 日本の約10倍) 
  人口:11.0億人(世界2位 日本の約10倍) 
  民族:インド・アーリア,トラヴィダ,モンゴロイド
  公用語:ヒンディー語,準公用語:英語
  宗教:ヒンズー教(80.5%),イスラム(13.4%)
  GDP:8500億ドル(日本の1/5) GDP成長率:9.0%

■インドが世界から注目さえるわけ
 ・安価で優秀で豊な労働力
 ・豊富な天然資源
 ・規制緩和政策
 ・英語力と数学力
 ・核保有
・ITなどの産業はカースト制の世襲制の影響を受けない
 ・中国一極集中への不安
 ・豊富な観光資源
 
■インドのリスク
 ・カースト制による下層階級の低賃金により需要拡大が望めない
 ・多発するストライキ
 ・不足問題(原油,水,電力)
 ・中国との関係(天然資源争奪)
 ・悪化する環境(交通渋滞と排気ガス)
 ・テロ対策
 ・汚職・不正の蔓延

■これからのインド
 ・2030年には人口世界一
 ・2035年にはインドは第3位の経済大国(日本は4位)
 ・インド向けの日本のODAの割合増,進出日本企業・投資額増
 ・常任理事国入りを目指す
 ・ヨーロッパとの関係強化

 中国やインドがこの後も順調に成長していくかは分からないが,政治・経済の影響で世界の構造図が大きく変わることは間違いない.そのような状況の中で,日本がこれまでのように豊かな生活をするためには,これらの国々と協力してながらも競い合っていくことになるだろう.それに対して,20年先を見通して日本の対応とはどういうものになるのか想像もつかない.しかし,教育もこの国際化に対応ざるをえないし,その時代に日本を支える子どもたちに身に付けさせるべき学力とは何かを考えていくことが必要になる.そのような視点から2003年度のPISAの結果が意味することを理解していくことが大切だと思う.
 

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September 26, 2007

日本教育工学会全国大会(論文)

 Cimg5806日本教育工学会の論文集は1000pを超える分厚い一冊である.その中には教育工学に関する最新の研究(実践)の成果が収めてられている.ぼくの研究分野はICT活用指導力に関する教員研修である.まだよく論文集を見ていないが,とりあえず興味があった課題研究の論文3つは読んでみた.

□学校組織の成長につながった教員のICT活用指導力研修
 小柳先生@奈良教大
 
 教員のICT活用指導力をどのように学校や教師に浸透・普及させるかを問題にしている.そして,学校組織としてどのように校内研修を進めていくことが必要かについて,情報教育特区指定を調査から検討した.その結果,ICT活用指導力の育成研修に不可欠な4つのポイントが明らかになったことを述べている.

□ICT活用に取り組もうとする教員のICT活用に対する抵抗感に関する検討
 野村先生@埼玉大
 
 教員のICT活用が進まない真の抵抗感は何かを明らかにすることを目的としている.そして,教育学部の学生を対象にIT関する意識調査や埼玉県内の研修会に参加した教員へのICTへの抵抗感に関する調査を行った.その結果を基に,教育の情報化への抵抗感をなくすような教員研修を設計し実施していることをの報告している.

□教員のICT活用指導力を高めるための校長の役割・教育委員会の役割
 五十嵐先生@日野市教育員会
 
 教員のICT活用指導力を全教師に100%達成させようという教育委員会主導の取り組みを進めている.そのために,教員のICT活用指導力18項目に対応した研修を実施したり,校長との連携し一人一人の教員への手厚い指導を行ってたりしている.今後さらに充実した研修を行うことで,教員のICT活用指導力の向上が期待できると述べている.

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September 25, 2007

街を見る

 22日から3日間,日本教育工学会のため首都圏を訪れていた.会場の所沢市や宿泊先の入間市など初めて訪ねた場所も多くいい勉強になった.

 中で最も印象的だったのは埼玉県さいたま市大宮である.今までも東京へ電車で行くときに必ず通過する駅の1つだったがあまりよく知らなかった.しかし,今回,大宮が交通の要所であり新しい感覚をもつ街であることがよく分かった.
 22日,大宮駅に初めて降り立った.そして,湘南新宿ラインに乗った.この電車だと,池袋駅まで25分間で行くことができる.大宮駅からは,5つの新幹線(東北,秋田,山形,上越,長野)をはじめ都心や北関東地域に向けていくつかのJR線(高崎線,埼京線,川越線,宇都宮線,京浜東北線)が走っている.また,私鉄の東武野田線が乗り入れていし,第三セクターの埼玉新都市交通(ニューシャトル)もある.正に,関東圏における鉄道網の中心と言っていい.
 Cimg5790Cimg5798Cimg5788その大宮駅の中はとても面白しい.24日に池袋駅から電車に乗って大宮駅に着き,ホームからエスカレータで上がって駅構内へ入ってびっくり.そこは何とデパートの地下街のようなお惣菜や食品(ケーキ,お酒,ジャム,たこ焼き,餃子,おこわ)が売っている店が並んでいたのだ.Cimg5782珍しいのは「いなりずし」屋さんである.カレーやラーメン,ファーストフード,コーヒーのお店やお土産屋が並ぶ駅は知っているが,デパートを思わせるようなコンコースをもつ駅は珍しいと思う.Cimg5799Cimg5787夕方の時間帯であったこともあり,ホームへ行きかう向かう人々と,列をなして食品を買っている人々で,駅はに正にぎわいを見せていた.


 Cimg5360Cimg535322日,キンコーズで発表用資料をプリントアウトをするために途中の池袋駅で降りた.池袋駅も,JR線や私鉄では,東武線や西武線,そして,3つの地下鉄が乗りいれる交通の起点である.また,東口の西武百貨店やサンシャイン60は以前から有名である.今回初めて西口に降りたのでメトロポリタンプラザ東京芸術劇場を見ることができた.
 Cimg5359Cimg5358また,丁度,ふくろ祭りが行われていて,ダンスステージや露店でにぎわっていた.

 この2つの街を見て,自分が知らない街がたくさんあり,いろいろな形で発展していることが分かった.特に,都市部の街は地方より速いスピートでどんどん変化しているような気がする.学会の帰りに,箕輪さんが,「川越が今面白いので見に行ってきました」とおっしゃっていた.常にトレンドをつかんでいらっしゃる方は,街の変化を知ることにも貪欲なのだと思った.普段はなかなか他の街を見ることがないので,せめて,県外へ出かけてときにはたくさんの街を見ることも大事なことだと思った.

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September 24, 2007

日本教育工学会全国大会(3日目)

24日は,日本教育工学会の最終日である.この日は,自分の研究に関する発表を聞くようにスケジューリングをして臨んだ.
 
 午前中に拝見した発表は次の4つ.
Cimg5684□『学校でのICT活用指導力を推進するための取り組み』 
 畔柳氏@東京都北区教委
 整備されたICT機器の活用を目指し,17年度,区内の管理職と教員に対してアンケートと小中2校のヒアリング実施し実態調査を行った.その結果,年間指導計画作成の有無,教員の指導力の差(年齢や経験年数)などに問題があることが分かった.それに対して,ワークショップ型の情報リーダーの研修やセキュリティ・情報モラルに関する研修を行っている.

Cimg5690□『著作権教育のためのeラーニング教材を活用したフレンディッド教員研修の効果』
 藤代氏@岡山県総教セ
 多忙化や今日的な課題の解決のために集合研修とeラーニングを組み合わせた研修を行った.個人の学習履歴を管理し受講者にメールで指示することができる.また,オーサリングツールを活用し,動画とスライドデータを配信している.
 受講者にオンラインの理解度テストを実施した結果,研修内容を完了した人の効果が有意であることが分かった.アンケートからeラーニングについて「いつでもどこでもできる」というよさはあるが,受講生自身が校内で研修するのは難しいということも分かった.

Cimg5700□『小学校のプレゼンテーション指導における評価項目の検討』
 小暮氏@三鷹市大沢台小
 子どもの情報活用能力の1つであるプレゼンテーションを指導する際,何に重点を置いて行えばよいのかを明らかにする研究である.事前と事後の質問紙による自己評価の分析の結果,「テーマ」と「プレゼンス」が重要であることが分かった.同じ手法で大学生を対象に行った調査の結果と同じだったことがとても興味深い.また,先行研究や書物も基に質問紙を作成された点や,事前事後テストの変化を検定で有意差を求めたり評価項目間の相関を主成分分析にかけたりして適切な統計処理がなされれている点などがとても参考になった.

Cimg5738□『アメリカ合衆国における児童・生徒向け情報教育基準の改定』
 古谷氏@北星学園大
 98年に「98NETS-S」という6カテゴリー14項目にわたる年長から12年生までの情報教育の基準がアメリカの37州で採択された.その基準の改定作業がオンライン調査が行われ,仮想フォーラムには22の国や地域から意見が寄せられた.そして,07年に6カテゴリー24項目の「07NETS-S」が公表された.その内容を見ると,今,日本では重視されている情報モラルの関する内容より,情報技術術を高め利用する内容が重視されていることがわかる.また,教員向けの「NETS-T」は08年に改訂される.
 これらの基準は,日本の情報教育を推進するための大きなヒントになる.また,Web上で世界から評価を受けるという発想も正にグローバルな手法だと言っていいだろう.

 Cimg5732一般発表以外の時間に堀田先生のポスターセッションを拝見した.2社の算数科の教科書(2年,5年)に書かれている記述1文1文を「指示」「設問」「問いかけ」に整理し,教科書記述の特徴をつかむ研究である.この分析をすることで,教科書の記述に合ったデジタルコンテンツが提示できるようなリンクをはることが可能になる.これは,予算がないがICTを学力向上んつなげたいという教育現場にニーズに合わせた実用的な研究であると言える.「1つ1つの文をデータ化し整理していくことはとても大変な作業だけど,1つにまとまったとき貴重な知見を指し示してくれる」ということを堀田先生が身をもって伝えてくだっていると感じた.

 午後からは,「教科指導におけるICT活用効果分析とそれに基づく授業デザインの研究」という課題研究発表を拝見した.
 Cimg5766まずは,フランス語の授業にe‐Learningを取り入れた山崎先生や効果的なICT活用場面の分類を報告された高橋先生,電子黒板の特徴を活かし普及を図ろうとする稲垣先生,ICT活用による学力向上の成果を報告された山本先生の発表があった.続いて小泉先生の司会でディスカッションを行われた.ぼくはその議論の中で特に印象的だったのは,
「現場の教師が役立つと思えるものが普及するという」中川先生@三好教育ネセと
「従来の教師の授業スタイルが重要であり,特に教科書について考えていくことが大切である」という高橋先生の発言であった.ICTを普及させるためにそれぞれのツールをどう授業にと入りれていくのかという議論が今後もつづいていくだろうと思った.

 今回初めて日本教育工学会の参加させていただいた.そして,3日間を体験して,特にすごいと思ったことは,
教育工学に関する研究分野はとても多様である.
・論文発表,課題研究,ポスターセッション,シンポジウム,全体会,懇親会などプログラムがぎっちりとプログラムされている.
・自らの研究の成果を発表することはもちろん,他人の論文発表にも積極的にかかわろうとする研究者の貪欲な態度がある.
・約1000名ほどの参加者の満足してもらえるように,実行委員長の木原先生など企画運営側や会場校の早稲田大学,そして,自分の研究発表以外にもポスターセッション,パネラーを務められ貢献されている堀田先生など学会中心メンバーの先生方の活躍によって支えれられている.
などである.
 
 研究者として身を立てている方々の大変さがよく分かった.

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September 23, 2007

日本教育工学会全国大会(2日目)

 23日,日本教育工学会の2日目,午前の一般発表のトップバッターで発表をした. 
 Cimg2734大舞台にたつ緊張は相当なものがあったが,時間内に原稿を見なくてもほぼ言えるようになっていたので,「あとは思い切って発表しよう」と自分に言い聞かせて臨んだ.また,会場へ移動するタクシーでの中で,堀田先生から,「まずは,『何のためにこの研究をしよと思ったのか』という研究の動機を話すように」というアドバイスをいただいた.そこでぼくは,研究の背景を話す前に,
動機として,現場では教員のICT活用指導力を向上せるための教員研修は行われにくいと感じていた.しかし,それに対して自分はどうすればよいのかよく分からなかったので,身近な校内研修を調査することで,その解決策の一端としたいと考えた.今日の発表は些細な第一歩である
と述べた.
 1あとの13分あまりの発表では,とにかくゆっくり話すことと,視線をできるだけ上げることに心がた.そして,その他は何も考えずただ練習通りに話すと,発表時間を少し残して最後まで発表できた.
 48しかし,次の質疑も鬼門である.どんな質問をされるのか予想を立っていなかったし,質問に正対した答えを言える自信が全くなかった.5分間という質疑の時間に5名の方々から質問や意見をいただきありがたかった.質問内容は次の通り.
・文部科学省から発表されている教員のICT活用指導力調査の速報値と比較を行っているか?(石原先生@岐阜聖徳学園大)
・結論にある「どんな教材でどのように研修すればよいのか分からない」というのは,それぞれの先生が自分が教などでICTを使うときのことを言っているのか?(大岩先生@大分大)
・2校の研修において,一方は全教員を対象にしているしもう一方は数人の教員を対象にしているが,それは比べられるのか?(北川先生@静岡県総教セ)
・現在の校内研修は学校側に任されている.そこで石川県では「管理と倫理と活用」に関してテキストを用いて指導者研修を行っている(鈴木先生@石川県教セ)
・「カテゴリーCはイメージできない」というは,言葉が分からないのか指導力を身に付ける方法が分からないのか?(清水先生@宮崎大)
 この中では,北川先生の質問に対する答え方を間違えたと後から気づいた.研修で最も大事なのはあくまで「研修のねらい」であり,そのねらいに応じて参加者数や内容,環境などが決まる.そういう理解の上で,全員対象であっても数名対象であっても「研修のねらい」に応じた研修は1つの研修として調査対象としたということを質問者にしっかり伝えるべきだった.
 最後に拍手をいただいた.何とか発表を終えることができてほっとした.高橋先生をはじめ,見てくださった方々からねぎらいのお言葉をいただきうれしかった.6月から試行錯誤を続け,高橋先生,堀田先生にはずいぶんご心配とご苦労をおかけしたが何とかゴールまで辿り着いた.今回の調査・執筆・発表の経験を生かし3回の論文発表に向け今日から新たなスタートを切りたい.


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September 22, 2007

日本教育工学会全国大会(1日目)

 22日~24日,日本教育工学会全国大会が埼玉県の早稲田大学人間科学部(所沢キャンパス)で行われている.ぼくは,今回初めてこの全国大会で発表させていただく.タイトルは,
教育の情報化に関する校内研修と教員のICT活用指導力の実態把握
である.8月に水戸で行われた日本教育情報学会に次いで今年度2回目の発表になる.今回は教育工学界の最高峰の研究会であるのでとても緊張している.これまで指導してくださった高橋先生,堀田先生,また今回の研究に協力してくださった小矢部市内2校の情報教育担当者の方に感謝の気持ちを込め,少しでも研究の成果が伝わるように発表したいと思う.
 22日は 朝,小矢部を出発し,大宮下車,湘南新宿ラインから西武池袋線に乗り継いて小手指(こてさし)駅へ.初めての経路を通って午後にようやく早稲田大学の所沢キュンパスに到着した.とてもきれいでおしゃれな大学だけどちょっと遠かった.斉藤投手や卓球の愛ちゃんが通っているそうだが・・・.

大学へ来てまず驚いたのは,早稲田の学生たちのあいさつのよさと目配り.特に女子学生のあいさつは気合いが入っていた.迷っている参加者に声を変えたり,荷物をさっと動かしたりさるなど機敏な対応が印象的だった.

 午後からの一般発表3つを拝聴した.
 Cimg5366まず,静岡大の石塚先生の発表を伺った.石塚先生の発表で特に参考になったのは,背景と問題の部分の図を示しながらのすっきりと説明されていたところはいつもながら素晴らしい.また,質疑の際に共同研究者のマリンワールドの高田館長さんがこのシステムを導入したことで,子どもたちが,Cimg5365「目には見えないところ」や「働く人々の様子」まで知ることができ,水族館への理解が深まったとおっしゃった.また,ログイン時間を制限することで,掲示板への書き込みへの目配りができるようにしているとおっしゃったのを聞いてネットを活用させる際の配慮がなされているところはさすがだと思った.

 Cimg5376次に熊本市飽田東小の前田康裕先生の発表を伺った.実践家として知られる前田先生の発表とあって会場にはほぼ満員だった.その発表を見させていただき,すごいと思ったところが4つある.
Cimg5384・「本当にデジタルカメラ活用が効果があるのか」という問題意識をもって実践し,その答えが見つかるような手法で実践し成果(4つの考察)を導き出していること
・得意な英語の研究ではなく,今回は国語.どの教科でも素晴らしい実践ができること
・発表に流れ(①問題の所在②実践概要③学習の成果物④学習の過程⑤まとめ)があり,構造化した図やテロップ入り動画などで表現されていて分かりやすいこと
Cimg5396・話し方にも余裕がり,フロアからの難しい質問も冷静に受け止めて答えていること
正に自分の問題意識を実践で確かめ,それを研究に仕上げていく見事さかあった.


 
 

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September 21, 2007

看護師対象のICT研修

 Cimg534920日,富山大学基盤センター4階で,県内の看護師さんたち43人がエクセルの操作研修を受けていらっしゃるのを,高橋先生の許可をいただき見学させてもらった.まず,驚いたのは研修室の雰囲気である.Cimg5325Cimg5312午後からの演習にもかかわらず,みなさん集中して操作をしたり高橋先生のお話を聞いたりしていた.

 特に関心したのは,
Cimg5314Cimg5341・高橋先生がで示されたテキストの箇所にマーキングをしたり,付箋紙を貼ったりしていること
・特に重要なことはメモしていること
・自分ができるまで操作を繰り返したり,隣の人に静かに教わったりしていること
・既に「標準偏差」や「t検定」を知っているし,論文を書く人もいるらしいこと

 さらに,高橋先生が「ぼくの研究室の院生で,石動小の先生です」とぼくを紹介されると,机間巡視をしてるぼくにすぐさま鋭い質問をしてくる人もいたことなどである.
 
 一方,この研修を引き立てているツール2点にも注目していた.
Cimg5345・『統計処理に使うExcel2007』というテキスト
・エルモの実物投影機
 教員研修の場合,講師や主催者が側が,研修資料を印刷して準備することが多い.しかし,高橋先生はあえて
看護師さんたちにテキストを購入していただいたそうだ.「高いなあ.」と最初は思う人がいるかもしれないけど,マイテキストだど大切かつ有効に活用するし,「しっかり学ぼう」というモチベーションも上がる.もちろん印刷したプリントより見やすいし保管して何度も見直すことができる.結局は受講者にとって得になるのだ.
 Cimg5339Cimg5316また,エルモの実物投影機は本当にすごい.ただテキストを映しているだけなのに,まるで作られたスライド画面のように鮮明だ.高橋先生が,「○pのここに・・・」と言われても,みんなちゃんと分かる.
 
 教員の研修にしか出たことがなかったぼくにとっては,他の業界の研修を知るよいチャンスになった.今度,校内研修や校外での研修を進める参考にさせていただこうと思った.

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September 20, 2007

10代の子どもが育つ魔法の言葉

 51c957756gl__bo2204203200_pisitbdp5ドロシー・ロー・ノルト著,雨海弘美訳の『10代の子どもが育つ魔法の言葉』を読んだ.13才の娘と10才の息子をもつ親として,思春期を迎える子どもの成長に合わせてどう振舞っていけばよいのか勉強しようと思い,この本を手にした.
この本には,10代の子どもの心理や行動をどのように理解し,親としてどのように言葉をかけたり態度に示したりすればよいかが書かれている.特徴としては,単に「□□だから,○○が大切です」「◇◇だから,△△はやめましょう」といった方法やその理由だけではなく,「14歳のマイケルは・・・・」のようにショートストーリーが書かれていて,「こんな声のかけ方がある」や「親としてこういう態度に心がけるといい」など,具体的に分かるように100の小項目が綴られている.
 内容は,親の過度な期待,親子のルールや約束,放任と見守り,子どもへの自信のもたせ方(自己肯定感),子どもの人格,親子の信頼関係,親としての大きな愛情,健康な安全な生活,責任ある行動,子どもの心を開かせる,子どもを導くなどである.また,恋愛や性教育,お酒の問題といったデリケートな内容も含まれている.
 ドロシーさんの教えのポイントは,「はじめに」に書かれている
・大きくなったように見えても,子どもはまだ,親を必要としている
・絆を大切にしつつ,手を放してあげる

だと思う.

 印象的な記述として,
・何もせずぼんやりとする時間が必要です.
・最終的な目標は,自分でルールが決められる子どもに育てることです.
・必要な仕事を片付ける子どもに育てるには,時間もエネルギーもかかるのです.
・親以外の大人を必要とするのです.
・「おまえは大切な子どもなんだ」「あなたが正しい判断をくだすことを信じている」というのは,10代の子どもが必要としている大切なメッセージです.
・10代は自分探しの時期です.すべてが激しく変化する試練の時代です.
・親であるわたしたちも思考錯誤するしかありません.
・自分がどんあお手本を示しているのか,振りかえってみてください.
・性に関することについて親の価値観をはっきりと子どもと伝えてください.
・子どもとその時代に希望を託しましょう.
 
 この本を読んで,親として全然できていない自分が見えてきた.「自分の頃のことを思い起こしてください」というフレーズがあるが,どうして子どもを上から見てしまっている.だから,
・自分の知らないことは「勉強不足」だと思うこと
・いつでも話ができる雰囲気を家庭内につくること(一緒に何かをする機会を設ける)
・互いの話し合いを通じて物事を進めていくこと
という3つを実践いていきたい.

 まずは,「はじめに」の前に書かれている「子どもの声に耳を澄ましてくださ」の16行を読み,10代の子どもをもつ親としてどの程度の意識をもち行動しているのかチェックしてみればいいと思う.

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September 19, 2007

40歳から伸びる人 40歳で止まる人

  513sn8aw3pl__bo2204203200_pisitbdp5川北義則氏著の『40歳から伸びる人 40歳で止まる人』を読んだ.おかげざで今年の5月で40歳になった.「不惑」を迎えたにもかかわらず,この数ヵ月間,「40代とはどんな年代なのか」「40歳を過ぎるとどのようなことが待っているのだろうか」と不安に感じることが多い.きっと,30代までただ勢いのみで生きてきたからではないかと反省をしている.夏に行われた初老の祝で従兄弟が「人生の折り返し地点を過ぎました」とあいさつしたのを聞いた.彼が話したように,こらからはゴールへ向かって人生の後半を歩むことになる.そんな不安を抱える40代の男性に,「恐怖は逃げれば二倍になるが立ち向かえば半分になる」と川北氏は励まし続けている.

 40歳から伸びる(よりよく生きる)ためのポイントとして川北氏は,
・ゆとりをもつ(自分ためになる時間の使い方をする)
・目標をもつ(人生の最終章,ゴールをイメージする)
の2つを上げている.また,「時間」や「目標」に大切にするためにも,周りに流されないようにすることを勧めている.


第1章 「本当の人生」は四十歳から始まる
第2章 あなたは「本当の大人」になりきれたか
第3章 「自分」と「仕事」の関係を見直すとき
第4章 「家庭」での男の責任とは 

 印象に残ったことは
・人はあった人の数だけ賢くなる(人間関係はどう発展するかわからない)
・悪しき偶然はなるべく早期に処理することで脱却し,よき偶然は必然へともっていく
・金は鋳造された自由である(積極的に使ってもいい)

・そんな役回りを進んで引き受けるかどうかで人間としての質や成熟度が図れる
・大人というのは,人生で遭遇するいろいろな場面をさまざまな知恵と忍耐を働かせながら乗り切っていく
・表面だけを見て判断するなら子どもでもできる

・人生よりよく生きるためには備えが大切
・現役中に仕事とは関係のない人間関係をつくっておけ
・人間が学んできたことは,すべてどこかに書きとめられている だから,私たちは先人の知恵を手にすることができるのだ それを手に入れるには読書が一番だ

・夫婦は理解しあうことは難しくても協力しあうことは可能
・夫婦いっしょの行動を欠かさない
・親の教育成果が本当に現われてくるのは,親が晩年を迎えてからだ.

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September 18, 2007

キャロウェイ高校(9月12日)

 Cimg4534中学校の校長の案内で高校へ行った.この高校の生徒数は900人,職員は100人と富山県の県立高校と比べるととても多い.Cimg4528ここも女性校長である.
 
 まずスペイン語の授業を見せてもらった.担当する教師はかなりのベテラン女性教師.スペイン語の会話を指導していた.Cimg4487その先生が話しているスペイン語や英語はほとんど分からないが,この先生はとても授業力のある教師だと思った.その理由は,授業を受けている高校生の多くが笑顔であり,発言を求められると素直に答えていたからである.そのように高校の生徒たちのやる気をうまく引き出すその先生の手法として,
Cimg4486・小気味のいいテンポでスピーキングをさせている(フレッシュ型教材を使った授業と似た感じ)
・生徒の興味を引くような例文を出している(雰囲気を読む限り)
・やる気を示していない生徒の参加意識を高めるように指名し誉める
・先生自身の表情が明るい

の4つではなかと感じた.また,ホワイトボードの前にスクリーンが降りていたことから,資料などを映し出しながら授業を進めていることが推察されてた.そのような資料提示も生徒に受けれられている要因の一つではないかと考えた.Cimg4476OHPもプロジェクタもすぐに使えるようにしてあったが,残念ながらどちらを使っているのかは見ることができなかった.
 次に校内を案内してもらった.高校の体育館はバスケットボールスタジアムのようだった.外にはアメリカンフットボールのスタジアムがあり,両スポーツの人気の高さが伺えた.また,ランチルームや図書室なども整っていた.
Cimg4497Cimg4495Cimg4491

 


  Cimg4518最後に,技術科の教室を訪れた.新しいPCが20台ぐらいある部屋があった.技術科担当の先生が,グラフィックデザインが全米で優秀な成績に輝いたことをうれしそうに話していた.技術科を選ぶ生徒は大学進学より就職を目指しているそうだ.この高校は基本的に普通科である.高校在学中に,授業を選択することを通じて少しずつ進路を少しずつ見極めていくそうだ.Cimg4515日本は,中学3年の高校受験の際に普通科か職業科を選択する仕組みになっている.自分の進路を決める仕組みとしては,年齢的にも決め方もアメリカの方が自主的な選択を促すという意味で適切ではないかと感じた.

 Cimg4539高校から大学に移動し,視察を終えた感想を述べるように求められた.参加者は次のようなことを述べた.
・渡米前にエリック先生から「Champs」について講義を受け,その実際を見ることができてよかった.
・ほとんどの先生が一問一答形式の発問をしていた.「どう思う」などと発問することが多い日本のやり方をビデオで伝えてディスカッションできればよかった.
・様々サポートがありICT関する調査が進んだ.全ての先生とのディスカッションの機会はよかった.
・また,マーレーを訪ねたい.
・大学の先生と話す機会が多ければよかった.
・特別支援に関する具体的な指導を見たり貴重な資料をいただいたりできてよかった.
 Cimg4556この中で,教師の発問の仕方について議論が交わされた.トム先生やエリック先生の説明によると,
「発問には『答えが1つのもの』『答えがいくつかあるもの』『学習者の価値判断を聞くもの』の3つがあり,『なぜ』『どう思う』といったオープンな発問が重要であることはみんな分かっている.しかし,統一テストによって評価されるためにどうしても知識理解をつけるための発問が多くなる.」
とのことだった.その議論を聞きながら,アメリカと日本も評価と指導に共通の課題があるように思えた.その上で,ぼくは,教師が3つの発問を授業場面でバランスよく使い分けていく能力を身に付けることで,子どもの知識理解,技能,そして思考判断の力を,限られた時間内に身に付けさせることできるのではないかと考えていた.

 Cimg45643日間にアメリカの小学3校,中学,高校を各1校(キャロウェイ郡にある全ての学校)を集中して視察できたことは,本当に恵まていた.そして,教育の情報化を含め日本の教育の現状をとらえ直し,今後どのように進めていけばいいのかを考える貴重な機会にもなった.マーレー州立大や各学校のみなさんは心よりお礼を申し上げたい.


※今回をもってマーレー州立大視察の報告は終わります.改めて番外編などをお伝えします.
 

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September 17, 2007

キャロウェイ中学校(12日)

 Cimg4322マーレー市のあるキャロウェイ郡には,Middle High School(中学校)とHigh School(高校)が1つずつある.そしてその両行は隣接している.
 12日9:30に,まずは中学校から訪問した.生徒数712人で教職員数が60人である.この中学校では1,2年生の授業を10と,その他図書室などの施設をいくつか見せていただいた.見せていただき日本の中学校とはかなり違うことが分かった.訪問の様子のWeb記事は,ここ

Cimg4402Cimg4403学校の重点課題(LAKRR ※1)をポスターで掲示したり,6つの人格の柱(※2)を図工室の壁面に描いたりして示されている.(イーストキャロウェイ小学校と同じで,伝統的なものだと思われる)
・生徒指導専門で雇われている教師がいる.
・生徒指導上の問題を抱える生徒が集まり,個人学習をする部屋(Retentional Room)がある.
Cimg4455Cimg4329・各教科はもちろんその内容(音楽科では,ブラスバンドをする教室とキーボードをやる教室が分かれている)や学年で使う教室が決まっていることで,教師の授業準備などのロスが少ないと考えられる.
Cimg4355_2・廊下には生徒は個人のロッカーがあり,学習用具を保管している.
PCを使って国語科と数学科の学力診断を全生徒が年間2回行う.
・まだ十分に目標が達成できていない生徒のために,国語科や数学科の少人数指導が正規の時間をで行われている.もちろん教室は分かれている.
Cimg4460州で行われている学力調査に対する達成目標が図で掲示されている.(小学校では4年生が対象)結果はWebサイトでも公開.
・全教員が集まるミーティングは木曜日に1度だけである.
 
 また,ICTに関しては教科の授業でのICT活用と校務の情報化がかなり進んでいるように思った.
Cimg4333・商業(Business)科では毎日1時間のPCスキルの授業を行う.
Cimg4375Cimg4371・社会科では,歴史の資料をプロジェクタで映しだし,教師や生徒の説明用に使う.
Cimg4416Cimg4423Cimg4413・図書室には,ディスク型とノート型のPCがありそれを使った授業が行われている.
Cimg4341
・各教室には,教師用のコンピュータがあり,生徒の出席や成績,その他連絡の情報交換ツールとして使われている.

 とにかく,教育活動の分業化が明かである.そのために必要な教員と教室などの施設が整っているのは驚いた.日本の教師は,「授業をする」といった仕事の他にも多くのことを抱えているが,アメリカでは,分業化によって効率化と教師の責任の明確化を図ることで成果を上げる学校経営を目指しているように思えた.
 また,教科担任の始まる中学校では,小学校のように子どもがCPを使うだけではなく,専門的な内容を分かりやすい教科指導のためにのICTが活用に必要感がある.たくさんの職員がいるので,口頭で情報を伝えあう手間を省くためにも校内LANを活かし,情報の一元化・共有化を図り校務の効率化を図ることがアメリカでは行われているようだ.日本でもそのような授業実践や校務の仕組みのある中学校もあるが,キャロウェイ中学のようなICT活用がなされていない中学校も多いように思う.
 さらに,この校長先生は30代半ばの女性で,20代後半からすでにこの職についていることにも驚かされた.年齢や性別などにとらわれず,チャンスと責任を与えているアメリカ流のシステムが教育界にもしっかり反映されていると感じた.

※1 
L:Leran to Cooperate 協同して学ぶ
A:Act Responsibly 責任ある行動 
K:Keep Positive 積極性を保つ
E:Expect to Succeed 成功を願う
R:Respect Other People 人を敬う

※2
TRUSTWORTH(信頼)
RESPECT(尊敬)
RESPONSIBLY(責任)
FAIRNESS(公正)
CARING(思いやり)
CITIZENSHIP(市民性)


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September 16, 2007

ワシントンDC(9月13日,14日)

 13日お昼の便でテネシー州ナッシュビルから空路でワシントンDCへ入った.「ついにアメリカ大陸の東岸,そして首都に降り立った」という実感とともに,今までとは違う緊張感が走った.
 ワシントン滞在は1.5日.その間に学んだことは,
・アメリカは,建国以来の歴史や文化をとても重んじている
・アメリカには,日本と違う社会が存在する

である.

 Cimg481413日に訪れたアーリントン墓地には,これまでの戦争で亡くなった兵士や市民,そして国民的な英雄の墓がある.その数何と260000.敷地内には,見渡す限りの墓石が並んでいた.墓石には「World War Ⅱ」や「Korea」など戦争名も書かれていた.また,暗殺されたケネディ大統領のお墓は,ワシントンモニュメントが真正面に見える高台にあった.無名戦士の墓を守る衛兵の様子を見て,命を国に捧げた人たちを尊ぶ思いが伝わってきた.
 Cimg499414日の午前に,ジェファーソンとリンカーンのメモリアルを見てきた.いずれも建国や南北統一という時代に力を尽くした大統領である.そして,英雄というより,“総べての人々の自由と平等”を目指した彼らの志の高さを尊ぶアメリカ国民の思いがそれらのメモリアルに込められているように思えた.
  また,午後から訪れたスミソニアン博物館には,16の博物館と美術館,それに動物園から構成されている.ぼくが訪れたSPACE MUZEUMには,飛行に関することや宇宙開発に関することなど,正にアメリカが常にリードしてきた研究開発の歴史が一目で分かるようになっている.Cimg5123特に,時間をかけてみたのは,第2次世界大戦のコーナーである.そこには,戦争で使われた戦闘機や爆弾,兵士の服装などが展示してあった.当時戦闘機が参戦国で数多くに生産されていたことが,Cimg5142右の展示から分かった.ぼくは,B-29とゼロ戦を探した.圧倒的な大きさの差に愕然とした.日本の戦闘機による真珠湾攻撃やB-52による本土空襲に関する資料を読み心が痛んだ.戦争が終わって60年以上もたつけど,悲惨な戦争で両国の国民が命を落とした事実は消えることはない.日本にも沖縄や広島,長崎にそんなつらい歴史に触れられるところがある.決して忘れてはなないこと,子どもたちに伝えていくことを心に誓った.NATIONAL GALLETY OF ARTへ行かれた荒屋先生と北川先生から,「本物を間近で見られて感動した」というお話を聞いて羨ましかった.文化遺産を気軽に見られるようにしてその価値を守り続けようとするアメリカ国民の意識の高さを感じた. 

 たまたま泊まったホテルは,校外に向かう地区にあった.そこは,きれいに整えられたワシントンDCの中心地とはかなり違う.Cimg4773この2日間,タクシーやホテル,バス,地下鉄,公園,レストランなどいろいろな場面で多くの人種の人に出会った.日本は単一民族と言われ,各地を回っても外観も言葉も変わらない.しかし,アメリカには,多種多様な人々が暮らしているのだ.
 
 今回のマーレー視察で最も感じたことは人への思いやりの心である.マーレー滞在中は,現地の人たちに本当によくしてもらった.また,ワシントンDCでも勝手がわからないぼくらに優しくアドバイスしてくれる市民がたくさんいた.そんな彼らの姿に自分を,そして日本人を思い起こしてみた.
 これからは国際化が進む.しかし,それがよい方向に進むか否かは,相手を思いやる心を互いに高められるかにかかっている.「まずは,自分自身が」という思いを高めながら,大きな学びを与えてくれたアメリカの地を後にした.

 

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無事帰国(9月16日)

 16日午後3時過ぎ,13時間のフライトを終え,成田空港に無事到着しました.とても永い間渡米していたような気がする.それは,アメリカの教育や文化,歴史,人々の暮らしなど,毎日新しく経験することの連続だったからだと思う.学んだことは本当にたくさんある.フライト中の視察のまとめをしていたが,まだまだ終わらない.記憶の確かなうちにまとめこのブログやメールで発信して記録に残していきたい.
 成田空港では,緊張の糸が切れた感じがしたり,カレーライスを食べホッとした感じがしたりした.今から小松へ向けて最後のフライトである.

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September 15, 2007

イーストキャロウェイ小学校視察(9月11日)

 11日の午後からイーストキャロウェイ小学校の視察に出かけた.ここは,サウスウエスト小と全く同じ造りの学校である.児童数はキャロウェイ群内3校で一番少ない300人で,年長から5年生までの子どもが通っている.また,57人の職員で指導している.始業時刻は7:45,終業時刻は15:15である.

■Classroom Managent
 この学校には「Chanps」を導入していないが,Classroom Managent(学級経営)として次の6つの柱を示している.
RESPECT(尊敬),
RESPONSIBILITY(責任),
FAIRNESS(公明正大),
CARING(思いやり),
CITIZENSHIP(市民意識),
TRUSTWORTHINESS(信頼).
また,それらの柱を子どもたちに定着させるために,Cimg4201毎週「STAR BEHAVIOR」のカードを配り,5つの星に色塗りをさせて自己評価し,親も確認できるようにしている.
 6つの柱については,日本の学校目標などで示されているものと似ているし,カードを使って自己評価をさせるやり方も同じである.しかし,全ての学級のマネジメントを統一し,徹底させているところは日本の学校とは少し違うような感じがした.「Champs」にしろ,「RRFCCT」にしろ,要は担任個人による学級経営ではなく,学校全体で共通の指導目標達成に向けた学級経営を目指していることが分かった.そのようなやり方が功を奏していることが,このキャロウェイ群の3校の子どもたちの落ち着きのある態度から理解できた.
 
■ICT
 Cimg4149Cimg4158ICT活用について,ここでもベテランで女性の図書室担当の先生から教わった.図書室はメディアセンターの役割を果たし,担当の先生とアシストの先生2人で子どものサポートをしている.
 Cimg4194子どものICT活用は,主にreedinngやQuiz(テスト)などである.図書室にある本のバーコードを読みこむと,その本に関するテスト問題が表示されるシステムがあるのには驚いた.実際には,PC室でヘッドフォンをかけながらコンテンツで学習していた子どもや,Cimg4169特別支援の学級でPCに向かっている子どもの姿を見ることができた.また,機器活用やネット利用などに関するルールを作るとともにセキュリティも配慮しているとのことだった.
 一方の教師のICT活用については,実際に活用にしているシーンを見ることができなかったので何とも言えない.研修に関しては,この学校でも先生方の個人的な興味の応じた学校外での研修に任せられているとのことだった.Cimg4172_2各教室のICT環境整備については,サウスウエスト小学校と似ているが,インタラクティブボードが8台でプロジェクタが3台ということから,Cimg4154それぞれの学校の機器の台数には差があることが分かった.
 最後に校長先生から,教師のICT活用に関するcertification(保証)とTeacher Standardsとして,KENTUCKY DEPARTMENT OF EDUCATIONがあること紹介していただいた.これは州の教育部門全てのサイトなので,帰国後じっくり調べてICTに関する基準について確認したい.

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September 14, 2007

Presidental Reception(9月11日)

 Cimg423911日16:30からPresidental Reception(学長主催の歓迎会)に招かれた.マーレー大の一角にあるPresident Houseに着くと,ダン学長や来客の方々が温かく迎えてくださった.招待された方は,大学の各学部長さん,日本人の先生や学生さん,交流にかかわる方々,視察を受け入れてくださった小中高の校長先生などなどである.
 Cimg4259ダン学長のあいさつのあと,飲み物と食べ物を取り,テラスのようなところへ行った.そこにいると,インドネシア出身の農業専攻の先生や,翌日訪れるキャロウェイ高校の校長先生が来て話をしてくださった.また,日本人の奥田先生からマーレーの生活などについていろいろと教えていただいた.Cimg4262得難いチャンスだったので,山西先生とダン学長さんと記念撮影をさせていただいた.
 Cimg4263小一時間の会はあっという間に終わりを迎えた.帰り際に,なかなか入れないPresident Houseでの記念にしようと大きなソファーに座って写真を撮ろうとした.すると次から次へと人が増え,立派な記念撮影ができた.
 今回のマーレー大学視察にかかわってくださった皆さんの温かい歓迎とと10000人の学生のトップに立つ学長の偉大さにふれられてことにとても感激した.このような待遇を受けられるのも,山西先生をはじめ富山大学の関係者のみなさんがマーレーとの交流に多大な尽力をされた結果だと思う.そのよさを十分に味わわせていただいたので,今後はこの交流がさらに発展するように微力ながらお手伝いしたいと思った.

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September 13, 2007

サウスウエスト小学校視察(9月11日)

 Cimg394411日午前中は,マーレー市から車で20分ぐらいのサウスウエスト小学校を訪れた.
 児童数は470人である.ここもChampsを取り入れているので実に子どもたちが落ち着いていた.Cimg4052今回,ぼくらの視察に合わせて,天理大からの留学生2名と地元のアンドリューさんが通訳を務めてくれた.おかげでマーレー以上に突っ込んだ話を伺うことができた.
 Cimg3976まず見せてもらったのは体育と図工の授業.いずれも専科の先生だ.子どもたちは担任の先生に誘導され図工室に入ってきた.アシスタントの先生が子どもの使う教材をちゃんと準備しているので,Cimg3985専科の先生は,子どもとの会話など余裕をもって授業を進められていたのが印象的だった.
 このこの学校では,できるだけノーマルなクラスで特別支援を行おうとしている.Cimg4032社会科のテストでは,その子の障害の程度に合わせて問題を一部修正して作ったり,特別支援の先生がついて時間をかけ受験させたりするなど手厚く対応していた.
 Cimg4090学校給食をご馳走になった.Cimg4102アメリカの給食を食べるのはもちろん初めて.メニューはピザとハンバーガーの選択,豆,コーン,サラダ,フルーツ,ドリンク(水,スポーツ飲料,牛乳)など,とても豪華なメニューである.Cimg4091幼い子供たちから順にランチルームへ来て,セルフサービスで給食を受け取っていた.学校で朝食を食べる子どもはお金を持ってきているとのことだった.
 Cimg4030サウスウエスト小学校のICT環境は,各教室に児童用のPCが2台と教師用のPCが1台,その他テレビモニターやDVDデッキ,OHPが備わっていた.PC室は2室で新しいコンピュータとかなり旧式なPCがあった.図書室には約20代のPC,特別支援教室にも5台あった.プロジェクタは6台でカートに乗せて教室間で共有している.インタラクティブボードまだ導入されていないようだった.隣の学校であるマーレー小学校と違いがあることが分かった.
 Cimg4058この学校のICTに関する指導について図書室の担当のBright先生がとても詳しく教えてくださった.指導は大まかに「安全」と「スキル」の2つに分かれている.「安全」は図書室の先生が担当し,3~5年生で5週間で指導している.内容は,ログイン,本の検索,危険なWebサイトにアクセスしないこと,著作権など情報教育の内容である.また,必ず大人がそばに付いて指導するそうだ.一方「スキル」に関しては,別にコーディネータの先生がいて,タイピングや算数の問題のコンテンツなどの使い方を指導している.
 Cimg4073子どもがPCを使って学習するシーンはよく見られた.かなり古いPCも大切に使い,「Speed Way」というソフト専用で使って計算練習をさせているのは参考になった.教師がICT機器を活用しているを見たのは,ストリーミングしたアニメーションを映して話し方のテンポを指導していた4年生だけだった.

 ベテラン女性のBright先生が正しいメディアの活用に関する指導を計画的に行っていることはぼくにとってのおどろきだった.日本では情報教育担当と言えば男性で機器操作が得意という場合が多い,しかし,アメリカでは,年齢などに関係なく与えられた役割は誰もがきっちりこなしている.そこに,学校で働く教師としてのプロ意識の高さを強く感じた.

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September 12, 2007

マーレー小学校視察(9月10日)

Cimg3787_210日の午後は大学からわずか5分ほどのマーレー小学校を視察した.この学校には,年長,1~3年までの子どもが500人通っている.
 Cimg3850学校へ入ってまず驚いたことは,子どもたちが廊下を静かに右側を歩いているくことだ.また,授業中も静かに席に座り先生の話をちゃんと聞いていた.これらはエリック先生が指導している「Champs」の成果だとことだった.以前からもしつけ面を指導していたが,5年前の「Champs」導入を期にどの学年のどの先生も統一した指導をするようになり徹底が図れたそうだ. 
 Cimg3838授業スタイルは,コの字型の体型による一斉授業が多く日本と似ていると思った.Cimg3839また,大事な記述にはマーキングさせ,そこを読ませるなど1つ1つ細かく指導をしているのも印象的だった.
 Cimg3860年長の教室は,「We are different, but we are Friends !」と書かれた右のような掲示物があった.多人種のアメリカならではの人権教育だと理解した.
 Cimg3810マーレー小学校のICT環境ついて.各教室に教師用のPCが1台,子どもの用が2.3台置かれ,OHPやテレビモニター,DVDデッキなどが備わっている.また,PCルームでは,教科とは別に,ゲーム風のソフトを使って「メモリー(認知)」の授業が行われていた.Cimg3794漢字や計算の前段階として「メモリー(認知)」に力を入れていることやそれをPCで楽しみながら学習させていることは適切かつ重要な学習の機会だと感じた.天つり式のプロジェクタの導入はまだ半分ほどで,今後整備を進めるそうだ.
 Cimg3822一人の先生がICT活用をしている授業を見た.その先生は,Web上で地球に影ができている様子をインタラクティブボードに映して説明したあと,地球の模型と,裸電球を使って指導していた.Cimg3818さらに子どたちを立たせ,自転を身体表現させた.加えてワークシートに記述させた.このような授業は,基本的なICTの活用だとぼくは思った.
 
 Cimg3891_2子どもがたちが帰ってあとで,ほぼ全員の先生方に集まっていただく,ディスカッションを行った.ぼくは,ICTに関する研修などついて伺った.これだけ多くの現地の先生方と対面し話せる機会はかなり希であり,この視察に参加してよかったと改めて感じていた.

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September 11, 2007

マーレー州立大で(9月10日)

 Cimg369010日,マーレー州立大のウエルカム行事に参加した.まずは,教育学部を訪ね,ウォール学部長が出迎えてくださった.マレー州立大の校舎はとても新しくきれいである.8時から授業がスタートしているらしく,学生の姿もちらほら見られた.ウォール学部長は,3階の教官のオフィスフロアを紹介してくださった.あらゆるの分野教官がここに自室をもつことで,学部内のコミュニケーションが図りやすいと説明してくださった.
 Cimg3707次にウォール学部長の案内で,学長のオフィスが向かった.まるで博物館のような立派な外観で,建物の中も調度品など素晴らしかった.Cimg3708応接室には日本人には大きく過ぎる椅子が用意されていた.しばらくすると,ダン学長が入っていらっしゃった.10000人の学生の有する大学のトップ(President)であり,そのオーラはすごかった.日本はもちろん,他の国との国際交流に力を入れるとあいさつされた後,ダン学長がわれわれ一人一人にプレゼントを手渡してくださった.Cimg3720それを受け,山西先生から感謝の言葉と,富山の特産品の一つであるガラス工芸作品が贈られた.
 Cimg3734再び,教育学部に戻り,大学の先生方からミニ講義を受けた.
①特別支援教育(エリック先生&ホール先生)
②学校安全(ローズ元学部長先生)
③小学校教員養成(ハンセン先生)
④教育のよさを生かして命を守る実践(キム先生)
 Cimg3751特別支援では,子どもの実態と意志を応じたきめ細やかな支援体制がとられていることが分かった.学校安全では,KCSSという機関がWebサイト公開し,教師の指導の支援を行っていることを教わった.Cimg3758アメリカの小学校教員養成の仕組みを伺って,とにかく大学時代に多くの科目を履修し,時間をかけサポートや教育実習を経験させ,さらに現場ではインターン制をとるなど,教員としての資質向上を図るプログラムで養成していることに驚いた.Cimg3761日本でも自殺が問題になっているが,アメリカでも社会問題になっていてその対策の一つとしてQPRの取り組みが始まっていることを報告いただいた.
 ミニ講義が終わったあと,Luncheon and receptionが教育学部の一室で行われた.バイキングメニューから皿に料理をもって,各テーブルに分かれて座った.大学の教官だけではなく,視察する学校の校長先生も招かれていた.Cimg3776ウォール学部長のあいさつのあと山西先生があいさつをされ,ぼくらも自己紹介をした.自分の名前と専攻分野を紹介した.ぼくのテーブルには,ウォール学部長,昼からお邪魔するマーレー小学校の校長,それと交流が担当の大学の先生だった.なかなか自ら話すことはできず,聞くことに徹していた(理解はできていない).それでも,「アメリカへは初めて」「日本ではいつもご飯を食べているが,アメリカでご飯を食べるのは今日が初めて」のようなことは話してみた.とにかく緊張感のあるランチだったけど,味はよかった.
 この半日で分かったことは,マーレー州立大は富山大学との交流に相当力を入れているということ.また,山西先生に対する期待は大きく,それに同行してきたぼくらへの待遇もかなり手厚いということである.改めて今回の視察に来てよかったと思った.

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September 10, 2007

マーレー着(9月9日)

 ナッシュビルからパットモア先生の運転で陸路を移動しマーレーについた.2日間かかりで移動なんて日本では考えられないが,ケンタッキー州の西端にあるマーレーはそれほど遠いということ.
 Cimg3630ホテルに一度チェックイン後,7月に富山大で講演してくださったエリック先生にマーレー州立大の学食(Fast Track)へ連れていっていただいた.そこには,大学関係者とその家族が出迎えてくださった.笑顔で握手を求められうれしかった.
 Cimg3642夕食は,学食でのバイキングメニューに加えて,何と天婦羅が振る舞われた.初めて作るというシェフさんたちが目の前で一生懸命揚げてくださった天婦羅は美味しかった.
 Cimg3638Cimg3653テーブルごとに分かれそれぞれの意見交換などを行った.ぼくは,理科教育専門のトム先生夫妻と山西先生がお話さえれているのを伺っていた.トム先生の奥さんから「結婚しているの?」「お子さんは?」などの質問を受け,話す機会をいただいた.また,富大から交換留学生で来ている山室さんとも話をさせていただいた.
 Cimg3655会場の入口には,右のような張り紙がしてあり,歓迎してくださっている気持ちがひしひしと伝わってきた.(「いらっしゃいます」はジョークか?)
 明日からいよいよ公式のスケジュールが始まる.マーレー州立大や小中高学校からしっかりと学びたい.

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September 09, 2007

ナッシュビル(9月8日)

 Cimg3449ナッシュビルは,テネシー州の州都であり,「アメリカの音楽の町」と言われ,カントリーミュージックのメッカ的な存在である.ナッシュビル空港内には,心地のいい音楽が流されている.Cimg3453また,ギターが展示されていたり生演奏をしている人もいたりして,訪れる人に「音楽の町」を印象づけている.

 Cimg3468ダウンタウンへいくと,交差点には右のようなものから音楽が流されている.Cimg3469ブロードウェイ通りはミュージックパブが立ち並び,あちらこちらから演奏が聞こえる.歩道でも演奏をしている人が何人もいた.「アマチュアの登竜門」がこナッシュビルだという印象を受けた.Cimg3471また,観光客を乗せ道路を優雅に行きかう馬車や映画やUSJでしか見たことのなかったアメリカの街並みを味わうことができてよかった.Cimg3484ちなみにこれが夕食で食べた「ファイヤーマン・チーズ・ステーキ」である.

 Cimg3476いくつかの近代的なビルもあり,古きよき時代と新しい街づくりとの共存も図られようとしている.また,郊外の住宅地を空からみると,プール付きの家があるのが見えた.Cimg3443林や湖などもあり住環境のよさも印象に残る町だった.
 
 

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アメリカへ(9月8日)

 8日6:00に自宅を出発し,小松空港から成田空港,成田空港からシカゴのOHARE空港,そして,シカゴのOHARE空港から,テネシー州のナッシュビル空港へと3度飛行機に乗った.こんなに一度に飛行機を乗り継ぐのはもちろん初めて.
 Cimg3369_4小松空港からの便は,小型機だったけど天候が安定していたので特に揺れることもなかった.途中駿河湾上空から日本の象徴富士山を観ることができた.小松から成田まで約1時間15分ほど.北陸から成田経由で海外に行くにはとても便利な経路だと分かった.
 成田からはANAの777でシカゴへ.約11時間のフライトだったけど,読書や映画鑑賞などで充実した時間が過ごせた.食事をはじめCAさんのきめ細やかなサービスがうれしかった.
 昔からかかわりも深く知っていたけど,ぼくの中ではずっと遠い国だったアメリカへついに降り立った.まずは入国審査.書類や英語での答え方の準備はしていたものの,予想外の質問をされ,英語力の無さが露呈した.しかし,ひるまず答え続けたら時間がかかったもののなんとか通してもらえた.
 Cimg3422シカゴで国内線に乗り換えた.国内線の荷物検査の厳重さに驚く.ズックやベルトも体から離して検査機に入れた.また,身体検査もされ「ここはやっぱり外国,しかもアメリカだ」という緊張感が走った.
 Cimg3436ナッシュビル便の窓から景色を見ると,山などがなく視野いっぱいに地平線が広がった.それをじっと見ながらアメリカのスケールの大きさを感じていた.また,野球場やアメリカンフットボール場などがたくさんあり,子どもがそれらのスポーツに親しむ環境はとても充実していると思った.
 アメリカへ来ると必然的に英語を使うようになる.発音の悪さ,間違った単語や文法,自信のない小さな声なので,あまり通じない.それでもなるべく英語を話すように努めている.小学校での英語教育が本格化することを意識しているわけではないが,外国で英語を使う経験もそうないので,貪欲に英語をしゃべりアメリカの人たちとコミュニケーションをしたい.
 ナッシュビルに着いてからバスで空港近くのホテルに入る.ようやくほっとした.着いた時刻は当地の時刻で8日午後3時前.自宅を出てからすでに23時間が経過していた.

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September 08, 2007

荷造り(9月7日)

  今回で海外旅行は3回目である.また,3年前のイギリス訪問に比べると,航空券の予約などまとめて手配してもらえるので,渡航の準備には気持ち的な余裕があった.4日にエヌトラベルさんへ行くと,航空券の他,入国のためのカードも準備してあり“至れり尽くせり”だった.但し,渡航の保険は,ネットで検索し自分に合うものを選びオンラインで手続きをした.
 Cimg3360海外へ行くとなると「あれもこれも」となって,トランクの中は結構いっぱいで重量制限が気になる.事前情報によると,今年のマーレーはとても暑いそうだが,その気候に衣服が合うのか少々心配だ.
 今回の荷造りで活躍したのは,いわゆる「100均」である.向こうの学校へお土産として折り紙などを買いに行ったが.店内を見て回ると,渡航に必要なものがたくさんあることが分かった.特に下着はヒットである.それに,渡航用のビニール袋,機内用のスリッパなども揃っていた.日常生活に欠かせないものはもちろん,旅行のためのグッズも充実しているのには本当に驚いた.
 向こうでの支払いは基本的にクレジットカードを使うが,現金も必要になるときがある.そこで,事前にUSドルを求めるために北陸銀行高岡支店へ出向いた.1ドル118円で200ドルを用意した.
 手に持つとして機内の持ち込むものはパソコンや資料のほか,文庫本を数冊.そして,1日分の替えの下着.検査が厳しい液体物は小さな歯磨き粉のチューブ1つ.
 渡航経験不足なため,「あれを忘れた」ということがきっとあると思うが,それは臨機応変で対応するしかない.心配は尽きぬ・・・・.

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September 07, 2007

マーレー州立大学視察の概要(9月7日)

 8日から9日間の日程で,アメリカケンタッキー州のマーレー州立大学の視察に出かける.これは,大学の教員養成推進プログラムの一環としての行われる海外の取り組みの状況の視察である.外国の学校を視察することは滅多にないので参加させていただいた.学級指導力育成がメインテーマだけど,自分の研究でテーマであるICT活用の現状や教員研修についてもしっかり学びたいと思う.参加者は大学院生5人(うち現職派遣は3人).引率教員は,山西先生,岡崎先生,水内先生である.

 9日間に主な日程は次の通り.
8日(土) 
  8:20 小松空港発 
  10:35 成田空港発 
   機内泊  
 11:30 シカゴ空港発 
 12:50 ナッシュビル空港着 
   ナッシュビル泊 
9日(日) 
午前:マーレーへ移動  
 夜:Dr.エリックとの夕食 
    マーレー泊(10,11日の3泊) 
10日(月) 
  午前:マーレー州立大学訪問(イントロダクション) 
  午後:マーレー小学校訪問 
    夜:日本の留学生との交流会 
11日(火) 
  午前:南西小学校訪問 
  午後:東小学校訪問 
   夜:学長宅での歓迎会 
12日(水)
   午前:キャロウェイ中学校・キャロウェイ州立高校訪問 
   午後:ナッシュビルへ移動 
      ナッシュビル泊 
13日(木) 
  10:55 ナッシュビル空港発 
  午後:ワシントンDC 
       ワシントンDC泊 
14日(金)
  終日:ホワイトハウスをはじめ数か所の市内視察 
       ワシントンDC泊 
15日(土) 
  12:20ダレス空港発 
     機内泊 
16日(日)
   15:25成田着 
   19:30成田発 
   20:45小松着
 
  自分の研究と修養に活かすために貪欲に学びたい.そして,その結果をできる限り速やかにこのブログを通じて報告したい.

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September 06, 2007

すごい実行力

 5101ehpfhdl__aa240_石田淳氏著の『すごい実行力』を読んだ.まずは,この本のキャッチコピーに驚いた.
・結果は3日で出る!
・とにかく最初の10ページを読んでください!
「まるで○○ショッピングのようだ」という印象をまずは受けた.

 この本は,「すごい実行力」を身に付ける方法が書かれている.ぼくは昔からよく「実行力がある」と言われていた.しかし,ぼくの「実行力」は,「はじめに」に書かれている「夢中」で「強引」なだけの営業マンのようだと思った.この本で言う「すごい」とは,「成果が挙げられる」という意味であり,「闇雲にやる」のは意味が違う.「一生懸命やってます」だけをアピールし,うまくいかず落ち込んでいる自分にとっては,考え方の視点を変えてくれる一冊だった.

 石田氏は,才能や実力,意志の強さ,人脈,運などよりも,実行力がある人が夢を実現すると述べている.そして,実行力とは,有言実行する力,目標を達成する力,夢をかなえる力だと定義している.また,そのためには,
・自分の行動への動機付けを行うこと(ニードとメリット)
・繰り返すことと誉められることで行動は強化されること(「すぐに」「確実に」が鉄則)
・目標は小さくたくさん設定すること(行動を細かく分解する)
・行動を言語化すること(人に説明することは必ず実行できる)
・不足行動を増やし,過剰行動を減らすこと
・自分の行動力をグラフなどに表し一目で測定すること(チェック欄をつくる)
・苦手なことは少しずつ慣れること(脱感作法)
・失敗してはやり直す姿はまさに結果を出せる実行力がある人であると知ること
などがポイントであると熱く述べている.

 この本を読んで,
・自分自信を高める場合は,外発的動機付けも効果があること
・実行したことを1つ1つ丁寧に測定(評価)すること

などが重要であると分かった.この本から学んだことを活かし,真の意味での実行力がある自分へと高めていきたいと思う.

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September 05, 2007

FXで月100万円儲ける私の方法

 5104xzqlml__aa240_鳥居万友美氏著の『普通の主婦の私でもできた!FXで月100万円儲ける私の方法』を読んだ.以前,知り合いの方から「FX資産運用をしている」というお話を聞いて以来,「FXって何だろう」と思っていた.FXとは,Forrieign Exchange(外国為替証拠金取引)の略で,証拠金といわれるお金をFXの会社(金融先物取引業者の一種)に預け,その会社を通して日本や外国の通貨を売り買いをする取引のことである.この本を読んだのは,こらからFXを始めようという意図ではなく,金融や資産といったことに疎い自分にとっての勉強になればいいと考えてのことだ.初めて知ることばかりだけど,分かりやすく書かれていたので初心者のぼくにもFXのことがある程度理解できた.

 FXは,基本的なやり方が分かりやすいこと,少ない資金でもレバレッジ効果によって大きな取引ができること,家庭にあるPCで情報収集や取引ができることなど,とにかく手軽で,それが主婦などの個人投資家にも受けいれられている理由である.

 筆者の鳥居氏は,子育てをする専業主婦であり,これから先の人生を考え経済的な自立を目指してこのFXを始めたそうだ.そして,そのために勉強と経験を積み,月100万円を稼ぎ出すまでになった.その成功体験をブログやこの本で紹介し,今,脚光を浴びている.
 この本には,FXの仕組みや稼ぐためのポイント(儲け方,損をしない方法)が素人にも分かりやすく実に丁寧にに書かれている.FXの仕組みをは,2つ国の通貨をペアとし(例えば米ドルと円),一方を高い値段で売り,安い値段で買うことによって生じる為替差益を得るもの(スキャルピング,デイトレード,スイングトレード)と,通貨間の金利の差をねらうもの(スワップトレード)がある.そして,売り(ショート)や買い(ロング)のタイミングを見極めるために,“ローソク足”や“移動平均線”などのデータを見るテクニカル分析や,世界中の経済」動向(指標)などを見るファンダメンタル分析についても,図を使って具体的に示している.
 
 ぼくは,鳥居氏が示すFXで成功のポイントは以下のことだと読み取った.それらのことは,単にお金儲けだけではなく,物事に取り組み成功を収めていく人の共通な姿勢のように思えたので,心がけていきたいと思う.
・よく勉強し,自分で判断する.(失敗するには必ず原因がある) 
・何も考えないで,思いつきや気分でやると損をする
・自分に合ったやり方(ライフスタイル)を見つける
・自分のルールをつくる
・楽して勝つための何らかの特別な秘密の方法はないことを知る
・目標を細分化する(例えば月100万なら,1日10回の取引し1回を5000円とする)
・勝ち方より負け方を研究する(最後に手元に利益を残す)
・成功体験は,意外に失敗の始まり
・仲間と交流する
・相手(会社)を選ぶ
・「どうしてできないのか」としつこく自分の中で考え抜く
・コツコツ努力し続けることが大切であると分かる

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September 04, 2007

オレ様化する子どもたち

  51etyjgsael__aa240_諏訪哲二氏の『オレ様化する子どもたち』を読んだ.“オレ様化する”とは,
「自己をほかの自己と比べて客観化することがむずかしくなり,自己(の感覚)に閉じこもりだしたこと」
だと説明している.そして,その原因を最終章で,
・教育の内部だけから発生したものではない
・国民国家や市民社会の内部だけから発生しているのではない
・圧倒的な「グローバリズム」に対するリアクションかもしない
・経済による生活領域の全面的な支配に対する抵抗であるかもしれない
と述べ,はっきりさせられないというのが諏訪氏の結論のようらしい.ただし,“オレ様化する”子どもたちに対して,普通教育では,
しっかり管理し,まずは「個性化」ではなく,「社会化」することが重要である
と指摘している.
 また,諏訪氏は,次のような5人の教育論者の「子ども・若者問題」に対するとらえ方を批判している.
・宮台真司氏は,主として「市民的尊厳観」の未定立による市民社会的価値の不在,つまり「真の」近代化がされていないととらえている
・和田秀樹氏と上野千鶴子氏は,「授業」に一本化できずに生徒指導などにこだわる日本の学校の前近代的な体質ととらえている
・尾木直樹氏は,日本の学校文化,学校的価値のありうべき理想的な学校からの遥かな距離としてとらえている
・村上龍氏は,子どもが本来的に持つ生きる力,「好奇心」を大事にしない日本の学校やおとなたちの抑圧性としてとらえている
 さらに,「夜回り先生」として知れている水谷修氏のことを「教師ではない」と述べている

  ぼくは,十分に読み取りができないせいか,諏訪氏の主張はあまりよく理解できなかった.ただ,以下のに書かれていたことは,自分への戒めとして印象に残った.

■「間抜けな教師」
・子どもが「自我」で動いていると考えている
・「自我」に働きかけようと多言する
・子どもたちの利害(成績や進路)に関することをよく語りたがる
・「知」へ向かうのは水平的な移動だと思っている
・「私」は教師だと思っている
・自分の思うように子どもがなることが教育だと思っている
 ※「真面(まとも)な教師」はその逆であることも書かれていた.

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September 03, 2007

教員研修の実際

 11swrkkrfel__aa115_尾木和英氏@東京女子体育大・有村久春氏@昭和女子大編著の『教育課題に応える 教員研修の実際』を読んだ.序章では,まず教員研修の歴史的経緯や法的規定,分類について説明されている.次に第1章で今日の教育課題を踏まえた新しい研修のネタが紹介されている.そして,第2章では校内研修の計画や実施について,第3章では,今後の学校教育で必要とされる研修について述べられている.

■研修方法の工夫
 第2章では,研修に関する35もの具体的なネタとして,実践例や法規,方法などについて紹介されている.ぼくは,その中で,どんな研修方法があるかに注目し,それに関する記述を探してみた.その結果,行われている研修方法を大まかに言うと,
・研修課題を明確にする
・適切な講師を招き指導助言を受ける
・ワークショップを取り入れる
・グループで活動する
・成果を共有する場をつくる

の4つであった.
 特に,ワークショップの中身は,
・「○○をやってみて分かる,できるようになる」といった直接体験模擬体験
・「○○をつくる」といった開発体験
などの体験活動であることが分かった.
 最近の研修会では,ブレンストーミングやKJ法,ポスターセッション,模擬授業など受講者が体験できるメニューが含まれていることが多い.また,成果の共有では,グループで話し合った結果や研修した感想などを伝えた後,進行役や講師がサンライズ評価(称賛)を与え,受講者が成就感自己有用感を味わえるように設計されている.

■社会の情報化に対応する教育(渡邉寛治氏)
 教師の情報化に対応した指導力として,
「重要なことは,コンピュータ等の使い方を研修してそれを各教科でただ単に活用するのではなく,教科等の指導の中で“効果的な活用法を検討して,その教科等の授業設計や指導に生かしていけるかどうか”である」
と述べれている.
 また,
各教科の特徴を踏まえたICTの基礎知識とスキルを習得する必要がある
とし,算数科で8つ,理科で8つ,国語科で10,音楽科で4つ,体育科で4つ具体的な評価項目が書かれていた.

■その他に印象的だったこと
・「生きる力」を育成するという学力観が転換した今日,校内研修の在り方も転換しなくてはならない.
・学校の特徴を中心に研修が進められているため,研修の相対化の視点が欠ける場合がある.

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September 02, 2007

福岡旅行を振り返る(その2)

 先月15日から3日間訪れた福岡へ旅行についての報告の2回目.前回は,ここ

■文化
①マリンワールド 
16は早起きをして,ホテルから徒歩10分の百地(ももち)マリゾンから高速船に乗って,海の中道にあるマリンワールドを訪れた.ここは福岡で最も行きたかった場所である.今から9年前に,テレビ会議システムを使った遠隔授業でマリンワールドの授業を子どもたちにと一緒に見せていただいことがある.それ以来,是非一度は訪ねてみたいとずっと思っていた.
 Cimg2620Cimg2593Cimg2589マリンワールドは,風光明媚な場所にある.2階から入場しまずは3階へと進む.そこにはトンネル水槽と拭き抜け水槽があった.特に吹き抜け水槽は珍しい.また,ショープールではイルカとアシカのショーを見て楽しむことができる.
 教育と研究に力を入れているマリンワールド特徴は,生き物の観せ方と体験活動の工夫にある.
・メディアの活用
 Cimg2597右の写真は,クマノミとイソギンチャクが展示されている水槽である.水槽の奥にはモニターがあり,クマノミの面白い習性を映像で流している.実際のクマノミの大きさは数センチだけど,大きく映されているので体の特徴も分かりやすいし,イソギンチャクの毒に影響されてないという動きも解説付きで理解しやすいように工夫されている.看板などでの説明では,実際の動きとしてとらえにくいけど,映像と実物が同時に見られるのでよく分かった.
 Cimg2699Cimg2693右の写真は,パノラマ大水槽の中で,ダイバーが水中カメラで魚たちを撮影している様子である.撮影された映像は大型モニターに映し出される.その日は,岩の隙間にいて観客からは見えないウツボを撮影していた.敵から身を守るためにある鋭い歯がある様子もダイバーがうまく見せていた.また,フロアのアナウンサーとダイバーが会話し,リクエストなどに応えていたのもライブ感が伝わってよかった.
 8月20日に水戸で行われた日本教育情報学会のパネルディスカッションに登壇されたマリンワールドの館長の高田浩二先生が,博物館水族館が行う「実物教育」と「情報教育」について話をされた.ぼくは,そのお話を聞いて,マリンワールドで実際に観たことから考えることができて理解が深まった.
・海のおもしろ科学教室
 Cimg2674Cimg26633階の一角に実験観察コーナーがある.そこでは2人の学芸員の方が実験や観察を通じて,生きものの生態を教えていた.その日は,貝の面白い習性である.小型カメラを水槽に近づけ砂の中に素早く潜り込む様子やヒトデの表面などを拡大して見せていた.また,スライドを映しクイズを出したり,観客の子どもにアシスタントをさせたりするなど楽しく学べる工夫が多かった.学校でもこのような授業ができるといいと思った.それに,ICT活用の事例としても参考になった.
・体験活動
 Cimg2710子どもにとっては見ているだけではおもしろくない.マリンワールドにもイベントとしていくつかの体験活動が準備されている.息子が参加したのは,バックヤードツアーとパクパクアザラシ(餌やり)である.特に,初めて行ったアザラシに餌をやるという体験はとても楽しかったようだ.
 Cimg2611残念ながら,これらのイベントは人数制限がある.希望者は,入口近くの利用券の販売機で券を手に入れないといけない.マリンワールドを楽しむためには,訪れる前にしっかり調べ,どのイベントや展示をどんな順で観るのかWebサイトでしっかり情報収集することをお奨めする.

②太宰府天満宮
 Cimg277717日最終日,天神から西鉄に乗って太宰府天満宮へ行った.太宰府天満宮と言えば菅原道真公を祭った神社である.“学問の神様”をして崇められているのは有名で,親バカだったけど家に残してきた中学生の娘の学業成就の絵馬を書いて祈願した.観光名所の一つで中国の方などが多かったが,その日は,わりに人が少なかったことと敷地や建物の規模もそれほど大きくなかったのが少々意外だった.

③九州国立博物館
 Cimg2783太宰府天満宮からエスカレーターに乗り,九州国立博物館へ行った.山の中にそびえ立つ大きな博物館は,オープンからまだ3年も経過していない.100年ぶりでできた国立博物館であり,外観や館内のデザインはもちろん展示手法も現代的な工夫がされているのが特徴である.
 Cimg27854階の常設展示では,「海の道 アジア路」をテーマに遣唐使に代表されるような大陸との交流を中心とし,縄文時代から近現代までの歴史が一通り分かるように展示されている.ウリとしては,世界一の高画質を誇る「シアター4000」がある.その他にもCGなどの映像による情報提供は目を引いた.
 Cimg2832歴史にあまり興味がなかった息子もその面白さが分かったようで,博多駅の本やで日本史の漫画を購入し列車の中で読んでいた.

 ※マリンワールドや九州国立博物館のよさを全て伝えるのは難しい.

■交通
 福岡は,大陸との交流の玄関口として歴史上でも重要な地域であり,それは今日でも変わらない.今回の福岡旅行を通じ交通に関して思ったことがいつくかあった.
・飛行機(福岡空港)
 Cimg2450今回の往路は飛行機を利用した.富山空港からは1時間半ととても近い.しかも,他の交通とのアクセスもいい.昨年秋に熊本の学会発表に出かけたときは飛行機で福岡へ着いた後,レンタカーを使った.レンタカーショップが空港のすぐ前にあるので乗り降りに時間があまりとられない.また,空港からすぐに高速道路をへ入ることもできるので便利ある.さらに,博多駅までは地下鉄で2駅.国内38か所との結ばれているし,国際線もアジアの都市を中心に17つの路線をもっている.

・船
 Cimg2717海の中道にあるマリンワールドへ福岡市街から行くには,2ヶ所から出ている高速船に乗るが便利である.Cimg2587美しい博多湾を片道15分という所要時間で行き来できるし,波を乗り上げるとちょっとしたアトラクションのような感覚も味わえるこの高速船は息子も喜んでいた.船ならではの爽快感を十分に満喫できた.ちなみに福岡から2時間半で釜山へ着く高速船もある.

・鉄道
 復路は,新幹線を利用した.博多から石動まで乗り換えが2回あるため約6時間ぐらいかかる.博多から新大阪まで「のぞみ」で2時間半.長時間の乗車だけど,家族旅行の帰りなのでゆっくり寝たりのんびり本を読むことができるのであまり苦痛には感じない.Cimg2829息子にとっても,感想文の下書きや日記など夏休みの宿題をこなすのにはよかったようだ.また,車窓から姫路城を見たり,Cimg2823帰省ラッシュの列車に乗ったりするのもいい体験だったようだ.

 福岡への旅行は本当によかったし,またチャンスがあれば訪ねてみたい. 

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September 01, 2007

はじめての教育効果測定

 4817192151堤宇一氏編著の『はじめての教育効果測定―教育研修の質を高めるために―』を読んだ.この本は教員を対象とした「教員研修」ではなく,一般企業で行わる「教育研修」について書かれて本である.しかもタイトルにもあるように「教育効果」の測定をメインに述べられている. しかし,対象が企業であっても「研修のつくり方」は基本的には同じであり,この本を読んで研修について学ぶことは企業の取り組みを活かすいい機会になると考えた.

 この本で最も参考になったのは,5つのステップからなるHRD(実施,評価,分析)サイクルストーリーのよる教育研修のつくり込みのモデルである.
 ステップ1:問題の明確化と現状分析
 ステップ2:教育研修プログラムと効果測定の設計
 ステップ3:教育研修プログラムと効果測定の実施
 ステップ4:教育研修プログラムの評価
 ステップ5:研修プログラムと効果測定ツール改善

 この5つのステップの中では,まずは,ステップ1,2についてしっかり勉強する必要があると思った.
■ステップ1
1-1 人材育成強化の必要性の調査
・ポイント:「誰が人材育成を必要としているのか」「どの層の人材育成が必要か」「人材育成のポイントは何か」
・内容:ニーズ・アセスメント(現状把握や外的・内的要因の調査,手本とすべき行動,職務遂行に必要な能力)
・方法:人に聞く,質問紙調査,既存の調査データ
1-2 人材のあるべき姿を描く
・最終的にどのような状態にしたいかを明確にする
1-3 人材育成の最適方策の検討
・1-2の実現のためのアイディアをできる限り多く出す(ブレーンストーミングや系統図法)

■ステップ2
2-1 概要設計
・研修コンセプトシートの作成(研修全体目標と受講者の獲得目標の他,対象者など)
・ニーズアセスメントの反映
2-2 詳細設計
・学習目標(目標行動,評価条件,合格基準を明らかにする)
・学習者のプロフィール並びに習得知識・スキルの活用場面
・学習項目(その道のプロSMEから学ぶ)
・評価基準
・・研修の進め方(学習項目の並び替え 下位のスキルから)
※ガニエの9つの教授事象「gagne9instruction.pdf」をダウンロード
・使用教材
2-3 実施に向けた準備
・第3者評価やトライアルによる改良(デザインレビューの考えを援用する)
・研修プログラムの周知案内(不安の軽減,意欲の醸成)

 加えて3章では,ガニエの理論をもとに「学習」の対象を認知領域,運動領域,情意領域の3つに区分している鈴木先生を取りあがげている.そのことからこの本に書かれている教育研修がインストラクショナルデザインの考えに基づいていることがわかる.また,ジョーダンらの産婆たちへの研修結果から,実際や受講者のニーズとかけ離れた研修が上手くいかないことを述べている.
 4章では,研修の教育効果について述べている.つまり,研修を行う以上「期待したリターン(ねらい)」が得られたかどうか測るのが当然である.また,研修を実施する者は,受講生はもちろん,受講生の上司や経営者に満足と納得を感じてもらえるようにしなければならない.そのために,ドナルド・カーくパトリックなどの教育効果測定による研修の評価が不可欠となる.

  十分に理解できていないところもあるので,機会を見て読み直してみたい.

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