社会科授業づくり 10/15
9日、「国民生活を支える水産業」の第3次に入った。この第3次では、第2次で行った説明型授業をもう一度繰り返し、子どもたちが問題に気づき、予想を立てて調べ、話し合いを通じて、社会的事象について原因結果の関係をとらえることをねらいとしている。
まずは、ノートを参考にして、こらまで学習してきた日本の水産業について考えを述べさせた。約3週間前の学習だったが、「全国一斉休漁」という言葉に反応し、日本の漁師の減少という問題に対して、漁師の立場で考えたり自分たちの生活とのかかわりで発言したりした。その様子から、第1次、第2次の学習が単なる知識習得ではなく、子どもたちの心にも響くものであったことがわかった。
次に、『のびゆく富山県』に載せられている富山県の漁師の数の変化を示すグラフを提示した。ぼくが、
「日本全体のものと比べて違いがわかった人いる?」
と尋ねると、わずか2人だった。やはり、細かな点まで瞬時に読み取る力はまだ育っていない。
そこで、「結果」「わかったこと」「考え」の順でグラフを読み取ることから始めた。「結果」からわかったこととして、
・富山県の漁師の数は、年々減っている
・若い人は減っているが、最近増えた
・人数の減り方は緩くなった
などが述べられた。
それらのことから、考えを聞くと、
・増えてよかった(増えてほしい)
・でも、将来は減るだろう
・そうではなく増えるかもしれない
・生きがいを感じたり願いをもって漁師になる人がいる
・他の仕事に比べて収入が安定している
・いろいろと宣伝されているから増えたのではないか
などの考えが返ってきた。そして、「きっと、漁獲量、コスト、収入、制限がその理由だ」や「滑川や氷見でイカやタコが獲れるから」など具体的な予想をノートに書いていた子どもを意図的指名し、他の子どもたちにも、若い人が増え理由を予想させた。
「今日の学び」には、
・日本漁業は、漁獲量やコスト、収入、制限によって漁師が減ってが、富山では漁獲量が多く、コストが安く、収入が高く、制限が少ないから増えた。
・なぜ、若い漁師が増えているのかについて、漁獲量やコストだと思うので調べてみたい。
・漁師を本当にずっと続けられるか疑問である。
・予想が本当なのか、調べて本当のことが知りたい。
などと書かれていた。
これらの反応から、「若い漁師が増えた」という事象が子どもたちの考えを揺さぶるのに効果的だったことがわかった。また、一人一人が既有知識を生かして問題解決を図ろうとしていることも推察された。
子どもたちが調べたことが増えた理由を明らかにしていく次の段階をどう仕組んでいくのか、子どもたちの意識に合わせて考えてみたい。










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