学力はこうして伸ばす
隂山英男氏の『学力はこうやって伸ばす』を読んだ。これは、初版発行が9月7日の新しい本であり、「百マス計算&漢字プリント他」学力向上キッドCD-ROM付きの本である。
読むのに時間がかかるなあと思っていたたが、あっという間に読み終えた。読みやすい書き方というより、ぼくに必要な内容ばかりなので、スーっと入ってきたのだ。隂山氏は、あまりにも有名。以前、テレビでも紹介されていたし、他の著書も読んだので、内容は分かっていたつもりだった。しかし、“分かり直す”ことができたし、自分の創造力も刺激してもらった。7章の「モジュール・タイムで学力を伸ばす」では、音読・暗唱、計算プリント、フラッシュカード、そろばん、英語、辞書引きなど「基礎基本の学習と読み書き計算」について、そのやり方と、その効果(発展性)が分かりやすく書かれていた。
■ドキッとした文
・「限定し、徹底復習する」。理屈や理想はどうあれ、「受験学力も生きる力」。【はじめに】
・いい教師とか悪い教師とか、そんなのどっちでもいいのです。教師は子供を伸ばす。その最低限ができれば合格。それから先は趣味の問題です。「最低限」の部分をおろそかにして、趣味の部分に全てを注ぎ込んでいる教師があまりにも多い。そんなことをしていると、本当の教師の仕事が見えなくなり、迷い道に入ってしまう。【おわりに】
・流れを読める教師、いい授業をしている教師が管理職にならないとダメ。このままでは、やる気のある教師は息絶えてしまいます。【126p】
・家庭学習は90分間。計算基礎10分、読み音読暗唱10分、漢字10分、算数やその他のプリント20分、自主学習レポート作りノート1p30分、日記10分。【30p】
・テストではきちんとした点を取れるように、教師が援助すること。【34p】テストの点を上げることにこだわる。それには深い意味がある。【71p】
■なるほどっと思った文
・読解力とは、「知っている言葉の数」「構文」「考えて話す経験の量」。
・子どもに最後まできちんと言わせることの重要性が軽視されている。
・「書く力」をつけるために、これはらは、パソコンを使うべきでしょう。必要に応じてカットアンドペーストを繰り返す。
・ハッピーマンデーは学習参観日にする。
・保護者に説明のプリントを1枚配っただけで通知表の根拠を理解してもらうなんて無理でしょう。
・学力の三層構造、「健全な生活習慣」「基礎基本の学習と読み書き計算のトレーニング」「多様な学習」
・抜き打ちテストは意味がない。
・テストの問題文を読んでいない子どもへに「小さな声で問題を読んでごらん」と声をかける。
・教師に必要な3つの目、「子どもを見る目」「時代、社会を見る目」「自身の実践を評価してもらう目」。
・自分の授業テープを聴いて授業改善をする。
・授業を意識するかしないかは、授業の力量として重要なポイント。
・子供に守らせる3つの約束「怠けない」「人の心と体を傷つけない」「嘘をつかない」。
・そろばんは1年生の方が適している。
付録のCD-ROMを早速学校で活用しようと思う。
さて、この本の編集人は石井さん、編集担当は木島さん(いずれも学研)である。いずれも、昨年の5月、堀田先生について三宅先生@津島小の授業を参観させてもらったときにお会いした方である。そう思うと、この本がまた一段と身近に感じた。
これで、今月も4冊の読書という目標を達成することができた。来月は、どんな本に出会えるか楽しみだ。
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Comments
いい本に出会っていますね。うらやましいです。自分はというと今月はがくっと読書量が落ちました。悔しい限りです。
子供に守らせる3つ約束がぴーんと来ました。
今黒板に書き留めてある言葉が「怠ける心」「ズルする心」「いい加減な心」だったからです。素敵な情報ありがとうございました。
Posted by: kin | November 02, 2005 at 10:01 PM