ものをつくる仕事―うのはな農園のりんごー(第5,6時)
2日、社会科現地学習として市内松永地区のうのはな農園を訪ねた。北陸地方の気象条件を考えると、師走に入ってからの見学はかなり無理があるとも思われた。しかし、当日は、よい天気に恵まれ、最高のりんご園の見学となった。
まずは、りんご畑を見学した。収穫時期も終盤にさしかかっていたが、まだ数本のりんごの木にはたくさんのりんごがなっていた。多くの子どもたちは、枝に付いたりんごを見るは初めてで、ちょっと興奮気味だった。うのはな農園のAさんが、りんごの栽培について木になっているりんご示しながら説明してくださった。例えば、第4時の授業で子どもたちが気になった「玉回し」について、
「りんごは日光を受けるとより赤くなる。全体を赤くするために、りんごを回転させて表面すべてに日光があたるようにする。」
と教えてくださった。また、りんごの摘みの体験もさせてくださった。
「りんごを摘むときは、力を入れて下に引っ張るのではなく、りんごを持って上の方に回しながら持ち上げる。すると、簡単にとれますよ。」
と説明しながら実演してくださった。Aさんの様子を見て、「そんなに簡単にりんごがとれるんだ」とみんな驚いた。
そして、実際に自分たちがやってみると、全く力を使わずにりんごが枝から離れた。この驚きは感動に変わった。子どもたちは、見るだけではなく実際に収穫作業をすることで、よりりんごについて興味を深めたと思う。
次に、加工品を作り販売をしている施設へ移動し見学した。そこでは、りんごを重さ別に分ける機械と店内を見せてもらった。りんごが重さによって見事に仕分けされている様子に子どもたちは驚いた。また、りんごの以外に、ジュースやジャムの他にも、ケーキ、パイなどのおいしそうな品物がたくさんあり、子どもたちは喜んでいた。
りんごとケーキを試食させていただいたあと、最後に質問をさせていただいた。
「りんごの収穫量が増えたのはなぜですか?」
「平成14年度と16年は減っているのはなぜですか?」
「りんごづくりのために土地の高いところを選ばれたのですか?」
など、資料を基に事前に学習した収穫量や土地の高さのことについて質問をした。Aさんからは、
・りんごの木が大きくなったので収穫量が増えたが、台風が来た年は収穫量が落ちた
・高い土地を選んだわけではないが、寒暖の差が大きいことがよいのでりんごを米の代わり栽培するようになった
などと説明しくださった。
今回の見学では、木になっているりんごを見たり、そのりんごを味わったりして興味関心を高めるだけではなく、事前に資料を使って学習したことを基にした課題を解決するための情報収集ができた。「見学をする際には、子どもたちに目的意識をもたせる」ということが社会科の授業では大切だとされる。初めて社会科を習う3年生には、そのことは難しいと考えていた。しかし、まずは体験的に事象を提示して学習課題をつくり、社会的事象がわかる具体的な資料を基に順序よく学習をして知識を増やすという基本的な学習スタイルで学ばせることで、子どもたちに見学の目的意識や視点などもたせることができるとわかった。これはりんご栽培と同じで、適切な世話(指導)を重ねて実(思考)が熟すのを待って収穫(見学)することがポイントだと思った。また、今回のような収穫体験は、感動となって子どもたちの心に残り今後の社会科学習への興味関心を持ち続けるチャンスになる。そういう意味でも、社会科1年生である3年生で体験を重視した指導を行うことは極めて重要なのだと改めて思った。








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